七飯町(亀田郡)

【北海道・七飯町】大沼国定公園の散策・湖上クルーズと仔牛の哺乳体験

取材・写真・文:

トラベルライター

2021年6月11日更新

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沼の家(ぬまのや)

沼の家は、明治38(1905)年創業の老舗です。創業112年の名物「大沼だんご」は、一口サイズのだんご(国産うるち米使用)で創業当時からの伝統製法を守り続けているお店です。

  • 写真:トラベルライター

店舗全景です。JR大沼公園駅から歩いてすぐの場所にあります。

  • 写真:トラベルライター

店名をモチーフにした味わい深いロゴマークが眼を引きます。

店内の様子

  • 写真:トラベルライター

カウンター内には、創業当時の店の写真が飾られていました。

  • 写真:トラベルライター

名物大沼だんごのほか、オリジナル商品の「薄皮まんじゅう」と「紅葉ようかん」もお勧めです。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

店内には、観光客の眼を引くような様々なお土産が揃っています。

大沼だんご

  • 写真:トラベルライター

たくさんの商品がありますが、なんと言っても大沼公園土産の定番になっているのが、この「大沼だんご」。

  • 写真:トラベルライター左側:ごまと醤油、右側:あんと醤油

ケースが大小2つに区切ってあり、小さいほうが小沼、大きいほうが大沼を表しています。そして「浮島」に見立てた一口サイズのだんごがぎっしり入っています。

だんごは少し弾力があって食べ応えがあり、甘さ控えめで上質な素材の味がしっかり出ている、ごま・あんこ・醤油のそれぞれとよくあっています。消費期限は当日中となっていますが、1パックの量は多く見えても、甘さ控えめのせいか、はたまたツルン・プルンとした食感のせいか、気がつくとペロリと食べてしまっていました。

  • 写真:トラベルライター

店外と店内には、イートインスペースが設けられており、その場でいただくこともできます。「大沼だんご」は、夕方になると売り切れていることがあるので、予約したほうが確実ですよ!

元祖大沼だんご 沼の家
七飯町(亀田郡)
住所:北海道亀田郡七飯町大沼町145地図で見る
電話:0138-67-2104

山川牧場

牧場がある場所及び特長

七飯町は、北海道内トップシェアを誇るカーネーションや、果物・野菜の生産だけでなく、「大沼黒毛和牛」や乳製品の美味しさでも知られる場所です。

その生産者の1つである山川牧場は、明治後期の創業以来、土作りのため有機農法に取り組み、安全な土壌で採れる良質な牧草を厳選して牛の餌にするというこだわりを貫いているそうです。またホルスタイン種と道南では初導入のジャージー種との2種類の牛からとれる生乳をブレンドした原料で、牛乳、ヨーグルト、チーズ等の商品を作っています。

山川牧場ミルクプラント

  • 写真:トラベルライター

山川牧場ミルクプラントは、JR大沼駅から徒歩10分くらいの場所にあります。この看板、遠くからでも良く目立ちます。

  • 写真:トラベルライター

平成28(2016)年に全面改装し、より利用しやすくなりました。

  • 写真:トラベルライター

店内に入って一番最初に眼に飛び込んでくるのが、巨大ソフトクリームのオブジェです。

  • 写真:トラベルライター

店内では、「特濃牛乳」、牛乳を80%以上使用したコーヒー牛乳や、ジャージー牛乳を100%使用したチーズ・プロヴォローネやモッツァレラチーズなどが販売されています。

売れ筋をスタッフさんに伺ったところ、やはり牛乳とのこと。そしてソフトクリームだとバニラだそうです。やはり牛乳の生産地ですから、そのものを味わいたいですよね!

