海外は決して危険な場所ばかりではありませんが、日本ほど安全な国はないというのも事実です。そのため街の治安が良いからといって油断するのは禁物です。最後まで楽しい旅で終われるように、しっかりと防犯対策を心がけていきましょう。
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海外でのスリ被害について
外国では現地を知らない旅行者を狙った犯罪が多く、スリや置き引きなどの被害は日常的に発生しています。そして悲しいことに日本人は隙が多く、ターゲットにされやすいのも事実です。そのためせっかくの旅を台無しにしないよう、じゅうぶんに注意して行動することが必要です。
知らない土地で知ってるつもりは厳禁
「ウエストポーチやたすき掛けは観光客丸出しでかっこ悪い。現地人と同じにしてればいいんだよ」という声を聞いたことがありますが、このような人が被害に遭うので気をつけましょう。よっぽど現地慣れしているなら別ですが、知らない土地にいる緊張感は持ち続けた方がいいと思います。
だからといって神経質になりすぎる必要もありませんが、上手く立ちまわれる人ばかりではありません。旅の途中は何が起こるかわからないため、普段からできるだけ盗まれにくい状況を作っておくことは大切です。以下に誰でもすぐに取り組める防犯対策の例をまとめました。
盗難に遭わないための6つの工夫
1.貴重品は持ち歩かない
外出時には必要最低限の物だけを持ち、現金は多く持ち歩くのをやめましょう。また高価な物や新品を身に付けるのはできるだけ控え、「万が一無くなっても惜しくない物」にしておくと安心です。
iPhoneなどは渡航先によってはかなりの高級品です。そんな場所へ行ったときは、人の前でやたらと出さない方がいいかもしれません。特に外でグーグルマップを見ながら歩いていたり、自撮りをしているときなどは、隙だらけの状態になるので気を付けましょう。
2.現金やカードは数ヶ所に分けて持つ
これは旅の基本といっていいでしょう。運悪く何かひとつを無くしてしまっても、すべてを失わないよう数ヶ所に分けて持つことが重要です。サイフの中には常に「今必要な分」だけを入れ、現金とクレジットカードは別々にし、残りの分もひとまとめにしないことをオススメします。
3.リュックはカラダの前で抱えて持つ
バスや電車・人ごみの中ではリュックはカラダの前で持ちましょう。自分の背中に密着しているので異変があれば気付くと思いきや、ファスナーくらいはカンタンに開けられてしまいます。そしてこれを注意するだけでも、かなり盗まれにくくなるはずです。
4.バッグに鍵を付ける
寝台列車に乗るときやゲストハウスで複数の人と過ごすときは、ダイヤル式の南京錠があると便利です。バッグごと無くなってしまえばそれまでですが、盗む側もひと手間かけないと開けることができなくなるので、防犯率がぐっと上がります。
それからリュックを背負って外を歩くときは、南京錠のほかにレインカバーをかけるのもいいアイデアだと思います。見た目はカバー無しの方がオシャレですが、表面をすっぽりと覆ってしまえば防犯対策にも汚れ防止にも役立ちます。
5.丈夫な生地のバッグを持つ
治安の良くないエリアに行くと、バッグをナイフで切られて中身を盗られる可能性もあります。リュックや肩掛けバッグのベルト部分も同じで、細いと切られたり引っ張られやすくなるため、貴重品を入れるバッグはできるだけ丈夫なもの選びましょう。
そしてすぐに中身を取り出すことができないよう、貴重品は手前ではなく奥側のポケットなどに入れることをオススメします。出し入れの際には面倒ですが、このようなひと手間がとても大切です。
6.他人を信用しない
悲しいことではありますが、これは最も重要なポイントかもしれません。ほとんどの場合、悪人は善人の顔をして近づいてきます。特に旅先で困ってるときなどは人の親切が身にしみて、ついガードが緩んでしまうこともあるでしょう。
ただ外国人は他人であっても驚くほどにフレンドリーで、本当に親切な人もたくさんいます。すべてを見抜くのは難しいので、どんなときでも緊張感を持ち、「もしかしたら…」と疑う気持ちは持っていた方がいいかもしれません。