日本で最も有名と言っても過言ではないお得なきっぷ「青春18きっぷ」。JR全線が乗り放題になるこの切符ですが、実は細かいルールやポイントが多数存在しています。今回は、その基本の部分を初心者に分かりやすく解説していきます!
この記事の目次表示
「青春18きっぷ」とは
「青春18きっぷ」はJR各社が販売している切符で、1枚あたり1日の間日本全国のJR全線が乗り放題になる権利が5回分付いてくるという破格レベルにお得な切符です。「権利が5回分」と、ちょっと回りくどい説明をしてしまいましたが、この部分は後ほど詳しく解説します。
鉄道旅の代名詞とも言われており、毎年このきっぷの時期になると列車でどこかに旅行するという人も少なくありません。ちなみに名前で勘違いしてしまう方も居ますが、特に年齢制限はありません。
販売期間 春季・夏季・冬季の3回(次の見出しを参照)
利用期間 春季・夏季・冬季の3回(次の見出しを参照)
販売価格 11,850円(小児用券片の販売はなし)
販売箇所 JRの主な駅の窓口・旅行会社 など
「青春18きっぷ」には細かいルールがたくさん!
上の写真は青春18きっぷを購入したときに付いてくる説明用の券片です。5枚も説明用の券片が付いてくるきっぷは知る限りでは青春18きっぷだけ。知名度があるだけに、普段あまりお得なきっぷを使わない人が利用することも多く、ルール関係でのトラブルが頻発するからかもしれません。
実際、別途券片が必要なほどルールは細かく厳しいです。ですが、いざ実用する際に注意する点はそこまで多くありませんのでご安心ください。今回は、「青春18きっぷ」を利用するにあたって抑えておきたい、基本のルールをいくつかご紹介していきます。
青春18きっぷの基本 その1. 利用できる期間が決まっている
一般的な乗車券と大きく違う点として、利用できる期間が決まっていることが挙げられます。利用・販売期間は大きく分けて3回、春季・夏季・冬季です。学生の長期休暇の時期を考えていただけるとイメージしやすいかと思います。
販売期間 2月20日 ~ 3月31日
利用期間 3月1日 ~ 4月10日
○夏季○
販売期間 7月1日 ~ 8月31日
利用期間 7月20日 ~ 9月10日
○冬季○
販売期間 12月1日 ~ 12月31日
利用期間 12月10日 ~ 1月10日
※JRから特別にアナウンスがない限りは、曜日等関係なく毎年この日程です
青春18きっぷの基本 その2. 1枚あたり5回利用できる
一番厄介なポイントがこちらです。「青春18きっぷ」は1枚の券片を5回利用することができます。1回の利用につき、1人1日がJR全線乗り放題になります。1人で5日かけて使うこともできますし、5人で1日で使いきることもできます。
ここでキーとなってくるのは5回分という中途半端さです。2人で2日利用すると1回余る、3人で2日利用すると1回足りないという状況に陥ります。別で日帰り旅行に行ったり、もう1枚購入して合わせて10回分にしたり、上手く組み合わせて使ってみてください。
また、複数人で使う場合、券片を分断することはできませんので必ず同一行程で移動することになります。例えば、A駅からC駅に向かう途中のB駅で友人と合流したい場合、友人だけでは駅改札内に入ることが出来ないので一度B駅で下車し改札を出て、友人分の日付印を押印してもらう必要があります。
青春18きっぷの基本 その3. 乗車できるのはJRだけ
最初に紹介したように、「青春18きっぷ」で乗車することができるのはJRだけです。私鉄や第三セクターは利用できません。また、JRが運行するバスにも乗車できません。JRのように見えて実は違う鉄道会社の線路を間借りしていたり、乗り入れしていたりする区間は多数存在していますので、実際に利用する場合は注意が必要です。
そのような区間に乗車する場合は、別途その区間だけ運賃を支払うことになりますので車内で車掌さんに伝えたり、下車駅で申告して精算を行いましょう。
青春18きっぷの基本 その4. 乗れるのは普通車自由席のみ
普通車自由席と言っても堅苦しく分からないかと思いますので簡単にすると、普通列車や快速列車にしか乗れないということです。特急列車や新幹線など、別で特急券が必要になる列車には乗車することはできません。
では別で特急券を買ったら乗車できるのかというと、答えはノーです。青春18きっぷを乗車券代わりに使うことは出来ませんので、特急や新幹線に乗りたければ利用区間の乗車券も購入する必要があります。
例外的に、特急を利用できる区間があったり、グリーン車自由席に乗車できたりしますが今回は基本の部分の紹介のため省略させていただきます。
まとめ
「青春18きっぷ」の基本的なルールはお分かりいただけましたか?ここで紹介したルール以外にも細かいルールがたくさんありますが、余程変わった使い方をしない限り気にしなくて良いルールもたくさん存在しています。あまり難しく考えず、困ったらホームページや説明券片を見て確認するなどの方法をとってトラブルの無いように列車旅を楽しんでくださいね。