中南米

カリブの島はどこがいい?陽気レゲエでちょっぴり危険な「バルバドス」どこまでも静かな「アンティグア」

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:183ヶ国

2019年9月4日更新

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写真:toshel

カリブ海には、大小様々な島がおよそ700あります。そのほとんどは欧米各国の領土で、独立国はわずか13カ国のみ。今回は、その中より対極にある2つの小さな島国をご紹介します。

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カリブ海の場所と島々の歴史

カリブ海の島は、北米大陸と南米大陸の中間海域に位置し、主に北方の東西に連なる大きな島(キューバやドミニカ共和国など)の大アンティル諸島と、東方の南北に連なる小アンティル諸島に大別されます。今回ご紹介するのは、バルバドスとアンティグアという独立国家で、両島とも小アンティル諸島に属します。

カリブ海の小アンティル諸島に住む人々は、ほとんどがアフリカから連れてこられた強制労働者(奴隷)の子孫です。今でこそ、この地を故郷として生まれ育ちますが、先祖は強制的に連れてこられ、プランテーションなどハードな仕事を強いられた奴隷です。故郷であるアフリカの大地に思いを馳せながら、帰国の術もなく彼の地で没し、さぞかし無念、辛い思いをされたことと思います。

  • 写真:toshel

そんな中からも、住民が蜂起して政治を起こし、単なる植民地の島から独立を獲得するまでに至らせた熱意や信念は、並々ならぬものだったのではないかと想像します。その背景には、悲しい歴史を背負わざるを得なかった先祖への思いもあったことでしょう。

そして、時を経て今やカリブの島々はどこも観光立国となっています。大自然の宝庫であり、眩いばかりの青い海、白い砂浜の広がる楽園は、この地へ訪れる世界中の人々を魅了しています。

  • 写真:toshel

同じ過去の境遇を経て今に至るカリブの国々も、島によって少しずつ特徴が変わります。それでは、まずはファンキーな国、バルバドスをご紹介します。

バルバドス

バルバドスは、小アンティル諸島の最東端に位置する国です。人口はおよそ28万人で、アフリカ系が92.4%、白人系が2.7%という人口比です。

バルバドスの歴史

バルバドス島は、コロンブスに発見されるまで、現在の南米大陸ガイアナやベネズエラからやってきたアラワク系民族が住み着いていました。コロンブス発見後、1500年にスペインが渡来すると、その先住民を一人残らずイスパニョーラ島(現在のハイチとドミニカ共和国)へ強制労働者として連れていきました。

無人と化していたこの島へ、1625年にイギリスが入植し、当時の植民地であったアイルランドから労働者を連れてきて、サトウキビのプランテーションを経営しはじめます。2年後、この島の領有権が認可されると、より安価な黒人奴隷をアフリカから大量に送り込み、強制労働させました。

時は過ぎ1930年。奴隷の子孫は統治していたイギリスへ政治参加を表明。1939年には自治議会を開設し、1966年、とうとうイギリスから英連邦王国として独立を果たします。

  • 写真:toshel旧市街中心部の英雄広場

現在も国家元首はイギリス国王ですが、行政は地元から選出された首相が担っています。

バルバドスの首都ブリッジタウン(旧市街は世界遺産)

イギリスの入植後、1628年にブリッジタウンが建設されました。世界遺産にも登録されている旧市街の歴史地区を散策してみます。

コロニアル建築の街

ブリッジタウンの旧市街は、イギリス統治時代のコロニアル建築が残る街です。これまで、幾度となく大火やハリケーンで破壊されましたが、当時の建物の外観そのままに再建してきたようです。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

国会議事堂

港に近いブリッジタウン旧市街中心地に建つ議事堂です。

  • 写真:toshel

1870年代初頭に、ネオゴシック様式で建てられたこちらの建物は、英連邦で3番目に古いとされています。時計塔がいかにもイギリスらしいですね。

  • 写真:toshel
国会議事堂
バルバドス / 建造物
住所:ブリッジタウン 国会議事堂地図で見る

チェンバレン橋とインディペンデンス・アーチ(Independence Arch)

チェンバレン橋は1872年に完成した古い橋で、船の往来が多かったブリッジタウンならではの旋回橋となっています。

  • 写真:toshel

インディペンデンス・アーチは、チェンバレン橋の南端にあります。1966年の独立後、21年間それを維持したことを記念して1987年に建てられました。

アーチ側面には、バルバドスを象徴する花と、国民的シンボルであるイルカとペリカンが描かれています。また、アーチの両側には1966年独立時の首相であり、現在は国民的英雄でもあるエロルウオルトンバローの肖像画。アーチ上部には、「産業の誇り」を掲げた島の紋章があります。

  • 写真:toshel

また、国家の公約がアーチの各列に刻まれ、バルバドスの人々にとってとても意味の深いアーチです。

サンダルス・アクア・センター(Sandals Aqua Centre)

運河沿いはボードウオークになっており、カフェが連なっています。昼間ともなると観光客が増え、ほとんどの人がバルバドスの地ビールを飲んでいます。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

ここから、大小様々なクルーザーが出港し、近隣にある無人島や沖へ海釣りへ行くことができます。

  • 写真:toshel

観光客を乗せて帰ってきたばかりのクルーザーが、釣ってきた魚を捌いています。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

捨てられる内臓などを求めてきたのか?カメもやってきました。

  • 写真:toshel
サンダルス・アクア・センター
バルバドス / その他スポット
住所:バルバドス地図で見る

アガペー・チョコレート工場(Agapey Chocolate Factory)

港のそばにある有名なチョコレート工場です。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

工場見学ツアーがあり、チョコレートのできるプロセスを学びながら作り、最後にはできたてのチョコレートを頂けますよ。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

ツアーは二人から申し込むことができ、値段は40US$(約4,200円)/2人です。予約はこちらから

アガペー・チョコレート工場
バルバドス / 工場・施設見学
住所:agapey chocolate factory地図で見る
Web:http://www.agapey.com/

カーライル湾(Carlisle Bay)

バルバドス島には60を超えるビーチがあり、マリンスポーツが盛んです。どこのビーチを覗いても、パドルボーディング、サーフィン、カイトサーフィン、ホビーキャットやカヤックでのセーリングをする観光客で賑わっています。早朝や夕方でも、散歩する人やリラックスする人で常に多くの人がいます。

首都の近くには、カーライル湾の海岸ビーチがあります。

  • 写真:toshel

バルバドスは、島全体がサンゴ礁でできているため、首都からすぐのビーチでも、水は透明で砂は白く細かいパウダーサンドです。

  • 写真:toshel

ダイビングも盛んで、1970年代に海岸近くで沈没したギリシャの船の残骸などを観に行くツアーが人気なのだとか。

カーライル湾
バルバドス / 自然・景勝地
住所:カーライル湾 バルバドス地図で見る
ブリッジタウン
バルバドス / 町・ストリート
住所:ブリッジタウン バルバドス地図で見る

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※この記事は2019年9月3日に公開した情報です。
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この記事を書いたトラベルライター

World navigator
行ったことのない国を中心に、毎月ひとり旅しています。これまで訪ねた183ヵ国およそ400都市の街の美しい景色、壮大な自然の風景、出会う人々との会話など、真の地元を皆様とシェアできればと思います。皆様もご一緒にそこへ旅したように感じてもらえると嬉しいです。

あと一年余りで、世界のすべての国を網羅できそうです。

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