花巻市

【岩手県花巻市】純和風レトロな雰囲気が漂う大沢温泉で6つの湯巡りをしよう!

取材・写真・文:

トラベルライター

2020年11月10日更新

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写真:トラベルライター

岩手県花巻市にある大沢温泉は、歴史が古く岩手の先人たちや文豪にも所縁のある温泉です。宿泊施設は1軒のみですが、湯治屋、菊水館、山水閣の3つの宿泊棟からなり、それぞれに大浴場や露天風呂が備え付けられています。全部で6つある湯は、各宿の雰囲気を楽しみながら入浴することができますよ。今回は、筆者が宿泊した山水閣を中心に、それぞれの宿泊棟の特徴や宿泊スタイルについて紹介します。

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大沢温泉とは

  • 写真:トラベルライター大沢温泉 菊水館 外観

約1,200年前に、征夷大将軍坂上田村麻呂が東征の際、大沢の湯に入浴して傷が癒えたという伝説が残る歴史ある温泉です。幕末期には、南部藩藩主が湯治として利用したこともあり、現在でも当時のおもかげを残した宿泊棟に泊まることができます。

  • 写真:トラベルライター大沢温泉 山水閣 牡丹の間

また、先人たちだけでなく、宮沢賢治や高村光太郎、相田みつをといった文豪達にも親しまれてきた宿です。山水閣では高村光太郎が宿泊時に使用していた調度品を備え付けた部屋に宿泊することができますし、館内に飾られた相田みつをの書を眺めることができますよ。

気分や宿泊スタイルに合わせて選べる3つの宿泊棟

  • 写真:トラベルライター山水閣 ロビーからの眺め

大沢温泉には、3つの宿泊棟がありそれぞれ趣が異なっています。湯治をしたい古民家に泊まって温泉を楽しみたい便利さは捨てたくないけど温泉を満喫したい、などニーズに合わせて選ぶことができます。

1.純和風の佇まいの「山水閣」

  • 写真:トラベルライター大沢温泉 山水閣 ロビー

山水閣は、現代的な純和風の建物で、大沢温泉の中で最も現代的で滞在しやすい宿泊棟かもしれません。大浴場や貸切風呂は設備が充実しています。

  • 写真:トラベルライター山水閣 川側のお部屋からの眺め

川側の客室からは、豊沢川を眺めることができ、部屋を指定すれば、高村光太郎が使用していた調度品を備え付けた「牡丹の間」に宿泊する事ができます。また、バリアフリーや小さなお子さんがいる方にも配慮しているので、家族でも滞在しやすい宿です。

大沢温泉山水閣
花巻市
4.7 (73件の口コミ)
料金(目安):8,640円〜38,000円
宿泊時間:15:00〜10:30
住所:岩手県花巻市湯口字大沢181地図で見る
Web:http://www.oosawaonsen.com/sansui/

2.南部藩主も訪れた歴史ある建物「菊水館」

  • 写真:トラベルライター大沢温泉 菊水館

茅葺き屋根の建物「菊水館」は、160年以上前にできたといわれています。幕末には、南部藩主も訪れていたそうですよ。

  • 写真:トラベルライター大沢温泉 菊水館

建物が古く、滞在中は隣室に気を使う必要があるかもしれませんが、茅葺き屋根の古民家に宿泊しながら温泉を満喫する体験はめったにできないのではないでしょうか。山水閣よりは、比較的お値段も手頃なため、温泉&レトロ体験をしてみたい方にオススメです。

大沢温泉 菊水舘
花巻市
4.3 (591件の口コミ)
料金(目安):-円〜32,500円
宿泊時間:15:00〜10:00
住所:岩手県花巻市湯口字日蔭坂123地図で見る
Web:http://www.oosawaonsen.com/

3.自炊場付き長期滞在型「湯治屋」

  • 写真:トラベルライター大沢温泉 湯治屋 玄関を中から撮影

昔ながらの木造湯治宿を現代まで続けている湯治屋は、普段利用している寝具や寝巻の持ち込み、食材の持ち込みOKの自炊型の宿泊棟です。長期滞在向けの宿のため、基本素泊まりとなり、寝具・アメニティ・冷暖房器具は有料の貸し出しとなります。

