東南アジアで人気の旅行先と言えば、微笑みの国と言われる「タイ」。特に首都のバンコクは、観光地化が進んでいるためかなり居心地がよく、何週間も居座ってしまう旅行者も多いんだとか。そんなタイには、バンコク以外にも人気の観光地があります。それが、古都「チェンマイ」です。チェンマイまでの移動方法は、バス、飛行機などがありますが、今回は寝台列車での移動方法をご紹介。日本でも珍しい寝台列車の旅を海外でできるのは、貴重な体験です。また、チェンマイに到着してからのおすすめの過ごし方もご紹介します。
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寝台列車に乗る手続きをしよう
フワランポーン駅
タイの首都、バンコクにある一番大きな駅です。いくつか呼び方がありますが、「フワランポーン駅」がよく使われているようです。鉄道や地下鉄の拠点となっており、鉄道は離れた都市まで、地下鉄はバンコク市内を移動するのに、安くて便利。今では、地元の人だけでなく、多くの観光客が利用しています。
チケットの購入
列車に乗るには、まずはチケットの購入!駅のチケット売り場にたどり着くまでに、たくさんの地元人に声をかけられますが、ぼったくりの類なので要注意。無視して、真っ直ぐ歩いていきましょう。チケット売り場には、分かりやすく、ticketsと書かれています。
まず窓口で行き先を伝え、何時の列車か、車両は1等か2等かなど、基本的な手続きをします。1等、2等で料金や設備等が異なります。2等で約800バーツ(約2,500円)前後です。
購入にはパスポートの提示が必要なので、準備を忘れずに。購入したら、あとは構内にある電光掲示板で時間を確認しながら待つだけです。
待ち時間もわくわく!
駅構内には、カフェや売店がいくつかあり、トイレやシャワーなどもあります。トイレやシャワーは有料で、だいたいトイレが2バーツ(約3円)、シャワーは20バーツ(約65円)です。列車内にシャワーはないので、気になる方はここで入っておくとより快適に過ごせるかも。
プラットホーム
改札はないので、チケットがなくてもホームには簡単に入ることができます。そのため、見に来るだけという観光客も多くいます。全てのホームが繋がっているため迷うことは少ないですが、端から端は結構な距離が。チケットに書かれている番号を確認し、早めに行動した方が安心です。
いざ!寝台列車へ!
列車内の様子①
バンコクからチェンマイは約14時間かかります。車内の設備や環境は、乗る列車によります。筆者が乗ったのは2等の車両です。たまたま非常に綺麗な列車に乗ったので、低い等級の車両でも設備がハイテクで非常に快適でした。
席はボックス席になっていて、基本的には2名で座り、上下がベットになります。下段は座席が倒れてベットになるので、就寝前に列車のスタッフがメイキングしてくれます。ちなみに、上下で料金が数百円程度異なります。
列車内の様子②
下の席は、料金は少し高くなりますが、広めの空間で、窓があるので景色を見られるのがよいところ。上の席は、少し狭めですが、人の動きがあまり気にならず、料金が少し安いところがよいところ。
就寝時間になると、車内が暗くなるのでそれまでは外の景色や、車内販売などを楽しめます♩車内を移動したり、ゆっくりと横になって寝ることができるので、疲労感なく移動できるのが本当に嬉しいですね。
チェンマイを楽しもう!おすすめの過ごし方
チェンマイ駅に到着。駅を出ると何もないので戸惑ってしまいますが、少し行くとたくさんのトゥクトゥクが待っているので、値段交渉をして移動をしましょう。
自転車で行こう!
チェンマイの主な観光地は、市街やその真ん中にある、城壁に囲まれた旧市街。旧市街はそんなに大きくはないので、移動にバイクや自転車を使う観光客も多くいます。
レンタルショップにもよりますが、自転車は150バーツ(約450円)で借りることができます。もっともっと安く借りることもできるようなので、いくつかショップを回るのもありですね。
その際に、保険として、1台に付き500バーツ(約1,500円)預ける必要がある場合があります。自転車を返却の際に返してくれます。宿でも貸してくれることがあるので、宿泊する宿のスタッフに尋ねてみてください。
オシャレなカフェ
古都チェンマイは、旧市街の城壁やお堀を始めとして、寺院がたくさんあるなど、歴史を感じる雰囲気がとっても素敵な都市です。しかし、最近はいまどきのオシャレなカフェがたくさんあるのです。お値段は、ローカルのお店と比べるとお高めですが、東南アジアの雰囲気満載のカフェで贅沢に一息、というのもいいものです。
- ジンジャー&カフェ
- チェンマイ / アジア料理
- 住所:The house 199 Moonmuang Road, T.Sriphum, A.Maung,Chiangmai地図で見る
- 電話:+66(0)53-419011-12
- Web:http://www.thehousethailand.com/
賑やかなナイトマーケット
規模はそんなに大きくはないですが、チェンマイにも賑やかでお買い物天国なナイトマーケットが旧市街の城壁の外に3か所ほどあります。駅や宿などで地図が貰えるので、地図を元に移動すると迷いにくいですよ。
おいしくて安いローカルフードに、食べる手が止まりません!人気のお店は結構並ぶこともありますが、どれも並ぶ価値のあるものばかりです。
東南アジアの可愛い雑貨も、驚くような値段でたくさん買うことができます。雑貨だけでなく、可愛いワンピース、Tシャツにパンツ…買い物する手が止まりません。お土産を買うなら絶対にナイトマーケットで買うのがお得です。
ちょっと遠出して、山岳少数民族の村に行ってみよう
チェンマイの郊外に、山岳少数民族の村があります。戦争などにより難民になった、他国の部族も含め、様々な部族が政府によって保護されているそうです。自力で行くのは非常に難しいので、タクシーやトゥクトゥクをチャーターするのが◎。値段は交渉です。
ここでは、彼らの住む家が再現されており、伝統的な工芸品などを作っている様子を見ることができます。カレン首長族をはじめとする5つ程の部族が、それぞれちいさな集落を作っており、様々な文化に触れることができます。
部族の集落の奥には、アジア象がおり、乗ったり触れ合ったりすることもできます!乗るにはお金がかかりますが、お願いして触るだけならお金はかかりません。近くに調教師の方もいるので、安心して触れ合うことができます。
- Union of Hill Tribe Villages & Longneck Karen
- タイ / 町・ストリート
- 住所:Baan Tong Luang | Mae Raem Subdistrict, Mae Rim 50180, Thailand地図で見る
- 電話:53 705 337
- Web:http://www.longneckkaren.com/longneck.php
寝台列車で旅をしよう!
タイのバンコクからチェンマイまでの旅、そしてチェンマイについて簡単にご紹介しました。時間はかかりますが、動き回ることもできる、ゆっくり休みながら移動できる、宿泊代も浮く!いいこと尽くしの寝台列車の旅。
今回は、国内の旅でしたが、バンコクから列車で他国に向かうこともできます。列車での国境越えも、また貴重な体験になります。少し時間に余裕がある旅ならば、ぜひこんな移動手段も選択してみてください。