「月読宮(つきよみのみや)」は、三重県伊勢市中村町にある伊勢神宮内宮の別宮で、境内に並ぶ4つの社殿が見どころです。また駐車場も広く、バスや電車でも比較的アクセスしやすいことから参拝のハードルも低く、伊勢神宮と併せての参拝がオススメです!
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月読宮の基礎知識
月読宮は伊勢神宮内宮の別宮で、月読尊(つきよみのみこと)を祀っています。この神社の境内には他に「月読荒御魂宮(つきよみあらみたまのみや)」「伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)」「伊佐奈彌宮(いざなみのみや)」「葭原神社(あしはらじんじゃ)」の4つの神社があります。
別宮とは?
別宮とは、本宮を持ちそれに付随する神社のことです。伊勢神宮内宮の別宮は10社あり、内宮の境内にある「荒祭宮」「風日祈宮」と少し離れた所に散っている「瀧原宮」「瀧原竝宮」「伊雑宮」「倭姫宮」、そして月読宮の境内にある葭原神社以外の4社を指します。
外宮の別宮「月夜見宮(つきよみのみや)」との違い
伊勢市内には、もう1つ同じ読み方をする月夜見宮という神社も存在しています。そちらは外宮の別宮ですが、祀っている神様はどちらも月読尊(月夜見尊)で同じです。違う点は、月読尊の荒ぶる神霊である月読尊荒御魂の祀り方。月夜見宮が1つの社殿で祀っているのに対し、こちらでは2つの社殿に分けて祀っています。
月読宮の魅力
規模の小さい伊勢神宮のような感覚
月読宮は参道が長く、曲がりくねりながら本殿に向かいます。別宮ということもあり、社殿の作りだけでなく参道の雰囲気も伊勢神宮と非常に似ていますので、伊勢神宮に訪れる前のプロローグとして立ち寄るのもオススメです!
横一列に並んだ4つの社殿
参道に沿って並んでいる社殿というのは良く見かけますが、ここ月読宮では参道の突き当りに4つの社殿がずらっと並んでいます。小規模とはいえ、伊勢神宮と同じ神明造の社殿が立ち並んでいるのは壮観です!
アクセスが良い
公共交通機関を利用の場合、五十鈴川駅から内宮方面に向かって 徒歩5分 です。車を利用の場合、伊勢ICを出て内宮方面に 3分 ほどで到着します。伊勢の玄関口からメインの伊勢神宮内宮への道中に存在していますので、アクセスは非常に良いと言えるでしょう!
また、神社の南側入り口(国道23号線側)には舗装された駐車場が完備されており、10台~20台ほどの車を停めることが出来ます(伊勢インターを降りて内宮に行く道中、もしくは逆ルートで立ち寄る場合は基本的にこちらの入り口になります)。駐車場がない側の入り口から入る際も、鳥居の側に砂利の駐車スペースがあるのでそちらに停めておけば問題ありません。
・伊勢インターチェンジから 内宮方面3分
・三重交通「中村町」バス停から 徒歩5分
月読宮を紹介
月読宮は4社の内宮の別宮と、内宮の末社である葭原神社で構成されています。別宮4社は突き当りに4社横並びに鎮座しており、ひとつの見どころになっています。参拝は、月読宮→月読荒御魂宮→伊佐奈岐宮→伊佐奈彌宮の順で行うよう推奨されています。
月読宮
月読尊が祀られている神社で、右から2番目の神社です。月読尊は月の神・夜の神で、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が天照(あまてらす)の次に生み出した神様とされています。
月読荒御魂宮
月読尊荒御魂が祀られている神社で、一番右にある神社です。月読尊荒御魂とは、月読尊の荒ぶる神霊のことです。
伊佐奈岐宮
伊弉諾尊が祀られている神社で、左から2番目の神社です。日本神話において、伊弉冉尊(いざなみのみこと)と共に天照や須佐之男(すさのお)などの神様を生み、日本の国をも生んだとされています。
伊佐奈彌宮
伊弉冉尊が祀られている神社で、一番左にある神社です。伊弉冉尊は伊弉諾尊の妹であり妻の神様です。伊弉諾尊と共に、日本の国や神々の生みの親とされています。
葭原(あしはら)神社
こちらは上の別宮とは違い、ワンランク格下の末社です。五穀豊穣の神を祀っており、田畑に繋がりのある神社とされています。
宿衛屋
御守や御札を授かることが出来ます。小さいながら伊勢神宮と同じ御守も置いていますし、御朱印を授かることもできます。
・10月・11月・12月は 5時から17時
・1月・2月・3月・4月・9月は 5時から18時
・5月・6月・7月・8月は 5時から19時
まとめ
月読宮いかがでしたでしょうか。他ではあまり見られない横に4つ並んだ社殿や雰囲気のある参道など、伊勢らしい魅力がコンパクトに詰まった空間です。記事を見て興味が湧いた方は、ぜひ一度訪れてみて下さい!
- 月読宮
- 伊勢・二見 / 神社 / パワースポット
- 住所:伊勢市中村町742-1地図で見る
- 電話:0596-24-1111
- Web:http://www.isejingu.or.jp/about/naiku/tsukiyomi.ht...