中央ヨーロッパに位置するスロベニアでは、伝統とモダンが共存するこの地ならではの雑貨をお土産として購入することができます。今回は、筆者が実際に旅行してみて「これはスロベニアらしくておすすめ!」と感じた雑貨をセレクトしてご紹介します。
この記事の目次表示
1.木工芸品
中央ヨーロッパの他の国々や東欧諸国と同様に、木材に恵まれたスロベニアでは、伝統的に木工芸品の技術が発達してきました。お土産物屋さんでは、可愛らしい雑貨にめぐり逢えるでしょう。
リュブリャナなどで週末に開催される蚤の市では、新品より味のあるお宝を発掘できるかもしれません。
筆者は、スロベニアで伝統的に作られてきたという小鳥を手に入れました。ボーヒン湖やブレッド湖のあたりで多く見かけた工芸品で、サイズもいくつかあります。
お店の方が丁寧に用意してくれた箱には、購入した小鳥を手がけたアーティストの名前が記されていました。ひとつひとつが、一点もの。
羽の一枚一枚を本体から切り落とさないように作り上げるという、高度な技術が求められます。悲しいことに、近年では制作できる職人さんの数がめっきり減ってしまったとのこと。
伝統的には、食卓の上に吊るして家族の幸せを願うものだったとのことで、吊るせるように紐がついています。インテリアに取り入れても良いかもしれませんね。
筆者が購入したものは、直径20センチほどのやや大振りなもので、お値段は3,000円ほど。スロベニアの物価としては高めな印象を受けたのですが、今もベッドの上で揺れる小鳥を見るたびに素晴らしかった旅行の思い出が蘇るようで、本当に良い買い物をしたと思っています。
2.新鋭アーティストの作品
ゆとりある、豊かな生活環境が整っている街の多いスロベニアでは、新鋭のアーティストたちがたくさん活躍しています。
リュブリャナ旧市街の雑貨店では、彼らの作品に出会うことができるでしょう。魅力的なのは、それぞれ個性的かつ洗練されたデザインであるにも関わらず、日本の価格感覚からするとまだリーズナブルに求められること。
ジャンルも、洋服やアクセサリー、日用雑貨、ポスター、ポストカードなどと幅広いので、あなただけの「お気に入り」アーティストを探す雑貨巡りの旅をするのも良いでしょう。
ニカの陶芸作品
ここでは、筆者のお気に入りアーティストのひとり、ニカ・ステュピカをご紹介したいと思います。
リュブリャナ市内の雑貨店で見た彼女の作品に一目惚れし、その後アトリエを訪れて本人やご家族にお会いしたこともあります。今回、作品をこうして記事にすることも特別に許可していただきました。
陶芸作家で、ご主人と2人でアトリエを構えるニカ。まずは、彼女の作品をご覧ください。
柔らかな色。まろやかな釉薬。真っ白な器の肌。
スロベニアの豊かな自然を連想させます。
アトリエでは長時間過ごさせていただき、いくつもの作品を譲っていただきましたが、もっと持ち帰ってこなかったことを後悔しています。
どの作品もポエティックで繊細、そして優しさがあふれていて、彼女のあたたかい人柄そのもののようです。
この他にも、ランプ、アクセサリー、クリスマス・オーナメントなど様々な作品があります。リュブリャナ市内の数多くの雑貨店で取扱いがあるので、気になった方は注意して見てみて。
3.ドラゴングッズ
最後に、特にお子さんたちへのお土産として喜ばれそうなのが、ドラゴングッズです。首都・リュブリャナのシンボルがドラゴンであることは、こちらの記事でも触れました。
また、ポストイナをはじめとする鍾乳洞は、ドラゴンの住処だという伝説が残されているなど、スロベニアはドラゴンと縁の深い国なのです。
- 出典:eu.wikipedia.orgBruno Girin;CC BY-SA 2.0
リュブリャナ市内やポストイナ鍾乳洞の売店などには、キーホルダーやTシャツ、絵本などのドラゴングッズがあふれているので、気に入ったデザインのものがあれば持ち帰るのも良いかもしれません。
また、ポストイナ鍾乳洞と言えば、目を持たず何も食べずに1年近くも生きられるという珍種イモリ(下写真)が知られていて、子供たちの間ではもっぱら「ドラゴンの赤ちゃん」ということになっています。
実際に洞窟内で見ても、変テコとしか言いようのない生き物なのですが、ぬいぐるみになるとこの通り。脱力系の可愛らしさが何とも言えず、小さな子供たちを中心に人気を博しています。
ドラゴングッズは、一般的にTシャツやぬいぐるみが1,000円ほど、キーホルダーは数百円と手ごろなので、沢山の方に持って帰るお土産としても良いですね。
おわりに
何か気になるお土産はありましたでしょうか。スロベニアは政府として観光に力を入れており、その一環として、伝統工芸品やメイド・イン・スロベニアグッズの保護の強化なども図っています。観光はもちろん、買い物も存分に楽しめること間違いなしです!