ガーナ
ガーナ観光
海岸線沿いに並ぶ世界遺産の城塞群

ガーナ人ってどんな人?3つの意外な国民性とは

取材・写真・文:

長野在住
訪問エリア:12ヶ国

2020年3月19日更新

12,641view

お気に入り

写真:Adjoa

明るく陽気。太鼓をたたいて、いつも歌って踊っている――ガーナ人に対して、なんとなくそんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。それも間違ってはいません。本記事では、筆者がガーナで暮らしたことでわかった、ガーナ人の意外な国民性を3つ、実体験と合わせてご紹介します。

この記事の目次表示

1. きれい好き

ガーナの1日は掃き掃除から

ガーナ人はとってもきれい好き!毎朝4時頃になると、どこかしこからほうきを掃く音が聞こえてきます。ガーナでは、家の中や家の周りをきれいにしてから、1日が始まるのです。家だけでなく学校でも同様です。始業前に清掃の時間があります。

  • 写真:Adjoa1日のはじまりは、掃き掃除から。

もちろん自分自身も清潔に

そして、最低でも朝晩2回水浴び(シャワー)をします。たとえ断水が何日も続いていても、水浴びだけは絶対に欠かしません。

以前筆者は断水の日に、ガーナ人の友人に「今朝はシャワー浴びた?」と尋ねられ、「日本人は1日1回しか浴びないから、夜だけで大丈夫」と答えたことがあります。すると、「それはだめだ。レディーは1日3回浴びないと」と言われ、半ば強制的にシャワーに連れていかれました。日本人は、断水なら節水しなきゃ…と考えるのが一般的だと思います。しかしガーナ人にとっては、水を入手するのに苦労することよりも、シャワーを浴びないことのほうが大問題のようです。

  • 写真:Adjoa子どもも1日2回の水浴びは欠かさない!

ほかにも、靴は毎週洗う。椅子に座る際は必ず座面をハンカチ等できれいにしてから座る。…等々、ガーナ人はとてもきれい好きな国民です。

2. ホスピタリティが高い

おもてなし大好き!

ガーナ人はビジターが大好き!特に外国人。外国人(黒人以外)が外を歩いていると、「Obroni, how are you? What is your name? Do you like Ghana?(白人!元気?名前は?ガーナ好き?)」等と次々に声をかけられて、徒歩10分の距離を移動するのに30分かかる、なんてことも珍しくありません。

そして、ガーナ人の家を訪問すると、最大限のおもてなしをしてくれます。家庭料理をごちそうしてくれたり(肉や魚を家の人より多めに入れてくれる)、1回の食事代の倍以上もするような高級ジュースを用意してくれたり。さらには、プランテーン等の手土産まで持たせてくれるような人もいます。

  • 写真:Adjoa筆者がお宅訪問の帰りにお土産にいただいた、バナナ一房

旅行者に対して超!親切

その上、「超」がつくほど親切。たとえば、旅行者がバスステーションでうろうろしていると、必ず「どこへ行くの?」と声をかけられます。「○○行きのバス乗り場はどこ?」と尋ねると、多くの場合その場まで連れていってくれます。

以前「郵便局はどこ?」と尋ねたら、「すぐそこだから、一緒に行こう」と言って、炎天下の中30分以上一緒に歩いてくれたガーナ人もいました。しかも、途中で「暑いから疲れたでしょう」と言って、飲み水まで買ってくれました。(その後その人は、チップを要求することもなく、立ち去って行きました。)

さらには、夜中で暗いときや、足場の悪い道の場合は、男女を問わず「危ないから」と言って手をつないで歩いてくれる人も多いです。

ガーナ人曰く、「ガーナ人は、誰がどこから来たなんてことは気にしない。誰でも歓迎する」とのこと。公用語が英語であり、いつでも外国人と話す準備ができている、というのもビジター大歓迎の理由の一つなのかもしれません。

  • 写真:Adjoaいつも「Akwaaba!(アクワーバ=ようこそ)」で迎えてくれるガーナ人

3. 誇り高い

自分大好き!

ガーナ人は自分大好き!セルフィー命!観光地へ行っても風景等そっちのけ。ポーズや表情を次々に変え、自分の写真を撮って、撮って、撮りまくる。スマホの充電が残り10%になっても、彼らはセルフィーをやめません。老若男女問わず、スマホの待ち受け画像は、基本自撮り写真。

  • 写真:Adjoaガーナ人は、セルフィーが命!