  • 写真:トラベルライター

ソフトクリーム、ミルクシェイクなどを注文する場合は、事前に自動販売機でチケットの購入が必要です。

  • 写真:トラベルライターカウンターと店内商品棚の様子

仔牛の哺乳体験

さて、美味しい牛乳を生み出す牛は、どんな生活をしているのでしょうか?今回は、生後すぐに「仔牛のアパート」に移動し、大切に育てられている仔牛の哺乳体験に挑戦してみます!

  • 写真:トラベルライター

山川牧場ミルクプラントのすぐ横に牛舎があります。まさに生産と販売が直結しています。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

その牛舎の軒下には「子うしのアパート」の看板があり(写真左)、矢印の方向に行くと個室のアパートがあります(写真右)。仔牛は、白黒のホルスタイン種と、茶色のジャージー種が交互に顔を覗かせて、ご飯を待っています。ここで哺乳体験をすることができます。

  • 写真:トラベルライター

哺乳用のミルクは、牛舎で搾乳されているミルクが使用されます。搾乳直後のミルクは、抗体など色々な成分が入っているので、5日くらいかけて抗体などを消失させてから、通常私たちが飲む牛乳として販売にまわすそうです。

ただ生後すぐの仔牛の場合は、まだ免疫機能が整っていないため、哺乳ミルクは抗体等が入っている状態のミルクを与え、徐々に抗体を消失させたミルクに変え、だんだん離乳食へと変化させていくそうです。

小さなお子様から体験できますので、是非一度お試しあれ。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

哺乳の手順は、スタッフさんが全て教えてくれます。

  • 1. 衛生管理のため、哺乳前に石鹸で手を洗い、アルコール消毒します。(写真左)
  • 2. まだご飯が済んでいない仔牛の中から、哺乳したい仔牛を選ばせてくれます。
  • 3. 哺乳の注意点を聞いたら、いざ哺乳へ!仔牛のミルクは、大きな哺乳ビン(2リットル)1本を使います。(写真右)

もの凄い吸引力で生命力を感じます!2リットルを約1分40秒くらいで飲み干してしまいます。

  • 写真:トラベルライター

哺乳直後の様子です。仔牛の目線は哺乳瓶を追っており名残惜しそうです(笑)

スタッフさんによると、ジャージーと比較してホルスタインは体が大きいので、その分、ミルクを多めにあげることもあるそうですが、基本は、朝・昼・晚、それぞれ2リットルずつだそうです。

哺乳の様子をダイジェスト版にまとめていますので、ご覧ください!

  • 写真:トラベルライター

仔牛の哺乳体験には、ソフトクリーム(バニラorコーヒーorコーヒーミックス)またミルクシェイクが付いています。今回は人気商品のミルクシェイクを注文してみました!よくあるシェイクよりも固めに感じましたが、濃厚な牛乳感とほのかな甘さがあり、とても美味しかったです。

仔牛の哺乳体験について
■体験時間:AM 11:00~PM 0:00、又はPM 3:30~PM 4:30
      体験時間前までに、店舗レジにてチケットをお求めください。
■体験期間:4月~10月のみ
■体験料金:1,000円(哺乳ビン1本分)
      ソフトクリーム(バニラorコーヒーorコーヒーミックス)又はミルクシェイク付き。
■ご連絡先:(有)山川牧場自然牛乳 0138-67-2114
※ご予約の方優先です。また、当日の仔牛の体調等により、受け入れ人数が制限される場合があります。
山川牧場(山川牧場ミルクプラント)
七飯町(亀田郡) / 牧場 / ソフトクリーム
住所:北海道亀田郡七飯町字大沼町628番地地図で見る
電話:0138-67-2114
Web:http://yamakawabokujyo.com/

最後に

大沼国定公園は、四季を通して楽しめる観光地というだけでなく、七飯町と近隣の町には多くの美味しい特産品と生産地ならではの体験ができる楽しい場所が満載です。森林浴、360°写真映えのする景観、グルメ、体験、全てを満たしてくれます。

北海道道南には多くの観光スポットがありますが、是非、大沼国定公園と周辺の楽しみ方の参考にしてみてください。

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