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お料理
芳野旅館のお食事処は、中庭の景色を楽しめるお部屋と、桜を楽しめるお部屋と2か所あります。筆者は桜を楽しめるお部屋を利用しました。泊まった季節が冬だったので桜を楽しむことは出来ませんでしたが、お食事自体が素晴らしいので、景色はそこまで気にならないかと思います。
こだわり満載の手作り会席
晩ご飯はおなか一杯になるボリュームです。料理はどれも拘りが見られ、味ももちろん美味しく頂けます。例えば前菜では、干柿にバターを包んでいる等、趣向が凝らされていました。また、茶碗蒸しも上にはほうれん草のソース、刺身は昆布締めのタイを醤油以外にポン酢のようなもので食べるなど、地元産物にこだわった手作り会席を堪能することができます。
ちなみに鮎があまり得意ではない筆者でしたが、芳野旅館の鮎は非常に美味しく頂きました。
女将プロデュースの球磨焼酎
芳野旅館では、人吉の女将が運営する「さくら会」が作った焼酎を頂けます。若者にも飲んでほしいという意図もあるそうで、飲みやすい焼酎となっております。実際に、日本酒をワイングラスで飲むのと同様に、ワイングラスでも飲みたくなるすっきり爽やかな焼酎です。
女将特製「梅」づくし
夕飯の時に出てくる食前酒の「梅酒」は、芳野旅館の女将が作っているものです。さらに夕食のごはんの上にかかっている「ゆかり」も、女将の手作りです。加えて朝食時に出てくる綺麗な色をした「梅干し」も、女将特製。毎年100キロもの梅を漬けているそうで、一粒一粒もんで柔らかくしているという、手間がかかっている一品です。
異なる味の漬物が美味しい朝食
朝食の漬物も、野菜ごとに漬け方が異なるのか、味が違っていてどれも美味しいです。料理一つ一つを大事にしているのが伝わります。
素敵な女将
朝食夕食時に、女将が各テーブルへと挨拶に来られるので、実際にお会いすることができると思います。
写真は女将手作りの名刺で、表は女の子をかたどっており、裏に情報が記入されています。筆者は3人で宿泊したの3枚の名刺をいただいたのですが、それぞれ着物の柄が異なっているという気遣いも素晴らしいです。
独身女性必見!中庭にある言い伝えを聞いてみよう
これは女将さんから聞いた話です。早朝、誰にも見られずに、中庭を反時計回りに歩き、池の正面にある逆三角形の石からお祈りをすると願いが叶う、と言われているそうです。それは歴史に由来があるとのことなので、詳細は女将に直接確認してみてください。
特に独身の女性は必見ですので、泊まられる際にはぜひ女将さんに尋ねてみてください。
周辺の観光スポット
芳野旅館の周辺には、青井阿蘇神社、人吉温泉物産館、蕎麦屋「丸一蕎麦屋」があります。旅館に泊まられた際には、ぜひあわせて足を運んでみてください。
- 青井阿蘇神社
- 人吉市 / 一人旅 / 観光名所 / 神社 / パワースポット
- 住所:熊本県人吉市上青井町118地図で見る
- 電話:0966-22-2274
- Web:https://aoisan.jp/
- 人吉温泉物産館
- 人吉市 / おみやげ屋
- 住所:熊本県人吉市上青井町120-4 (国宝青井阿蘇神社となり)地図で見る
- 電話:0966-22-1123
- Web:https://www.hitoyoshi-onsen.com/
最後に
芳野旅館は古き良き歴史があり、昔からの伝統を受け継いでいる純和風旅館です。全てに感謝し、一つ一つの仕事を丁寧にこなすという積み重ねの日々が、いまの芳野旅館へと繋がっているのだと感じることでしょう。
また古いものを大事に受け継いでいく芳野旅館の姿勢は、昔からの建築物を大事にするヨーロッパの文化と共通するものがあります。冒頭でも触れましたが、だからこそ日本人だけでなく、ヨーロッパ人の心も掴んでいるのだと感じました。
古き良き日本を感じる芳野旅館へ、どうぞ行かれてみてください。
- 芳野旅館
- 人吉市 / ホテル / 旅館
- 料金(目安):5,400円〜30,833円
- 宿泊時間:16:00〜10:00
- 住所:熊本県人吉市上青井町180地図で見る
- Web:http://www.yosino.jp/