肌の色に対する誇りも高い

そして多くのガーナ人は、彼らの肌の色に誇りを持っています。彼らは自分たちのことについて語るとき、「俺たちブラックは…」という言い方をよくします。また、日本人の肌と比較して「Black and white、この違いについてどう思う?」等と聞かれることもしばしば。

ガーナ人は外国人(黒人以外)のことを、名前を知っている場合でも「オブロニ(現地語で白人の意味)」と呼ぶことがあります。それについて、筆者は「あなた達はブラックって呼ばれたらどう思う?嫌じゃないの?」と何度か尋ねたことがあります。すると「ハッピーに決まっているじゃないか。だって私たちはこの肌の色を誇りに思っているのだから!君は違うのか?」と、大抵皆同じ答えを返します。

日本の学校では、肌の色について言及するのはタブーだと教わります。しかしガーナでは、「肌の色の違い=個性」。日本人が目の大きさや背の高さなどを話すのと同じような感覚で、肌の色について話しているのです。

ガーナへご旅行の際に「オブロニ」と呼ばれても、決して差別されているわけではないのでご安心ください。むしろ歓迎されていると思って大丈夫です。

  • 写真:AdjoaBlack and white、この違いについてどう思う?

最後に

以上、「きれい好き」、「ホスピタリティが高い」、「誇り高い」の3つが、筆者がガーナで暮らして感じたガーナ人の意外な国民性でした。ただし当然、同じガーナ人でも個人差があります。あくまでこういった傾向がある、という程度にご参考にしていただければと思います。

今回紹介した3つの他にも、超ポジティブ、働き者、勝負好き、等の国民性があります。あとはぜひ、ご自身の足でガーナを訪れて確かめてみてくださいね!

  • 写真:Adjoaきれい好きでおもてなし大好きな誇り高きガーナ人たち

ガーナの旅行予約はこちら


ガーナのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

ガーナのホテルを探す

ガーナの航空券を探す

ガーナの現地アクティビティを探す

ガーナのWi-Fiレンタルを探す

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


棺桶に命をかける国?!葬式天国ガーナで葬式&棺桶工房を見学しよう!

西アフリカのガーナ。目立った観光資源のないこの国ですが、世界中でガーナでしか見られない珍しいものがあります。それは、独特な葬式スタイルとユニークな棺桶!ガーナで...


ガーナの気温・服装・旅行のベストシーズン!

ガーナ旅行の前に知っておきたい、月ごとの平均気温や降水量、気候の特徴、旅行の服装を徹底解説!いつ旅行するかお悩みの方向けに、ガーナ旅行のベストシーズンも解説しま...

旅行の前に読んで!ガーナ旅行で注意する6つのこと~文化・習慣編~

ガーナの治安の良さは、アフリカトップクラス!とはいえ、初めてアフリカへ旅行する方は不安に感じることも多いかと思います。また、ガーナには独特の文化、習慣があります...

旅行の前に読んで!ガーナ旅行で注意する4つのこと~気候編~

ガーナは1年中暑いの?ガーナ旅行のベストシーズン/ワーストシーズンは?そんな疑問にお答えすべく、本記事では旅行前に知っておくと便利なガーナの気候についてご紹介し...

アフリカン文化にどっぷり浸かろう★ガーナで絶対体験したいこと4選

ガーナで何する?世界遺産のお城と、ナショナルパーク見学?…え、それだけ?!ガーナに来たら、観光だけではもったいない!アフリカならではの文化にどっぷり浸かってみま...

この記事を書いたトラベルライター

ほぼガーナ人・ときどき信州人
Adjoa(アジュア)はガーナで月曜日生まれの女子の名前。
ガーナでは、生まれた曜日によって名前が決まります。
そんなガーナの魅力を多くの人に知ってもらいたい!
ガイドブックには載っていないガーナのおもしろ観光情報を発信していきます!
どうぞよろしくお願いします★

辛い!濃厚!美味しい!ガーナの3大国民食を堪能しよう!

アフリカ料理というと、どのようなものを想像しますか?クスクス?ウガリ?西アフリカのガーナには、どちらもありません。ガーナと聞いて何を思い浮かべますか?チョコレー...


【長野県】良縁を呼ぶパワースポット「縁結神社」~日本で唯一“縁結び“の名を冠する神社

縁結びに御利益があるという神社は、日本全国各地にたくさんありますよね。でも、名前に「縁結び」とつく神社は、日本でここだけ!それは、森の中にひっそりと佇む、小さな...


チョコレートだけじゃない!定番のガーナ土産6選!

ガーナと言ったら、チョコレートですね。でも、それだけではありません!ガーナには、チョコレート以外にも魅力的なお土産がたくさんあるんです。アフリカらしいカラフルな...

棺桶に命をかける国?!葬式天国ガーナで葬式&棺桶工房を見学しよう!

西アフリカのガーナ。目立った観光資源のないこの国ですが、世界中でガーナでしか見られない珍しいものがあります。それは、独特な葬式スタイルとユニークな棺桶!ガーナで...

【ガーナ】負の世界遺産ケープコースト城で奴隷貿易の歴史に触れる

西アフリカのガーナ。今でこそ明るく陽気な人々が暮らす平和な国ですが、「奴隷貿易」という暗い歴史を持つ国でもあります。ガーナには奴隷貿易の拠点となっていた建造物が...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります