木嶋坐天照御魂神社は京都太秦にある神社です。木嶋坐天照御魂神社って、難しくてなかなか読めない!「このしまにますあまてるみたまじんじゃ」と読みます。でもまたすぐ忘れそうな名前なので、通称「木嶋神社(このしまじんじゃ)」や「蚕の社(かいこのやしろ)」と呼ばれています。木嶋神社は、アジア大陸から渡来した秦氏との繋がりが深く、養蚕、機織、染色技術の中心であったため通称「蚕の社」とも呼ばれるように。そして境内の中には、世にも不思議な三本脚の鳥居がありますよ!では、鳥居のミステリーに迫りましょう!
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木嶋神社の由緒
歴史
木嶋神社は『続日本記』にも記述があるほど、とても古い神社。創建は推古朝時代とされ、604年頃ではないかという説があります。京都で最も古いとされる神社の一つだそうです。
提灯には、花付き双葉葵の神紋が描かれています。この紋は同じく京都にある松尾大社と同じもので、松尾大社を造った秦氏ゆかりの神社だそうです。
御祭神
木嶋神社には以下の通り沢山の神様が祀られています。
- 天之御中主神(あめの みなかぬし のかみ)
- 大国魂神(おおくにたまのかみ)
- 瓊々杵尊(ににぎのみこと)
- 穂々出見命(ほほでみのみこと)
- 鵜茅葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
三本脚鳥居と木嶋神社のミステリー
木嶋神社には、珍しい三本の脚が繋がった鳥居があります。三柱鳥居(みはしらとりい)と呼ばれる、他では見られない不思議な鳥居です。
命の泉湧く場所
三柱鳥居は本殿左側、木の鳥居の向こう側にあります。
柵で囲まれており、三柱鳥居の近くまでは行けません。三柱鳥居の下には石が積まれていて、かつてはこの場所から枯れることなく水が湧いていたそうです。
降った雨が地下水となって湧き出し、豊かな森がこの地にでき、いつからか木の嶋と呼ばれるようになったそう。神社の名前の由来ですね。そして森の中に湧く命の泉を神として祭り、泉を四方から拝めるように、このような鳥居の形になったとか。
湧き水が流れた先には、元糺(もとただす)の池があります。「糺す(ただす)」とは「正しく直す」の意味で、この神池で身禊の儀式などが行われていいたそう。
宇宙の中心!?
泉が湧くこの場所を神の宿る場所とし、鳥居で囲みました。御祭神であり、宇宙の神とされる天之御中主神(あめの みなかぬし のかみ)が降りる場所とされるため、ここが宇宙の中心と言われる事も!
実はキリスト教!?
一説には景教(キリスト教のネストリウス派)のものではないか?とも言われています。
狛犬が居ない?
実は木嶋神社には狛犬がいません。狛犬が置かれているであろう場所には大きな石が置いてありますよ。狛犬が居ないのも珍しいのでは!?
木嶋神社ゆかりの秦氏とは?
アジア大陸から朝鮮半島を経由して渡来した秦氏。優れた建築技術や養蚕、機織、染色技術など沢山の技術をもち、日本へやって来たそうです。木嶋神社の別名である「蚕の社」とも関係がありますね!この秦氏に関しては、所説あり今でも謎に包まれています。ここでもミステリー!
本殿右側には蚕の社と言われる蚕養神社があります。
おわりに
木島坐天照御魂神社はいかがでしたでしょうか。三柱鳥居はとても不思議で、神聖な感じがする場所です。木々の間から木漏れ日が差し、鳥居に光が差す時などは、本当にミステリアスな雰囲気があります。ぜひ、京都へ出かけた際は、不思議な鳥居がある木島坐天照御魂神社へ足をのばしてみて下さいね!
木島坐天照御魂神社の基本情報
住所
京都府京都市右京区太秦森ヶ東町50
アクセス
京福電車 蚕の社下車すぐ
電話番号
075-861-2074
WEB
京都観光Navi:https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000070
休日
特になし
料金
無料(自由拝観)
駐車場
2台可能 ※近くにコインパーキングあり
- 木嶋坐天照御魂神社
- 嵐山・嵯峨野・太秦・桂 / 神社 / パワースポット
- 住所:京都府京都市右京区太秦森ヶ東町50地図で見る
- 電話:075-861-2074
- Web:https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKin...