この記事の目次表示
5. 中埜酒造「國盛酒の文化館」
中埜酒造(なかのしゅぞう)は、1844年に創業した歴史ある酒蔵です。日本酒のほか、梅酒やリキュール、甘酒なども製造しています。日本酒の代表銘柄は、國盛(くにざかり)です。
「國盛 酒の文化館」は、古い酒蔵を利用して作った、お酒の博物館です。館内では、日本酒醸造の工程を、紙人形を使って分かりやすく紹介しているほか、伝統的な酒造りの道具も展示しています。お酒の試飲や購入もできますよ。入場料は無料ですが、見学には電話での予約が必要ですので、注意してくださいね。
- 【5】から【6】への移動時間は、徒歩約12分です。
- 國盛 酒の文化館
- 半田市 / 博物館 / 雨の日観光
- 住所:愛知県半田市東本町2-24地図で見る
- 電話:0569-23-1499
- Web:http://www.nakanoshuzou.jp/sake/infomation.html
6. 紺屋海道を歩いてみよう
知多半田駅北東の住宅地には、古い建物が点在し、情緒ある景観を作っている「紺屋海道(こんやかいどう)」という通りがあります。紺屋というのは染物屋のことで、ここ半田では、古くから船の帆を染めていたそうです。海運で栄えた半田らしさが感じられる通りは、國盛 酒の文化館から、次に紹介する「半田赤レンガ建物」へ行く途中にあります。
- 【6】から【7】への移動時間は、徒歩約8分です。
7. 半田赤レンガ建物でカブトビール製造の歴史にふれる
半田赤レンガ建物は、かつてビールの製造工場として使われていた建物を整備し、一般に公開している施設です。常設展示室やカフェ、ショップがあり、多くの人で賑わっています。
カブトビールの歴史
明治22年に、中埜酢店の4代目、中埜又左衛門、敷島パン創業者・盛田善平らによって、「丸三ビール」と名付けられた瓶ビールが半田から出荷されました。これがのちのカブトビールです。
明治31年には、ドイツから機械技師、醸造技師を招き、新しいビール工場「半田赤レンガ建物」を竣工し、本格的ドイツビールの醸造を開始しました。名前も「加武登麦酒」に改め、明治33年のパリ万国博覧会で金賞を受賞するなど、順調なビール製造でした。
しかし、酒税導入や景気後退の影響を受け、ビール業界も再編が進みます。何度か社名変更をし、昭和8年には大日本麦酒(後にサッポロビール・アサヒビールに分離)と合併。その後、太平洋戦争により、工場は閉鎖されてしまいました。
展示室を見学しよう
常設展示室では、半田赤レンガ建物と、カブトビール誕生の歴史について、模型や映像、当時の写真などを使い、解説しています。古い看板や写真を眺めながら、本格ビールの製造に挑戦した先人たちの熱意を感じてみてはいかがでしょうか?
カフェの「酢ムージー」がおすすめ
展示室を見学したあとは、建物内のカフェ「ブリック」で休憩しませんか?レンガの壁に囲まれた、落ち着いた空間で、復刻カブトビールやおつまみ、ドリンクがいただけます。
お酢を使ったドリンク「酢ムージー」(各450円)も人気です。ミツカンのフルーツ酢と、シャリシャリ食感のアイスで作ったスムージーに、ハート形のシャーベットが添えられており、見た目もかわいいですよ。
フルーツ酢らしい酸味が感じられますが、酸っぱすぎずマイルドな味わいなので、誰でも飲みやすいでしょう。シャリシャリとした食感のドリンクを少しずつ溶かしながら飲んでみてください。お酢を使っていないコーヒーフローズンもあります。
お土産物も忘れずに
最後は、ショップでお土産を買いましょう。地元半田市や知多半島の名産品のほか、カブトビール、オリジナルのお菓子まで豊富に揃っていますよ。
- 【7】から【ゴール】地点の名鉄 住吉町駅への移動時間は、徒歩約5分です。
- 半田赤レンガ建物
- 半田市 / 建造物 / 女子旅 / 歴史的建造物
- 住所:愛知県半田市榎下町8地図で見る
- 電話:0569-24-7031
- Web:https://handa-akarenga-tatemono.jp/
名鉄 住吉町駅へ
お疲れさまでした。以上で散策は終わりです。最寄りの名鉄「住吉町」駅に戻りましょう。徒歩5分ほどで到着します。
おわりに
半田市の観光モデルコースはいかがでしたか?このコースを歩くと、お酢、日本酒、ビールの醸造について知ることができます。蔵のある風情ある街並みを歩きながら、醸造文化がもたらした食の豊かさや利便性を、再認識してみるのも良いかもしれませんね。