デンマーク
デンマーク観光
アンデルセンの故郷はまるでおとぎの国

【デンマーク】コペンハーゲンの裏名所!ヒッピーの自称国家「クリスチャニア」

取材・写真・文:

訪問エリア:15ヶ国

2018年4月2日更新

6,697view

お気に入り

写真:がぅちゃん

デンマーク・コペンハーゲンに存在する自称国家の街「クリスチャニア(Christiania)」。「ヒッピーの楽園」などと呼ばれ、今やコペンハーゲンの観光名物にもなっているアングラな街の内部の様子を紹介します!

この記事の目次表示

クリスチャニア(Christiania)とは

クリスチャニアは、デンマークの首都コペンハーゲンに存在する自称国家です。基本的には上の地図で赤く囲われているエリアのことを指します。

クリスチャニアは不法居住者が住み着いたことから始まった街ですが、現在でも約900人が住んでおり、1つの街のような様相を呈しています。

過去にはクリスチャニアの「Pusher Street」というエリアで当麻が公然と売られていたこともあり、そういった背景から「ヒッピーの楽園」などと呼ばれています。

また年間約50万人(コペンハーゲンの人口は約60万人)もの観光客がクリスチャニアを訪れるとも言われ、デンマークの人気観光地として認知されています。

クリスチャニアへの行き方

クリスチャニアに入るためには、主にこの両端のエリアからのアクセスとなります。それ以外の場所はほとんど川に阻まれています。

コペンハーゲンの主要観光地は西側にあるので、西側からのアクセスが利用しやすいです。地下鉄の「Christianshavn」駅から徒歩5分で到着します。またタクシーを利用する場合も「クリスチャニア」と言えば通じます。

クリスチャニアのみどころ

クリスチャニアの門

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの門

入り口には「CHRISTIANIA(クリスチャニア)」と書かれた門があります。ここはクリスチャニアのちょっとした名所となっており、よく写真が撮られています。

クリスチャニアの門付近のスケボーエリア

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの入り口付近の建物
  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの入り口付近の建物

まるで秘密基地のような建物がいくつかあります。ちょっとワクワクするような雰囲気です。

クリスチャニアを流れる川

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの川

クリスチャニアは湾を囲むような形で街が展開しているので、このような光景が見られます。

川沿いにはお墓

  • 写真:がぅちゃん花が供えられたクリスチャニアの墓
  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの墓を見る人々

川沿いにはクリスチャニアのお墓があり、このように花が並べられています。観光客や子供がつい立ち止まるような場所になっています。

川にかかる橋

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアでサイクリングする人々
  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの国旗の下を自転車で通過する住人
  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの国旗とロバ

クリスチャニアの橋にはこのような国旗が掲げられていて、自転車やロバなど様々なものが行き交います。

クリスチャニアの家

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの家

クリスチャニアは基本的には「国」という考え方なので、もちろん住んでいる人がいます。ちなみに家などは完全にDIYだそうです。

家付近の様子

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの家の生活用品
  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの住人のDIYテラス

自由や自治を重んじるクリスチャニアらしい自給自足の様子が伺えます。

まぎれもない生活感

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの家の周りの様子
  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの家の生活用品

森を歩いていると誰かの家についてしまった…というのはクリスチャニアではよくあります。

クリスチャニアの住人は土地の共有精神が強く私有地という概念が無いそうなので、怒られるといったことは無いそうです。

そういったシェア精神のためか、クリスチャニアにはフェンスも無いそうです。

遊具もDIY

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアのDIY遊具

これも完全に自力で作ったというのですから驚きです。子供が住んでいるということも伺えます。

クリスチャニアは危険?