  • 写真:トラベルライター大沢温泉 湯治屋

食材を持ち込むのが面倒な方は、食事処を利用することもできます。こちらの宿泊棟は、昔からの湯治屋のため、現代的な旅館とは異なる点が多々あります。少し不便さを感じることがあるかもしれませんが、そんな体験も、昔ながらの湯治場として楽しめると、宿泊がより思い出深い物になりそうです。

大沢温泉 湯治屋
花巻市
4.6 (75件の口コミ)
料金(目安):2,716円〜12,592円
宿泊時間:15:00〜10:00
住所:岩手県花巻市湯口大沢181地図で見る
Web:http://www.oosawaonsen.com/touji/

目指せ全制覇!!6つの湯をはしご湯浴み

  • 写真:トラベルライター山水閣 家族風呂

大沢温泉の泉質は、アルカリ単純泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、うちみ、疲労回復、健康増進などに効果があると言われています。また、アルカリ性のため、お肌がスベスベになるので、美肌効果も期待できるかもしれませんよ。

  • 写真:トラベルライター山水閣 家族風呂

それぞれの宿泊棟に大浴場、露天風呂があり、全部で6つの湯を利用することができます。たくさんあるので、気になる湯をはしご湯浴みしてみてはいかがでしょうか。また、山水閣に宿泊すると家族風呂を時間制限なし・無料で利用することができますので、親子連れや、周りを気にせず温泉にゆっくり入りたい方は山水閣の利用がオススメです。

日帰り入浴もあります

日帰り入浴も行なっているので、花巻に立ち寄ったついでに入浴してみるのもいいかもしれません。受付は、山水閣と湯治屋で行っています。受付時間が異なりますので、ご注意ください。

山水閣

山水の湯と南部の湯も入浴可能。

  • 料金 大人:1,000円 子供:500円
  • 時間 11:00〜14:00
  • 注意事項 家族風呂は宿泊者専用のため利用できません

湯治屋

湯治屋のお風呂と南部の湯、豊沢の湯に入浴可能。

  • 料金 大人:600円 子供:300円
  • 時間 7:00〜20:30(21:00で終了)

お宿散策で時代を感じよう

  • 写真:トラベルライター大沢温泉 菊水館側からの眺め

湯巡りをする際、大沢温泉を散策してみてはいかがでしょうか。菊水館や湯治屋の外観を写真に収めたり、橋の上で記念撮影するのも風情ある1枚が撮れそうです。なお、川沿いに露天風呂があり、橋の上から見えてしまうので写真を撮る際は注意が必要です。

  • 写真:トラベルライター湯治屋 館内

その他にも、湯治屋にある売店に立ち寄ってみるのもいいかもしれません。湯治屋の売店は、お菓子や飲み物、お土産だけでなく、自炊する方向けに、日用品や野菜・果物などの販売も行っています。湯上りに立ち寄ってアイスや駄菓子、飲み物を買って部屋に戻るのもオススメですよ。

旬の地物を思う存分堪能しよう

  • 写真:トラベルライター山水閣 夕食

滞在する宿泊棟によって、提供スタイルは異なりますが、山水閣、菊水館、湯治屋のお食事処では、それぞれ旬の料理を堪能することができます。

  • 写真:トラベルライター山水閣 夕食
  • 写真:トラベルライター山水閣 夕食

筆者が滞在した、山水閣では夕食は部屋食、朝食は会場でバイキングでした。また、菊水館は、朝夕共に会場で御膳スタイル、湯治屋は自炊か、食事処での提供になるようです。お品書きも宿泊棟によって異なるので、食事の内容で選んでみてもいいかもしれません。

おわりに

  • 写真:トラベルライター湯治屋 館内

今回は大沢温泉について紹介しました。大沢温泉は、3つの宿泊棟の温泉を堪能することができ、滞在そのものを楽しむことができる温泉ではないかと感じました。ぜひ、花巻市近郊を旅する際は、利用してみてはいかがでしょうか。

大沢温泉
花巻市 / 一人旅 / 温泉地
住所:岩手県花巻市湯口字大沢181地図で見る
Web:http://www.oosawaonsen.com/

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