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【富山】高岡で歴史と人気キャラクターに触れる旅

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年12月25日更新

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写真:トラベルライター

富山県高岡市は、加賀藩前田家二代当主の前田利長によって開かれた町。市内には、前田家ゆかりのお寺やお城、日本三大仏の一つと言われる高岡大仏などがある歴史都市です。また、高岡市は漫画家の藤子・F・不二雄先生の出身地でもあり、ドラえもんなどの人気キャラクターにも出会えます。そんな高岡市のおすすめ観光スポットをご紹介します。

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日本遺産に認定された町「高岡」

富山県高岡市は1609年、加賀藩前田家二代当主である前田利長が高岡城を築いたことを機に、商人や鋳物師などの職人が集まる城下町として発展しました。利長の死後あとを継いだ三代当主利常も、廃城後の高岡を商工業の町へと転換し衰退をとどめました。

  • 写真:トラベルライター瑞龍寺へと続く八丁道にある前田利長公像

それ以後、高岡はものづくりの技などの文化が数百年に渡り受け継がれ、2015年4月には加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡 ー人、技、心ーとして文化庁により「日本遺産」に認定されました。

それでは以下より、高岡市のおすすめ観光スポットを紹介していきます。

1.瑞龍寺

  • 写真:トラベルライター瑞龍寺 山門(国宝)

瑞龍寺は、前田利長の菩提を弔うために、三代当主・前田利常によって建立された菩提寺です。造営には、利長の50回忌にあたる1663年まで約20年もの年月が費やされました。当時、寺域は36,000坪、周囲には濠がめぐらされており、まるで城郭のようなつくりでした。

  • 写真:トラベルライター瑞龍寺 仏殿(国宝)
  • 写真:トラベルライター瑞龍寺 法堂(国宝)

国宝に指定されている山門は1820年に再建されたもので、左右に金剛力士像を安置しています。その他、法堂、仏殿が国宝に、また総門など5つの建築物が重要文化財に指定されており、江戸時代初期の禅宗寺院建築として評価が高い寺院です。

瑞龍寺
富山 / 寺 / 観光名所 / パワースポット
住所:富山県高岡市 関本町35地図で見る
電話:0766-22-0179
Web:http://www.zuiryuji.jp/

2.高岡大仏

  • 写真:トラベルライター

奈良、鎌倉に並ぶ日本三大仏の一つとされる高岡大仏。摂津国(現在の兵庫県)に住む源義勝が1221年に起こった承久の乱を避け、越中に移り二上山麓に木造大仏を造営したのがはじまりと言われています。その後、高岡城築城の際、この地に移されました。

数度の火災により焼失と再建が繰り返され、現在の大仏は昭和7年12月に完成したもの。鋳造から着色まで、全ての工程が高岡の職人の手によってなされました。

高岡大仏
富山 / 寺 / 観光名所 / パワースポット
住所:富山県高岡市大手町11-29地図で見る
電話:0766-23-9156
Web:http://www.takaokadaibutsu.xyz/

3.高岡古城公園(高岡城跡)

1609年に居城していた富山城が火災により焼失したことにより、利長は当時関野と呼ばれていたこの地に高岡城を新たに築きました。

  • 写真:トラベルライター高岡城の設計をしたと伝わるキリシタン大名・高山右近公像

設計は築城の名手として名高い高山右近と言われています。在城わずか5年で利長は亡くなり、1615年の一国一城令により高岡城は廃城となってしまいましたが、跡を継いだ利常は廃城後の城下町を商工の町へと転換し再興させました。このことにより高岡城は江戸時代を通じて保存され続けました。

  • 写真:トラベルライター二の丸から本丸への土橋に残る築城当時の石垣
  • 写真:トラベルライター本丸広場

明治3年、民間払い下げにより消失の危機が迫りましたが、当時市長に相当する職を担っていた服部嘉十郎氏らにより公園指定運動がおこり、城跡は「高岡古城公園」として指定を受け破壊を免れることができました。高岡城はこうして数百年に渡り、この街に住む人々の手によって守られてきたのです。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

公園内には、城跡には珍しく動物園があります。ペンギンやフラミンゴ、カピバラ、ニホンザルなどなどかわいい動物たちがなんと無料で見られちゃいます。また、高岡の歴史が学べる高岡市立博物館も入館無料!ほぼ当時のまま残る水濠に囲まれ、歴史と自然と動物、様々な楽しみ方ができる城跡公園です。

高岡古城公園
富山 / 公園 / 紅葉 / 桜の名所 / 遊び場
住所:富山県高岡市古城1−9地図で見る
電話:0766-20-1563
Web:http://www.kojyo.sakura.ne.jp/

4.山町筋(土蔵造りの町並み)

  • 写真:トラベルライター

山町筋(やまちょうすじ)は、1609年の開町後、商業の中心地として栄えた通りです。1900年の大火ののち建てられた、防火構造の土蔵造りの家が並んでいます。

  • 写真:トラベルライター菅野家住宅(重要文化財)

全体的に建築物の規模が大きく重厚な造りであるとともに、鋳物の鉄柱やレンガの防火壁など、洋風の外観を持ち合わせていることが特徴です。

山町筋
富山 / 町・ストリート / 穴場観光スポット / 重要伝統的建造物群保存地区
住所:富山県高岡市小馬出町・守山町・木舟町など地図で見る
電話:0766-20-1547
Web:https://www.info-toyama.com/spot/21120/

5.金屋町(千本格子の家並み)

  • 写真:トラベルライター

城下の産業発展のため、前田利長が鋳物師を招いてこの地で鋳物造りを行わせたのが金屋町の始まり。高岡鋳物発祥の地です。江戸時代から昭和初期に建てられた千本格子の街並みの中には、鋳物資料館や工房、ギャラリーなどもあります。

金屋町
富山 / 町・ストリート / 女子旅 / 重要伝統的建造物群保存地区
住所:富山県高岡市金屋町地図で見る

6.藤子・F・不二雄先生の作品にふれあうスポット

ドラえもん、オバケのQ太郎、パーマンなど長年愛され続けている多くの人気キャラクターを生み出した藤子・F・不二雄先生は、ここ高岡市で生まれ、20歳で上京するまでこの地で過ごしました。高岡市内には、藤子・F・不二雄先生のふるさとならではのキャラクタースポットがあり、思わず童心に返ってしまうこと間違いなしです。

ドラえもんポスト

  • 写真:トラベルライター

藤子・F・不二雄先生の生誕80周年を記念して、伝統産業である高岡銅器で造られたポスト。高岡駅構内にある待合室に設置されています。このポストに投函すると、特別仕様のドラえもん消印が押印されます。かわいい消印をもらうために、自分宛に手紙を出してみるのもいいのでは!?

ドラえもんポスト
富山 / その他スポット
住所:富山県高岡市下関町6-1クルン高岡1F,ドラえもんポスト地図で見る

ドラえもんの散歩道

  • 写真:トラベルライター

高岡駅の目の前の広場にある、銅像が並ぶ散歩道。ドラえもんに登場するお馴染みのキャラクター、のび太、スネ夫、ジャイアン、しずかちゃん、ドラミちゃんが出迎えてくれます。

  • 写真:トラベルライター

藤子・F・不二雄先生のメッセージボードからは、ふるさと高岡に対する温かい思いが伝わってきます。

高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー

  • 写真:トラベルライター

高岡市美術館の二階フロアにあるこちらのギャラリーでは、先生が漫画を描いていた時の仕事道具や、上京するときに持って行ったと言われるカバンなどの愛用品、そして『ドラえもん』をはじめとする人気漫画の原画などが展示されています。

  • 写真:トラベルライター入口は「どこでもドア」!!

展示室の入口はあのどこでもドア!ドアを入るとまず目に入るスクリーンには、先生が手作りした幻橙機を再現し、高岡時代の幼少期のお写真や当時の高岡の風景が映し出されます。館内は撮影禁止のためお見せできませんが、14歳の頃に描いた手作り冊子「妖怪島」の本文や、漫画家となるきっかけになった手塚治虫先生からもらったハガキなど、貴重な品々が並んでおり必見です。

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター高岡銅器で造られたドラえもんの手には、1969年12月号の「小学四年生」に掲載された新連載「ドラえもん」の予告ページ

展示室の外には、オリジナルグッズが販売されたギャラリーショップや、自由に漫画が読めるライブラリーもあり、藤子・F・不二雄先生の世界をたっぷりと楽しめます。

高岡市 藤子・F・不二雄 ふるさとギャラリー
富山 / 博物館 / 子供が喜ぶ / キャラクターミュージアム
住所:富山県高岡市中川1-1-30 高岡市美術館2F地図で見る
電話:0766-20-1170
Web:http://fujiko-artgallery.jp/

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