ガーナ
ガーナ観光
海岸線沿いに並ぶ世界遺産の城塞群

棺桶に命をかける国?!葬式天国ガーナで葬式&棺桶工房を見学しよう!

取材・写真・文:

長野在住

2018年2月20日更新

2,027view

お気に入り

写真:Adjoa

西アフリカのガーナ。目立った観光資源のないこの国ですが、世界中でガーナでしか見られない珍しいものがあります。それは、独特な葬式スタイルとユニークな棺桶!ガーナで最も特徴的とも言える、この葬式文化。これを見ずしてガーナ文化を語ることはできません!本記事では、そんなガーナの葬式事情と見学方法をご紹介します。今度の海外旅行は、ガーナで衝撃的な葬式に参列してみませんか?

ガーナの葬式とは

歌って、踊って、祈る。それがガーナの葬式スタイル。

  • 写真:Adjoa明るい音楽・ダンスとともに、故人の眠る棺が家から運び出される。

ガーナのクリスチャンの家庭では、人が亡くなってから葬式を行うまで、1~3ヶ月かかります。亡くなってからすぐに行われない理由は、莫大な費用の準備に時間がかかるから。一般人の葬式で平均8,000セディ(約20万円)。村のチーフ(伝統的首長)ともなると20,000セディ(約50万円)以上するとのこと。

ガーナ人の平均月収が150セディ(約4,000円)程度。まさに、「棺桶(葬式)のために生きる」国民だと思いませんか?

資金調達ができると、葬式は3日がかりで執り行われます。

金曜日

金曜日の夜、死者を遺体安置所の冷凍庫から家に運びます。遺族は故人の体を洗い、化粧をして、ドレスアップさせます。そして故人は村の広場に設置したテントの下に置かれ、親戚や知人が最後の別れを告げに来ます。

ここまでは日本の葬式と大差はないですよね。

ところが、その後が衝撃的。一晩中、村中に響き渡る爆音で明るい音楽を流し続けます。そして葬式に訪れた人々は、音楽に合わせて朝まで踊り続けるのです。

土曜日

葬式のメインは、土曜日です。土曜日の朝、教会の牧師さんの先導で、参列者全員で故人にお祈りを捧げます。参列者は太鼓等の打楽器、ときにはブラスバンドの演奏付きで、歌いながら故人をお墓に運びます。

  • 写真:Adjoa土曜日に爆音で流れる音楽と、こんな光景を見たら、それは葬式。

そして棺ごと、遺族や近隣住民の手で埋葬します。

日曜日

最終日の日曜日には教会に行き、故人を偲んで祈りを捧げます。「教会でお祈り」と聞くとしめやかなイメージかもしれませんが、ガーナの場合は違います。ここでも、歌って、踊って、太鼓をたたいて…お祭り騒ぎ。

明るく、楽しく、賑やか。葬式のスタイルで、ガーナ人の国民性がよくわかります。

ガーナの葬式を見るには

ガーナの葬式を見るなら、土曜日の午前中です。毎週土曜日に、どこかしらで葬式が開催されています。ガーナの葬式は、誰が来てもOK。陽気なガーナ人は、外部の人でも葬式を見学させてくれます。

葬式見学をご希望の方は、滞在場所近辺に住んでいるガーナ人に聞いて、開催場所と時間を事前にチェックしておきましょう。その際、念のため葬式を見学したい旨を伝えておくと良いでしょう。

  • 写真:Adjoaこんな貼り紙を見たら、それは葬式のお知らせ。

喪服の色

ガーナの喪服の色は、黒と赤。葬式に参列する場合は、黒または赤い服を身に付けるのをお忘れなく。

  • 写真:Adjoa葬式の様子。参列者は皆、赤か黒の服を着ている。

ガーナの棺桶

ガーナの葬式文化の中でも、特に特徴的なのが、棺桶

ガーナ国内をバスで移動していると、ときどき道端で飛行機やドラゴンの形をしたものが目に付きます。筆者も、最初は遊具かと思いました。ところが、これがなんと棺桶だったのです。お金持ちのガーナ人は、故人の人生にちなんだ棺桶をオーダーメイドするそうです。たとえば、パイナップルの形をした棺桶は、パイナップル農家さんの棺。魚の形をした棺桶は、漁師さんの棺、等。

自分なら、どんな棺桶がいいかな?と思わず考えてしまいますよね。

  • 写真:Adjoaパイナップル、牛、魚。実は、どれも棺桶。

ガーナの棺桶は、木を切るところから、ひとつひとつ手作りされています。芸術品としても海外から高い評価を受けており、欧米などの美術展にも出展しているそうです。

  • 写真:Adjoaギャラリーに展示されているワシの形の棺桶。破損しているところがガーナらしくて良い(笑)。

ガーナの棺桶を見るには

棺桶工房はガーナ各地にありますが、首都アクラの「Teshie(テシ)」が棺桶の生産地として最も有名な街です。

  • 写真:Adjoaテシにある棺桶工房の外観

棺桶職人が棺桶を製作している姿も見られます。見学料は無料ですが、チップ(5~10セディ程度)を支払いましょう。

  • 写真:Adjoaタイプライター型の棺桶を製作中の棺桶職人。キー1つ1つも木から手作り!

