岡山県岡山市にある最上稲荷。正式名称は「最上稲荷山妙教寺」と言われ、神様と仏様が両方祀られている珍しいお寺です。敷地は広く、多くの見どころがありますが、中でも「縁の末社(えんのまっしゃ)」は、悪縁を断ち、良縁を得る事ができるパワースポットとして知られています。男女の縁だけでなく、仕事や学業など、様々な縁を結んでくれますよ!さあ、27.5mの大鳥居をくぐって良縁を結びに行きましょう!
この記事の目次表示
1,200年の歴史がある日本三大稲荷のひとつ「最上稲荷」
今から1,200年前、報恩大師によって開かれた最上稲荷。諸説ありますが、日本三大稲荷のひとつに数えられることもある有名な稲荷です。
ご利益は「商売繁盛」「家内安全」「交通安全」などがあり、古くから“不思議なご利益がある最上さま”と親しまれてきたそうです。
稲荷なので、神社と思いがちですが、正式名称は「最上稲荷山妙教寺」と言い、仏教の流れをくんだ稲荷になります。明治の神仏分離令の際、特別に「神仏習合」の祭祀形態が許された、非常に珍しいお寺です。
黄金に輝く仁王像がお出迎え
27.5メートルの大鳥居
高さが27.5m、柱の直径4.6m、重さは2,800トンあるといわれる鉄筋コンクリート製の大きな鳥居が、まず目に入ります。それはそれは、見上げる大きさで、遠くからでもすぐ最上稲荷の場所が分かるほど。
黄金に輝く仁王像
現在の仁王門は、旧仁王門が山火事で焼失したため、再建されたもの。インドの殿堂様式で建造された石造りの仁王門は珍しく、登録有形文化財として登録されています。
黄金に輝く仁王様ってあまり見ないですよね。ボタンを押すとライトアップされ、さらに光輝きますよ。なんだか、とってもゴージャスな仁王様ですよね。
正面が仁王様、反対側にはお稲荷さんらしく、狐が飾られています。もちろん、こちらもライトアップで輝きます!
最上三神が祀られている本殿
写真では見えませんが、中央に最上位経王大菩薩が祀られており、法華経の精神をもって我々の苦しみを和らげ、安らぎを与えてくれるそう。五穀豊穣、商売繁盛、開運など沢山のご利益がありますよ。
向かって左側に祀られているのが、水を司る神様、八大龍王尊。向かって右側に祀られているのが、魔障をはらい人々に幸福を授ける神様、三面大黒尊天。施福神、福徳神、憤怒神の三つのお顔をお持ちだそうです。
本殿横にあるおみくじは、昔ながらのスタイルで、ついつい引きたくなってしまいますね。
重要文化財に指定されている旧本殿
拝殿と本殿が別々になった中世神社様式の旧本殿は、岡山市重要文化財に指定されています。周りには、七十七末社があり、最上さまに仕える諸天王が祀られています。
古く、突き出た参拝通路は歴史を感じさせます。カーブした屋根や、細やかな彫刻を見ていると、その時代に引き込まれる様な気分になります。