料亭のような手の込んだ料理は出ませんが、美味しいものを見つけ出す才能ある大将が新鮮な食材を揃え、何を食べても美味しくて、しかもお財布にやさしいお店が奈良にあります!色々食べ歩いて来た筆者も唸った、隠れた名店の「まさ家」を紹介します。
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飲み屋街の隠れた宝石
JR奈良駅から歩いてすぐの、いわゆる「飲み屋街」のようなところにあるのが今回紹介する「まさ家」です。
このまさ家、高級店のような店構えではありませんが、料理の素材がとびきりなので、基本「切る」「焼く」「混ぜる」の手をかけない料理中心ながら、ヘタな料亭以上に美味しいものが出て来るお店なんですよ。
新鮮な食材が命!その日の美味しいものを大将におかませしよう!
とにかく美味しい魚介類
まさ家にはメニューも一応あるのですが、メニューを手に取ろうとすると大将に「メニュー見たらあかん!」と止められます。
大将は毎日必ず自ら市場に出向き、その日に仕入れた美味しい部分を責任を持って選んで出してくれるので、このお店では大将を信じておまかせにするのが最良なのです。
そんな訳で、お店に入るとまず当日の食材を見せてくれます。
そして好みや予算を言うと、魔法のように次々と美味しいものを出してくれるんですよ!
筆者が実際に出してもらったお料理の一部を紹介しますね。
まずは、高級魚の石鯛の皮の湯引きのポン酢和えです。
モチモチした独特の食感で、お酒に良く合います!
こちらはふぐの皮の湯引き。
ふぐの皮はもっちり感もお味も石鯛に比べてややあっさりしていますが、やっぱり美味しいですよ。
イカも新鮮で美味しいです!
ジューシーで、旨味がばっちりのカニのむき身とホタテ。
外はパリッと中はふっくら焼いてくれた、のどぐろ。
大将は時に自ら鳥取などまで仕入れに行くこともあるそうで、海のない奈良にいながら、とびきりの魚介類が食べられます。
写真は撮っていないのですが、鮭の刺身も、脂がのったのが良いか、あっさりしたのが良いか聞いてくれ、脂の良く乗った柔らかい刺身を出していただいて、とても美味しかったです!
お酒も楽しめる
お酒も美味しいところを揃えています。日本酒でいうと、奈良を代表する地酒で全国に愛飲者を持つ「春鹿の超辛口」。とにかく入手しにくく、幻の酒と言われる「十四代」、すっきりとキレの良い飲み口の「赤福助」などが、大体600円から800円くらいで飲めます。
もちろんその他、焼酎、ワインなども置いています。
お肉も美味しい!
酒飲みにおすすめのようなものばかり紹介してきましたが、頼めば上質な食材のおにぎりを作ってくれたり、お酒を飲まなくても楽しめるものも、たくさん出してくれます。
なんと、こちらはシャトーブリアンです!
シャトーブリアンとは、牛1頭からわずか600gしか取れない希少な高級部位です。さすがシャトーブリアン、脂身が少なくても柔らかくてジューシーで、ほっぺが落ちるかと思うほど極上でした!
大将は、美味しいお肉を仕入れるルートも確保しているのですね。
ちなみにお魚同様、日によって置いているお肉の種類もお値段も違うようなので、大将に聞いてみて下さいね。
大将は面白い
店内は、会社帰りの人たちの憩いの場となっています。
大将は優れた味覚と美味しい食材探しの達人と言うだけでなく、関西人らしくフレンドリーでおしゃべりが面白いので、ふらっと一人で訪れる常連さんも多いです。
常連さんと大将のおしゃべりは掛け合い漫才のようで、聞いているだけで面白いですよ。
気になるお値段
お料理は基本時価ですが、参考までに、刺身盛は内容により1,000円〜2,000円くらい。上記写真にあるふぐ皮の湯引きは600円くらいで、他、出し巻き玉子300円、おにぎり2個300円〜(具によって変動あり)などです。
奈良は近隣の大都市や観光地と比べて物価が安く、食材の質に対してびっくりの価格です!せっかく奈良まで来たら、是非とも美味しいものをたくさん食べて帰りたいですね。