テシへの行き方

テシはアクラ市内なので、首都の大きなステーション(アクラ・セントラル、サーティーセブンなど)からなら大概テシ行きのトロトロが出ています。テシへ行きたいときは、周りにいるガーナ人に行き方を聞いてみるのが1番です。

ちなみに筆者がテシの棺桶工房を訪れた際は、「Lascala(ラスカラ)」で下車しました。

【関連記事】:ちょっと不便だけどそれが良い!ガーナの3大移動手段に挑戦しよう!

最後に

海外旅行に慣れている方も、旅先で葬式に参列したことのある方は少ないのではないでしょうか?普通の海外旅行が物足りなくなってきた、あなた。今度は「葬式に飛び入りで参列する」なんていう、斬新な海外旅行はいかがですか?

テシに行く時間がないという方も、訪れた街で棺桶ショップを覗いてみてくださいね。もちろん、その場で棺桶をオーダーするのもアリです!

あなたなら、どんな棺桶に入りたいですか?

  • 写真:Adjoaガーナ産ビール「クラブ」の瓶型の棺桶。お酒好きな故人だったのかな?
テシ・棺桶ショップ
ガーナ / 工場・施設見学
住所:Teshie, Greater Accra Region, Ghana地図で見る

ガーナの旅行予約はこちら

ガーナのホテルを探す

ガーナの航空券を探す

ガーナの現地アクティビティを探す

ガーナのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※この記事は2018年2月21日に公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事

旅行の前に読んで!ガーナ旅行で注意する6つのこと~文化・習慣編~

ガーナの治安の良さは、アフリカトップクラス!とはいえ、初めてアフリカへ旅行する方は不安に感じることも多いかと思います。また、ガーナには独特の文化、習慣があります...

【ガーナ】負の世界遺産ケープコースト城で奴隷貿易の歴史に触れる

西アフリカのガーナ。今でこそ明るく陽気な人々が暮らす平和な国ですが、「奴隷貿易」という暗い歴史を持つ国でもあります。ガーナには奴隷貿易の拠点となっていた建造物が...


ガーナ随一の観光地!ビーチと世界遺産のある街ケープコーストの楽しみ方5選

ガーナって何があるの?サファリ?ライオンとかシマウマ?・・・申し訳ありませんが、みなさんの思い描くTHE・アフリカな大スペクタクルをガーナには期待しないでくださ...

ガーナ観光ならココ!定番から穴場までおすすめ8選~カルチャー編~

西アフリカのガーナ。ガーナと言ったら、チョコレート。でも、それだけではありません。カカオ農園以外にも見どころはたくさんあります!ガーナに来たら誰もが1度は訪れる...


アフリカン文化にどっぷり浸かろう★ガーナで絶対体験したいこと4選

ガーナで何する?世界遺産のお城と、ナショナルパーク見学?…え、それだけ?!ガーナに来たら、観光だけではもったいない!アフリカならではの文化にどっぷり浸かってみま...

この記事を書いたトラベルライター

ほぼガーナ人・ときどき信州人
Adjoa(アジュア)はガーナで月曜日生まれの女子の名前。
ガーナでは、生まれた曜日によって名前が決まります。
そんなガーナの魅力を多くの人に知ってもらいたい!
ガイドブックには載っていないガーナのおもしろ観光情報を発信していきます!
どうぞよろしくお願いします★

【長野県】良縁を呼ぶパワースポット「縁結神社」~日本で唯一“縁結び“の名を冠する神社

縁結びに御利益があるという神社は、日本全国各地にたくさんありますよね。でも、名前に「縁結び」とつく神社は、日本でここだけ!それは、森の中にひっそりと佇む、小さな...

辛い!濃厚!美味しい!ガーナの3大国民食を堪能しよう!

アフリカ料理というと、どのようなものを想像しますか?クスクス?ウガリ?西アフリカのガーナには、どちらもありません。ガーナと聞いて何を思い浮かべますか?チョコレー...


旅行の前に読んで!ガーナ旅行で注意する6つのこと~文化・習慣編~

ガーナの治安の良さは、アフリカトップクラス!とはいえ、初めてアフリカへ旅行する方は不安に感じることも多いかと思います。また、ガーナには独特の文化、習慣があります...

【ガーナ】負の世界遺産ケープコースト城で奴隷貿易の歴史に触れる

西アフリカのガーナ。今でこそ明るく陽気な人々が暮らす平和な国ですが、「奴隷貿易」という暗い歴史を持つ国でもあります。ガーナには奴隷貿易の拠点となっていた建造物が...


約30年間愛され続ける西千葉のベーカリー「プレセンテ」の魅力とは?

千葉県千葉市の住宅街の一角にある、小さなベーカリー「プレセンテ」。一度プレセンテのパンを口にした人は、その味を求めて遠方からも足を運びます。中には月に1度、横浜...

トラベルライターアワード受賞結果発表トラベルライターインタビュー Vol.2 bluemoonさん

【トラベルライターインタビューVol.2】NY記事50本超え!人気記事を多数生み出しているbluemoonさんの執筆のコツとは?