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【デンマーク】現代アートを体感!ARoS オーフス美術館に行こう

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年2月20日更新

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写真:トラベルライター

デンマーク第2の都市であるオーフス(Aarhus)は、コンパクトでありながら豊かな歴史と文化が感じられる、見どころの多いまちです。2017年には欧州文化首都にも選ばれました。名門オーフス大学が学舎を構え、歴史ある大聖堂や教会、多くの博物館があります。ARoS オーフス美術館もそんな見どころのひとつ。トレードマークの屋上レインボーパノラマを目印に、ぜひ出掛けてみましょう!

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北欧最大級の美術館

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ARoS オーフス美術館(ARoS Aarhus Art Museum)は、年間約100万人が訪れる、北欧でも最大規模を誇る美術館です。ミシュランガイドの旅行部門で二つ星を獲得した、オーフスに来たら必見の観光スポットでもあります。

10階建ての館内には、多くの展示スペースがあり、デンマーク国内外のアーティストの作品が展示されています。

アートを体感できるダイナミックな展示の数々

「北欧最大級」というだけあって、膨大なコレクションが魅力です。18世紀・19世紀のデンマーク美術を代表する画家の絵画から、国内外の現代作家の立体・空間芸術作品まで、数多くの作品を所蔵しています。

注目インスタレーションはこれ!

幅広いコレクションや企画展のなかでも、とくに注目したいのは現代アートや前衛的なインスタレーション(環境や空間全体を使って作品を作りだす現代美術の表現方法)の豊富さです。

  • 写真:トラベルライター
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巨大な立体作品や、壁・床・天井を含む空間全体と結びついたアート作品は、見る人に、作品に包まれているような不思議な感覚をもたらします。

照明を効果的に使っていたり、たくさんのものを集めてひとつの造形物を形成した作品であったり、展示室の一角に異空間が作り出されていたり・・・。ここではそんな中から、とくにインパクト大の作品をいくつかご紹介します。ARoSを訪れたら、ぜひ注目して見てみてください。

“Boy”

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しゃがんだ格好をした巨大な少年が、険しい表情をして、ある一点を見つめています。高さ4.5m、重さは500kgあるそうです。

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大きさのインパクトがあるだけでなく、皮膚の上から見える筋肉やすじの質感など、非常に繊細に作られています。

少年は何をしているのだろう?何を見つめているのだろう?何を思っているのだろう?見れば見るほど、想像を掻き立てられる作品です。

“Valkyrie Rán”

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色とりどりの布を組み合わせたパッチワークのような作品です。全長は50メートルにもおよび、美術館の吹き抜けの真ん中に突如出現した生き物のようにも見えます。

ポルトガルのテキスタイルアーティスト、Joana Vasconcelos が、50人もの職人と協力しながら作りあげました。表面には刺繍やかぎ編みの飾りが細やかに施され、ビーズや電飾がキラキラと輝いています。近づいてじっくり見たり、触ってみたりしてももちろん大丈夫ですよ。

※時期によって、展示されていないことがあります。

“UNK”

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暗い部屋に横たわった大きな卵型のタンクに、おじさんの顔が投影されています。怒ったような表情で、ちょっと近づきがたいような印象も受けます。ときどき目を見開いたり、ゆらゆらと顔が微妙に動いて、見ているとなんとも不安な気持ちにさせられます。

作者の Tony Oursler はアメリカのアーティストで、ほかにもこのようなプロジェクションを用いた作品を手掛けています。

虹の中を歩いてみよう

館内の展示を一通り見終わったら、最上部へ上ってみましょう。屋上のうえにある虹色の巨大なリングは、デンマーク/アイスランド人アーティスト、Olafur Eliasson の作品 “Your rainbow panorama” です。中は廊下になっていて、歩いてみることができます。

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美術館の建物の上に浮かぶように設置された「虹色の廊下」は、一周150メートル。左右の側面が虹色のグラデーションのガラス張りになっています。歩いていくと、次々に視界の色が変わっていきます。眼下に見えるオーフスの街並みもレインボーカラーです。

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フィルターも修正もなしで、こんな写真も撮れちゃうんです。

館内のお店情報

レストラン、カフェ

館内には、レストランとカフェがあり、作品鑑賞の合間に軽食やコーヒーを楽しむこともできます。メニューは、地元のオーガニック食材を使った朝食やデンマーク名物のオープンサンド(ランチ)、その他軽食、ケーキやペストリーといったスイーツなど。おいしいワインもありますよ。

毎週水曜日の夜は、コース料理やお酒とともに季節の料理が楽しめるメニューがあります。美術館でアートを楽しんだ後は、ディナーで優雅なひとときを過ごすのもいいですね。

ショップ

ミュージアムショップでは、おみやげにぴったりのマグネットや絵はがき、クリアファイルなどの雑貨から、画集・作品集、北欧デザインの洗練されたインテリアまで、さまざまなものを買うことができます。

芸術を自由に楽しめる雰囲気

館内は広々として、自由にアートに親しめる雰囲気。子どもといっしょに楽しめそうな展示も多くあります。バラエティーに富んだ展示からは、国をあげて芸術を守り育てる姿勢、若者に芸術に触れてほしいという思いも感じられます。

年に8~10の多彩な企画展示が行われています。ぜひゆっくり時間をとって訪れ、アートに触れてみてください。

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