静岡県伊豆市の土肥金山は、家族で楽しみながら金山の歴史を学べる金のテーマパークともいえるスポット。観光坑道や資料館で江戸時代の採掘の様子や鉱石について学び、ギネスに認定された巨大金塊に触ったり、砂金採り体験もできますよ。
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土肥金山てどんなところ?
土肥金山のある伊豆半島は、2018年4月にユネスコ世界ジオパークに認定されました。伊豆はかつての火山活動による地熱から温泉が多いことでも有名ですが、同じく火山活動により生まれたのが金や銀などを算出する鉱山です。金山といえば新潟県の佐渡金山が有名ですが、土肥金山は一時期その佐渡金山に次ぐ金の生産量を誇る、伊豆最大の金山でした。
土肥金山の採掘が始まったのは室町時代の1370年代といわれています。徳川家康が支配するようになって本格的に採掘が進み、1度目の黄金期といわれるピークを迎えます。その後50年ほどで休山し、さらに時代が進んで明治39年(1906年)に再び開発されて第2の黄金期となり、昭和40年(1965年)に閉山しました。
観光坑道
土肥金山なら、これを見なければ始まりません。「観光坑道」では、実際の坑道の一部が観光用に整備され、江戸時代の金山の様子が再現されているのです。出口まで平らに舗装されて歩きやすくなっているので、車イスやベビーカーでも見学することができます。
鉱山に携わる人々に進行されていた大山祇(オオヤマツミ)の神様を祀る「山神社」。鳥居はまばゆい金色です。他にも、ご利益がありそうなパワースポットがありますよ。
坑内では金の採掘の様子が人形で再現され、作業工程や道具などもパネルで解説されています。人々の会話を聞きながら、動きも見てみましょう。
- 写真:トラベルライター
- 出典:commons.wikimedia.org静岡県伊豆市にある土肥金山 by PHGCOM is licensed under Cc-by-sa-3.0
坑道の中には、天正年間(戦国時代)に掘られた金鉱脈の跡も。史跡としてのリアルな金山の歴史を感じられるポイントです。
坑道を出たところの山の外でも作業している人形がいます。出口から外へ出たら、後ろを振り返ってみてくださいね。
金山資料館(黄金館)
坑道を出たところにある資料館では、土肥金山の歴史に関わる人やモノ、金を使った昔の貨幣のことなどが解説されています。時代劇でみかける「千両箱」の重さも体験。これを持ちあげて走ったり屋根の上へ登ったりするのは、かなり大変そう?
重さの体験だけでなく、実際の金塊に手で直に触ることもできるのです。目玉は、ギネスにも記録されている250kgもの巨大な金塊!もちろんビクとも動かず、持ち上げることもできません。めったに触れることのない本物の感触をしっかり確かめましょう。
砂金採り体験
砂金採り体験は、最初に係の人からやりかたの説明を聞いてからはじめます。水に沈んでいる砂を専用の皿ですくい、水の中でぐるぐると回して軽い砂を飛ばす要領で皿の外へ流して、底に残った砂金を取ります。地道な作業ですが、これが意外と大人も夢中になってしまう作業なのです。
取れた砂金は持ち帰ることもできます。筆者の小学生の子どもは、大人が手伝いながら5粒ほどとりました。上手な人は何十もの粒がとれているそうです。
西伊豆観光で立ち寄りたい 土肥金山と周辺スポット
- 出典:ja.wikipedia.org静岡県伊豆市の恋人岬にある、愛の鐘とアモーレ像。by Aimaimyi is licensed under Cc-by-sa-3.0,2.5,2.0,1.0,
伊豆半島の西側にある土肥には、海水浴場や温泉、カップルや夫婦で訪れたい「恋人岬」も車で15分ほどの場所にあり、西伊豆に行くなら金山とあわせてぜひ立ち寄りたいスポットです。また、土肥金山の公式WEBサイトには割引券もあるので、こちらもぜひチェックしてくださいね。
- 土肥金山
- 西伊豆 / 遺跡・史跡 / 観光名所
- 住所:静岡県伊豆市土肥2726地図で見る
- 電話:0558-98-0800
- Web:http://www.toikinzan.com/