クリスチャニアの住人の様子

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアの住人らしき人々

クリスチャニアの住人には、このような雰囲気の方が多いです。ちょっと怖いような雰囲気もありますが、トラブルに巻き込まれるようなことは一切起こりませんでした。

意外にも安全な印象

  • 写真:がぅちゃんクリスチャニアで団欒する子供達

クリスチャニアでは見慣れないものが売られていたり、臭ってきたりということはあります。しかし、押し売りのような不愉快なことは一切起こりませんでした。

意外にも、クリスチャニアは都会の繁華街よりよっぽど安全な印象を受けました。子供や女性の姿も多く、どのエリアでも危険な光景は目にしませんでした。

クリスチャニアの特殊ルール

クリスチャニアには、有名な9つの禁止事項が存在します。武器、暴力、防弾服、バイカー服、私用車、火薬製品の売買、花火、盗品、ハードドラッグ、の9つです。

あるエリアでは「写真撮影禁止」や「走ってはいけない」などのルールもありました。やはり独特な雰囲気はあると思います。

次のページを読む

デンマークの旅行予約はこちら


デンマークのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

デンマークのホテルを探す

デンマークの航空券を探す

デンマークの現地アクティビティを探す

デンマークのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【2024】ヨーロッパの人気のお城・宮殿TOP33!旅行好きが行っているお城&宮殿ランキング

バッキンガム宮殿やノイシュバンシュタイン城などをはじめとするヨーロッパの城・宮殿を、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在...


【デンマーク】首都コペンハーゲンのユニークな尖塔7選

デンマークの首都コペンハーゲンには、ユニークな尖塔をもつ建築物が点在しています。デザイン大国ならではの美しく芸術的な建築物が多い街並みの中で、尖塔を探しながら街...

【海外】女子ひとり旅におすすめ旅行先6か国と過ごし方!迷ったらココ!第二弾

大好評「女子ひとり旅シリーズ」の第二弾!女子一人でも安心・満喫できるおすすめの国(都市)をご紹介!気になる治安面を考慮し、街の可愛さはもちろんのこと、周りやすさ...

★デンマーク・コペンハーゲン★フォトスポット7選

童話作家のアンデルセンゆかりの地・コペンハーゲン。おとぎ話に出てくるようなカラフルな街並みに、お城や教会など、観光資源たっぷりの街です。筆者が撮った写真と併せて...

◎北欧3国◎オスロ・ヨーテボリ・コペンハーゲンをさらりと巡る!おすすめ周遊コース

北欧デザインのインテリアや雑貨は日本で人気があり、いつか北欧に行ってみたい!と思っている方もいらっしゃると思います。どの国も見所がぎっしりあり、何日あっても足り...

この記事を書いたトラベルライター

京都のゲイライター
京都在住のフリーライター。LGBTQのGです。イギリス、カナダ、ドイツ、イスラエル、アメリカに住んでいました。趣味は食べ歩き、海外旅行、スタンダップコメディです。
https://gauchan.xyz/bio/

遊ぶならここ!京都最大の繁華街・四条河原町の代表エリア4つ

京都で遊べる繁華街といえば四条河原町ですが、実際はどんなところか? 遊ぶところはどこなのか? 京都出身の筆者が、特に人気の代表エリア4つを紹介します。


「イスラエル料理」の徹底解説と定番メニュー43品

イスラエルで実際に住んで得た知見を元に、イスラエル料理の定義(具体的に何がイスラエル料理と呼べるのか?)などの説明に加え、現地の定番料理を43品厳選して紹介しま...


【ドイツ】定番だけ厳選したベルリンのおすすめ観光地11選+みどころ

ドイツの首都ベルリン。実際に3年間住んだ経験を元に、旅行者におすすめなベルリンの定番観光地を11件厳選し、 各地のみどころと共に紹介します!

【ギリシャ】アテネで食べられる定番ギリシャ料理8選

ギリシャの首都・アテネで簡単に食べられるギリシャ料理を、定番のみ8品ピックアップしました。どんな料理かという説明とともに、味の特徴や食べられる場所も併せて紹介し...

メニュー&値段も紹介!大阪のルイヴィトンのカフェ【LE CAFE V】

地上7階建で国内最大級のルイヴィトン「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」の中にある、世界初のルイヴィトンカフェ「LE CAFE V/ル・カフェ・ヴィー」を紹介...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります