パラオ
パラオ観光
大小のマッシュルームのような形の島々

【パラオ】選ばれし者だけが辿り着ける秘境、幻の島「カヤンゲル島」

取材・写真・文:

トラベルライター

2017年8月4日更新

4,494view

お気に入り

写真:トラベルライター

日本の南、グアムとフィリピンの間ほどの場所にある大小580ほどの島々からなる小さな国、 パラオ共和国。成田からはデルタ航空直行便を利用し、約4時間半で到着する、身近なリゾートアイランドです。パラオといえば、スキューバダイビングやシュノーケリングといった海のアクティビティの天国。日本語で申し込みができる現地ツアーもたくさんあり、どれに参加しようかと迷ってしまうほど。その中でも、観光客が少なく、特におすすめの秘境、カヤンゲル島ツアーをご紹介しちゃいます。

この記事の目次表示

なぜ、カヤンゲル島は秘境の聖地?

カヤンゲル島は観光客がまだ少なく、豊かな自然が手つかずのまま残る島。カヤンゲル島のあるカヤンゲル州は、無人島3島、有人島1島の4島から成る小さな州です。多くのホテルやダウンタウンのあるコロール島から、車で1時間〜1時間半ほどの距離にあるバベルダオブ島北端の港から、さらにボートで1時間〜1時間半ほどかかります。

途中外洋を通るのですが、ここが最大の難関!天気が良くても波が高いことが多く、リーフの手前まで行って引き返すことが多いそう。その為、ツアー参加者の6割ほどしか行けないそうです。

このことから、「選ばれし者だけが辿り着ける幻の島」と呼ばれています。

  • 写真:トラベルライター左がカヤンゲル島、右がゲルベラス(ロングビーチの島)

筆者が行った時(2016年4月)には、すでに10日も欠航続きだったそうです。この日リーフ手前まで行って一旦は「欠航」となったのですが、実家がカヤンゲル島だという船長のレモンちゃん(男性)が、「帰りたい」という理由で欠航ギリギリライン(むしろアウト?! )な海上状況の中、突っ切って行くことができました。

  • 写真:トラベルライター風が強いと欠航
  • 写真:トラベルライターしぶき除けでレインコートを貸してもらえるよ

外洋に出た時はまさにスプラッシュマウンテン状態。上下左右に揺れ、波しぶきに耐える!なかなかスリリングなクルージングでしたが、華麗なテクニックでレモンちゃん、無事にリーフ超えを果たしてくれましたよ!

運が良ければ、イルカの群れなどにも遭遇するそうです。船に弱い方は酔い止めを!

北へ約90キロ!カヤンゲル環礁へ

カヤンゲル島ツアーは、日本から事前にオプショナルツアー予約するか、ホテルのツアーデスクで申し込みます。ツアーによっては釣りをして、釣った魚をBBQしてランチするプランなどもあります。今回はカヤンゲル島を散策+シュノーケル+ランチ付きのツアーをご紹介します。

島内散策

  • 写真:トラベルライター島内へ

島へ上陸したら、まずは集落へ続く道をガイドさんと歩きます。カヤンゲル島そのものが貴重な島なので、特に目立った観光名所などはなく、島民ののどかな暮らしの中にお邪魔させて頂く、という形です。

島民の皆様の暮らしの邪魔をしないよう、静かに散策しましょう。

  • 写真:トラベルライター学校
  • 写真:トラベルライター天然モンキーバナナ、奥にフルーツバットがいます

島民はおよそ100名ほど。集落は5つあり、学校などもあります。島の様子を眺めながら、ゆっくりと散策です。カヤンゲルはバナナが名産なので、至る所にバナナの木が群生しています。そのため珍しいバナナの花もお目にかかれます。またレモンバームが自生していて、擦るととても爽やかないい香りがしますよ。

途中、フルーツバットというコウモリを飼っているお宅に寄り道し、モンキーバナナをご馳走になることもできました。とっても甘くて美味しい!フルーツバットは出発港でも見ることができます。とても可愛いですよ。

  • 写真:トラベルライターお昼休みの島民

お昼時には、島民が桟橋で何やらおしゃべり中。パラオの人はとてもフレンドリーで、優しい人たちが多いです。それもそのはず、超親日国なので、日本人とわかると話しかけてきてくれます。

ランチタイムはロングビーチで!

  • 写真:トラベルライター超ロングビーチ

カヤンゲル島のすぐ隣に出現するのが、ロングビーチ。ロングビーチとは、干潮時に出現する砂の島のこと。筆者が訪れた日は超ロングビーチだったので、スタート地点からランチを摂る場所まで、ちょうど端から端まで歩いて20分〜30分ほどかかりました。小さなカニを見つけたり綺麗な貝殻を拾ったりと、歩くだけでも楽しい!

  • 写真:トラベルライター日よけにもなるランチコーナー
  • 写真:トラベルライターロングビーチに描いたよ

このツアーではランチはお弁当でしたが、フィッシングが組み込まれているツアーの方は、ここでBBQをします。いっぱい釣れていればおすそ分けをいただける、かも?!

  • 写真:トラベルライターロングビーチ前

目の前にはとにかく綺麗なクリアブルーの海の世界。沖へ向かってのグラデーションは息をのむ美しさ。ランチ後はしばらく休憩なので、木陰でお昼寝も良し!海とビーチの往復も良し!

ロングビーチ(ゲルベラス島)
パラオ / ビーチ
住所:カヤンゲル島 パラオ地図で見る

お待ちかね、パラオでシュノーケリング

  • 写真:トラベルライター

休憩後はシュノーケリングタイム!カヤンゲル島の周りにはいくつかシュノーケルポイントがあり、その日の潮の様子など見て、どこで泳ぐか決定されます。

カヤンゲル島は、パラオの中でも抜群に透明度が高く、天気がイマイチでも本当に綺麗な海とたくさんのカラフル熱帯魚に出会えます。

  • 写真:トラベルライターサメの姿も

リーフの少しだけ外で、ドリフト(潮の流れに乗って行う方法)なども行います。シュノーケルの最中に、近くにサメの姿も!パラオは17種類のサメ保護区でもあります。ガイドさんが付いているので安心してサメを見ていられますよ。泳ぎが心配な方は、ライフジャケットを貸してもらえます。

シュノーケルを堪能したら、ツアーは終了です。そのあとはまた外洋を超え約1時間かけて、バベルダオブ島北端の港へ戻ります。シュノーケルをして身体が濡れているので、帰りは寒くなるかもしれません。上着や簡単な着替えがあると安心です。

大満足な1dayツアー

  • 写真:トラベルライター港の難破船

バベルダオブ島の桟橋まで戻り、シャワーを浴びてからお会計です。朝8時位にホテルを出発し、ホテルへは夕方5時半頃到着するプランでした。

手つかずの幻の秘境、カヤンゲル島へ。あなたもパラオへの旅行の際は是非行ってみてくださいね ! 素晴らしい海の楽園と、島民の優しい笑顔が待っていますよ。

カヤンゲルツアー
■BELAU TOUR:http://www.belautour.com
■料金:大人175ドル 子供105ドル(カヤンゲル州税込み)
■別途料金:ロングビーチの島入島料10ドル
■送迎付き、ライフジャケット、シュノーケル用具一式
パラオ現地でのお申し込み
■パラオパシフィックリゾート、パラオロイヤルリゾートホテル内 ツアーデスクあり
■16:00〜17:30
■電話:488-2583 / 488-6158
■営業時間:8:00~11:30、13:30~17:30
■日本語対応可能、日本人スタッフ在住
  • パラオでは無人島への上陸などをする際にコロール州が発行する各種許可証の携行が義務付けられています。詳しくはパラオ政府観光局公認サイトパラオ政府観光局公認サイトをご覧下さい。
カヤンゲル島
パラオ / その他スポット
住所:カヤンゲル島 パラオ地図で見る

パラオの旅行予約はこちら


パラオのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

パラオのホテルを探す

パラオの航空券を探す

パラオの現地アクティビティを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

最近人気の記事


海外のおすすめビーチリゾート21選!人気リゾートに“最後の楽園”も

日本人にとっても定番リゾートのハワイやグアムから、知る人ぞ知る“最後の楽園”リペ島やアリカンテ、“天国に一番近い島”の称号をもつニューカレドニアなど、いつか行っ...


パラオのコンセント・プラグ・電圧を解説!変圧器は必要?

パラオ旅行の前に知っておきたい、コンセント・プラグ・電圧について日本との違いを徹底解説!変圧器がどんな時に必要か、また持っていくと便利なおすすめ電源グッズもご紹...

この目で見たい世界の絶景秘境14選!

神秘的な階段状の湖・セムクチャンペイや、干潮時のみ表れる幻の島・カービンリーフ、地球最後の秘境と呼ばれるギアナ高地など、世界各国に残るおすすめの絶景秘境スポット...

日本とパラオの時差はなし!パラオへの飛行時間は?

パラオ旅行に出かける前に知っておきたい、日本とパラオの時差や、サマータイム、日本からパラオへの飛行時間について解説します。

パラオの気温・服装・旅行のベストシーズン!

パラオ旅行の前に知っておきたい、月ごとの平均気温や降水量、気候の特徴、旅行の服装を徹底解説!いつ旅行するかお悩みの方向けに、パラオ旅行のベストシーズンも解説しま...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります