横浜を象徴する存在の一つとも言える貨客船「氷川丸」は、博物館船として船内が一般公開されているのをご存知ですか?国の重要文化財にも指定され、見どころ満載で老若男女問わず楽しめる船内をご紹介します。
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「氷川丸」がある横浜・山下公園とは?
地下鉄みなとみらい線の元町・中華街駅から徒歩3分、JR石川町駅または関内駅から徒歩10分ほどで行ける山下公園。「横浜と言えば山下公園!」というくらい、家族連れやカップルに大人気の観光スポットの一つです。
公園内には季節の花々が咲き、目の前は海原!横浜の海をクルージングできる海上バス「シーバス」にも、山下公園から乗れます。
貨客船「氷川丸」の歴史
港に佇む姿が、なんともフォトジェニックな「氷川丸」。戦前の日本製としては、現存する唯一の貨客船なのだそうです。
シアトル航路用の貨客船として、1930年に竣工。戦時中は海軍特設病院船となり、戦後は再び貨客船に戻ったのち、1960年に引退しました。
1961年から山下公園で係留保存され、博物館船となった氷川丸は横浜港のシンボルに。そして改装を経て、2008年に「日本郵船氷川丸」としてリニューアルオープン。2016年には、重要文化財に指定されたのです!
船内は一等客室や三等客室、社交室、食堂、さらには氷川丸の歴史について深く学べる展示エリアなど、見どころたっぷり!華やかな客船文化を堪能することができます。
クラシカルな雰囲気が漂う船内を歩いていると、まるでタイムスリップしてしまったような気分になりますよ!
何回も訪れている筆者が、船内でお気に入りの場所を3つご紹介!
①操舵室
船の一番上に位置するのが、総司令室である「操舵室」。普段見ることのできない機械がたくさん並び、いつも多くの子どもたちが触りたくて順番待ちしているくらいです!(入り口にある鐘は鳴らすことができますが、ものすごく大きな音がするのでご注意ください)
②オープンデッキ
海の先にはベイブリッジやみなとみらいが広がり、陸側は山下公園や「ホテルニューグランド」、「横浜マリンタワー」が一望できます。
この場所から見る夕焼けがまた格別なんですよ!ぜひ、心地よい海風を感じてくださいね。
③機関室
そして筆者と小学生の息子も大好きな場所は、何と言っても「機関室」!船底部分へと下りていくと、なんと現役時代からそのまま残されたエンジンを目の前に見ることができるんです。1930年竣工当時、最新鋭のテクノロジーが使われたそう。迫力に圧倒されますよ!
船に乗る機会はあったとしても、一般人が機関室に入ることはできませんね。計器類が並ぶ異空間に、大人も子どももついついはしゃいでしまいます!また、レトロな色使いがなんともオシャレです。
港町・横浜は夕方がとっても魅力的!
夕暮れ時になると街には明かりが灯り、昼間とはまた違う趣のある氷川丸。午後遅めの時間帯に船内を見学し、このロマンチックな雰囲気を味わっていただくのが筆者のオススメです!
- 日本郵船氷川丸
- 横浜 / 博物館 / 観光名所
- 住所:神奈川県横浜市中区中区山下町 山下公園地 先地図で見る
- 電話:045-641-4362
- Web:http://www.nyk.com/rekishi/
見学後はカフェで一休み♪
氷川丸の歴史に触れたあとは、ライトアップされた街を歩きつつ、コーヒーを飲みながら余韻に浸ってみませんか?筆者お気に入りのカフェは、氷川丸から徒歩約5分の「カフェエリオットアベニュー」。こちらでは、バリスタが客席でラテアートを作ってくれるんです!
また、シアトルから空輸した高品質なコーヒー豆もあります。氷川丸はシアトルまで運航していたのですから、これも何かの縁ですね♪
- カフェエリオットアベニュー
- 横浜 / カフェ・喫茶店
- 住所:横浜市中区山下町18 横浜人形の家1F地図で見る
- 電話:045-664-5757
- Web:http://www.elliott.jp/#id31
おわりに
氷川丸の船内、いかがでしたか。思わず船旅に出たくなりますよね!異国情緒溢れる横浜を堪能し、海の向こうに思いを馳せながら次の旅の計画を練ってみませんか。