兵庫県の最西北端に位置する新温泉町浜坂に建つ、鉄道グッズ館「鉄子の部屋」。施設内には、浜坂駅や新温泉町内の駅にまつわる品々や、余部鉄橋や全国各地の鉄道グッズが所狭しと展示されています。今回は、JR浜坂駅の駅舎内にある穴場観光スポット、鉄道グッズ館「鉄子の部屋」についてご紹介します。
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鉄道グッズ館「鉄子の部屋」とは?
鉄道グッズ館「鉄子の部屋」は、平成20年に町民の「ふれあいサロン」として、JR浜坂駅の駅舎内にオープンしました。
JR浜坂駅は、鉄道が開通した明治44年11月に開業して以来、周辺地域の交通拠点であるとともに、ふれあいの場として地元住民をはじめ、多くの観光客に約100年にわたり親しまれてきました。
しかし、モータリゼーションの進展と道路網の整備が進むに連れ、近年、「鉄道離れ」が加速し、鉄道本来の機能が薄れていくと共に、ふれあいの場として栄えたかつての活気が失われつつあります。
そこで、町と地元住民が協力して、町の案内所と鉄道ファンの集客機能を備えた施設として、鉄道グッズ館「鉄子の部屋」が誕生したのです。
館内では、浜坂駅をはじめとする新温泉町内の駅にまつわる品物や、余部鉄橋や全国各地の貴重な鉄道グッズが数多く展示されています。
鉄道グッズ館「鉄子の部屋」を訪れたら、ぜひチェックしておきたい見どころポイントを5つご紹介します。
見どころポイントその1:駅のれん
鉄子の部屋のすぐ隣にある浜坂駅は、「駅のれん」がかかる大変珍しい駅です。
鉄子の部屋では、浜坂駅で実際に使われてきた歴代ののれんが展示されています。
長い歴史が感じられる貴重な「駅のれん」の数々は必見です。
見どころポイントその2:余部鉄橋の鋼材
鉄子の部屋と同じく、美方郡の観光スポットの1つである「余部(あまるべ)鉄橋」は、約100年にもわたり山陰本線を支えてきた歴史ある鉄橋です。
長く多くの人々に親しまれてきましたが、突風による列車転落事故をきっかけに、平成22年に新しくコンクリート製の橋に架け替えられました。
その際の鋼材の一部が鉄子の部屋では、展示されています。
他にも、余部鉄橋に関する写真や資料は豊富に展示されています。鉄道好きの方は、ぜひ「鉄子の部屋」見学と合わせて余部鉄橋も訪れてみてはいかがでしょう?
見どころポイントその3:機関車のネームプレート
部屋の奥のショーウインドーでは、蒸気機関車が活躍していた時代に、実際に使用されていた機関車のネームプレートが展示されています。
日本国有鉄道の前身である鉄道省が設計した、亜幹線旅客列車用中型テンダー式蒸気機関車の1つであるC55形蒸気機関車のネームプレートや、昭和13年から昭和22年にかけて431両製造された、C58形蒸気機関車のネームプレートを見ることができます。
ファンにとってはたまらない、貴重な鉄道グッズの1つです。