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神聖なのにどこか派手!極彩カラーの修道院~ブルガリアの世界遺産リラの僧院~

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東京在住
訪問エリア:169ヶ国

2017年6月16日更新

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写真:toshel

ブルガリアを旅行する人は、必ずここへ訪れるという聖なる教会があります。首都ソフィアより車でおよそ3時間。山の中腹にあるこの教会は、ブルガリア聖教の総本山として有名で、観光客だけでなくブルガリア聖教会信者の参拝者でいつも溢れ返っています。教会の壁には色彩豊かなフレスコ画が隙間なく描かれ、極彩色が使われていてとても印象的。今回は、ブルガリアのリラ山脈にある僧院をご紹介します。

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リラの僧院の歴史

世界遺産にも指定されているリラの僧院は、ブルガリア正教会で最も重要な修道院です。

西暦927年、この山中にやってきた1人の男性がリラ山中の洞窟にこもり、瞑想と祈りの日々を送る隠者として暮らし始めます。そして次第に村人の尊敬を集めるようになりました。

彼に共鳴する人々が集まり修道院が建てられると、様々な特権が国より与えられ、皇帝や貴族の寄進を受けて広大な領地を持つようになります。

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ブルガリアで500年続いたトルコ支配の時代には、多くの教会がモスクに改装されてしまいましたが、リラの僧院だけは、納税を条件として改装せずに活動することを許されたため、正教会の伝統とブルガリア人のアイデンティティを守り抜くことができました。

山に囲まれた神聖な僧院

ブルガリアの首都ソフィアより車で3時間。高速道路に乗ると、ただただのんびりとした村々や丘を窓越しに眺めることができます。

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家畜ものんびり、ゆっくりとした時間が流れていきます。

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次第にくねくねとした山道を登り始め、視界が開けると、その先には高い石壁で囲まれた建物が現れます。

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重厚な正門(西門)には、カラフルな絵。

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聖母誕生教会

僧院の正門をくぐると、目の前に現れるのは聖母誕生教会です。

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ドームを被った建物が特徴的です。教会に近づくと特に目を惹くのは、壁一面、天井一面に所狭しと描かれたフレスコ画。

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神聖で荘厳なのに、どこか派手に感じられます。

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壁の下部には最後の審判や地獄絵など、恐ろしい絵も混じっています。

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天井には、聖母マリアやキリストの姿があります。空から見守ってくれているイメージなのでしょうか。

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キリスト、聖母、天使をはじめ、悪魔や想像上の動物(ユニコーンやドラゴン)、花、鳥、ライオンなど、様々なものが描かれています。

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極彩色が使われているからか、これらを観ていると、ヨーロッパの教会とはまた少し違った趣を感じます。バルカン半島という土地柄から、アジアの色彩美も感じられますよね。

  • 写真:toshel

これらはすべて、当時を代表する画家たちが無償で描いたそうです。壁や天井にびっしりと隙間なく描かれています。

  • 写真:toshel

教会の屋内に入ると、ロウソクの火のみが灯りとなります。最初は薄暗くてよく見えませんが、目が慣れてくると見えるフレスコ画の美しさは言葉にできないほどです。教会内部に描かれた人物は全部で1,200人!

内部は写真撮影が禁止のため、是非ご自分の目でご覧くださいね!

フレリョの搭

僧院のすぐ隣には、フレリョの塔があります。

  • 写真:toshel

1階がイコンや絵葉書を売る土産物屋になっているこちらの鐘塔は、リラの僧院の中でも一番古い建物です。

  • 写真:toshel
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フレリョの搭
ブルガリア / 建造物
住所:Rina monastery,Bulugaria地図で見る
Web:http://www.rilamonastery.pmg-blg.com/Home_page_en....

宿泊施設

白と黒のボーダーが印象的な修道士の住居は、4階建てで300間あります。

  • 写真:toshel

リラ修道院は祈りの場であり、暮らしの場でもありました。最盛期には、ここに数百人の修道僧が住み、巡礼者や訪問者も多数出入りしていたそうです。

この建物の中には、キッチンや製粉所、パンやチーズの製造所、ワイン蔵や病室などが置かれていました。修道院の所有する土地で穀物、野菜、果物を育て、蜂蜜やワインもすべて自家製だったそうです。この厨房をフル稼働すれば一度に1,000人分の食事を用意できたとか。楽しそうですね!

巡礼者が宿泊するこちらの古い住居は、一般客も泊まることができます。ただし、事前予約はできず、到着した際に部屋が空いてれば宿泊できます。

1泊20Lv(日本円で1,300円程度)です。簡素な部屋でトイレは共同、シャワーはありません。

観光客が帰ったあと、夕方と早朝にはミサも行われ、一層厳かで貴重な体験ができます。

リラの僧院への行き方

リラの僧院は、ブルガリアの首都ソフィアから車で3時間ほど南へ下った場所にあります。ソフィアから行く場合は、市内の「Ovcha Kupel」というバスターミナルから一日に一往復のバスがあります。

  • 写真:toshel

「Ovcha Kupel」からの出発は10:20AMです。柱に「7」と書かれた場所でお待ちください。

  • 写真:toshel

リラの僧院からは3:00PMです。片道11Lv(日本円で700円程度)運転手に直接支払います。

ソフィアからリラの僧院へはツアーも出ています。前日の予約ですと満席の場合がありますので、ツアーの場合は日程に余裕をもって行かれた方がよいかと思います。

リラの僧院での過ごし方

リラの僧院へローカルバスで行くと、日帰りの場合の滞在は2時間前後になります。ゆっくり観光されても十分に時間の余裕がある広さですのでご安心を!

裏門を出るといくつかのレストランがありますので、時間が余りましたら、流れる川の音を聞きながら食事するのもいいです。

こちらはリラの僧院裏門から50mのところにある、Hotel Tzarev Vrahのレストランです。

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ブルガリアの器はとても可愛らしいですね。こちらはメニュー⑧の「cheese by shopski recipe」(6.8Lv/420円くらい)というブルガリアの伝統料理です。

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レストラン リラ
ブルガリア / 洋食・西洋料理
住所:Hotel Tzarev Vrah,643 Rilski Manastir, Burgaria地図で見る

リラの僧院は山中にあり、標高1,117メートルの場所にあるため、夏の日中でも涼しいです。何か羽織るものをお持ちになられると良いかと思います。

リラの僧院
ブルガリア / 社寺・教会
住所:Rila Monastery,Kyustendil, Bulgaria地図で見る
Web:http://www.rilamonastery.pmg-blg.com/Home_page_en....

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※この記事は2017年6月16日に公開した情報です。
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行ったことのない国を中心に、毎月ひとり旅しています。これまで訪ねた155ヵ国およそ400都市の街の美しい景色、壮大な自然の風景、出会う人々との会話など、真の地元を皆様とシェアできればと思います。皆様もご一緒にそこへ旅したように感じてもらえると嬉しいです。

あと一年余りで、世界のすべての国を網羅できそうです。

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