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【兵庫】入場無料!試飲も楽しめる神戸市「白鶴酒造資料館」へ行こう

取材・写真・文:

奈良在住
訪問エリア:25都道府県

2024年4月29日更新

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写真:ゆきたか

神戸市の白鶴酒造資料館は、酒蔵として使われていた建物で、日本酒造りについて学べる施設です。入館は無料で、見学後は日本酒の試飲をしたり、お土産を買うこともできます。すべて屋内で楽しめるので、雨の日の観光にもおすすめです。

この記事の目次表示

酒どころ灘にある「白鶴酒造資料館」

  • 写真:ゆきたか

白鶴酒造資料館は、兵庫県神戸市の大手日本酒メーカー「白鶴酒造」が運営する、お酒の資料館です。昭和の時代まで酒蔵として使われていた木造の建物で、昔ながらの日本酒造りについて学んだり、酒造りの道具を見学したりできます。

酒蔵のある一帯は、灘(なだ)と呼ばれる古くからの酒どころです。灘とは、神戸市東部の灘区、東灘区や、東の西宮市までの沿岸部を指しており、六甲山系の豊かな水、気候が、酒造りに適していました。今でも大小の酒蔵が点在しており、酒蔵めぐりを楽しむ観光客の姿も見られます。

大正時代の酒蔵で酒造りの道具を見学しよう

  • 写真:ゆきたか白鶴酒造資料館の入口。樽が並び、本店一号蔵であったことを示す札がかかる。

最寄りの阪神電車「住吉」駅から5分ほど歩くと、資料館に到着します。こちらは白鶴酒造本社の敷地内にあり、大きな建物が立ち並んでいますが、資料館は右手にある木造の建物です。入口には酒樽が並んでおり、酒蔵に来たという気分にさせてくれます。入館は無料なので、さっそく入り、順路の案内に従って見学しましょう。

等身大の人形や道具で酒造りを解説

  • 写真:ゆきたか

施設内では、昔の酒造りの工程を、等身大の人形と道具を使い、説明しています。日本酒の醸造にはいくつもの工程がありますが、まずは精米した米を洗い、蒸すことから始まります。その後、米を冷やしたら、用途ごとに分け、日本酒醸造に欠かせない麹、もとを作っていきます。

  • 写真:ゆきたか

こちらは、酛摺り(もとすり)と呼ばれる工程です。半切り桶に入った酒母(しゅぼ)をすりつぶしています。酒母は、日本酒のアルコール発酵をになう重要なもので、酛(もと)とも呼ばれています。

最初は3人で、その後は2人1組で行う作業で、時間やタイミングを合わせるための唄を歌いながら行っていたそうです。

  • 写真:ゆきたか
  • 写真:ゆきたか

現在では機械化、自動化が進んでいる日本酒造りですが、展示を見ると、昔はどれも手作業で、さまざまな酒造用道具を使っていたことが分かります。このように小さな道具もありますが、貯蔵用の樽などはとても大きく、さすが大手酒造メーカーだなと感じさせるものです。

独自の酒米「白鶴錦」

  • 写真:ゆきたか

白鶴オリジナルの酒米の特徴についても解説されています。酒米は、私たちが普段ご飯として食べている食用米よりも、日本酒造りに適しているお米です。特に優れた品種として、山田錦(やまだにしき)が知られていますが、白鶴では、さらに良い酒米を作ることを目指しました。

そうして選び出されたものは、白鶴錦と命名されました。品種登録も受理され、今では白鶴だけでなく、他の酒造会社へも提供されているそうです。資料館には、この白鶴錦の稲わらを使った畳が展示されており、自由に座ることもできます。

筆者は日本酒が好きで、知識も少しはある方だと思っていましたが、白鶴独自の酒米があることは知らなかったため、良い勉強になりました。

1階には、展示以外に映写ホールがあり、白鶴の酒造りの歴史などを、映像で紹介しています。お時間のある方は、こちらも見てみてください。

酒蔵として使われていた建物にも注目

  • 写真:ゆきたか

酒造りの道具や工程だけではなく、大正初期建造の建物もじっくり見たいものです。2階に上がると、太い柱や梁で、建物を支えているのが分かります。歴史を感じますが、昭和40年代中頃までは、実際に日本酒醸造に使われていたそうで、状態も良く、頼もしい感じがします。

こちらの蔵が使われていた当時の製造能力は、アルコール度数20%の原酒で、約900キロリットルだそうです。これは、一升瓶(1,800ml)換算で、約60万本にもなります。

  • 写真:ゆきたか

道具を見学しながらフロアを歩くと、ミシミシと床がきしむ音が聞こえてきます。近年の建物では、そのようなことがないので、貴重な体験かもしれませんね。

試飲や土産物の買い物を楽しもう

2階での展示を見たら、1階に下りて、お買い物やお酒の試飲を楽しみましょう。店内でいただける酒蔵のアイスクリームも人気がありますよ。

売店

  • 写真:ゆきたか資料館の1階にある売店。日本酒だけでなく、スキンケア商品やお菓子、奈良漬まで揃っている。

お土産コーナーには、ここでしか買えない日本酒のほか、リキュール類、甘酒、お菓子、奈良漬が販売されています。

他のお店で見かける神戸の洋菓子などはありませんが、種類も豊富なので、見ていても楽しいです。神戸の観光スポットで買い忘れたという方にも良いでしょう。日本酒は、小さな瓶入りのものもあるので、電車で来られた方でも、買いやすいでしょう。

お酒の試飲コーナー

  • 写真:ゆきたか日本酒の有料試飲コーナー

試飲コーナーは、売店の奥にあります。入って正面に無料試飲が、そしてその反対側に、有料試飲があります。筆者が訪れた際には、無料試飲は、日本酒2種類とゆず酒が用意されていました。

小さなカップを注ぎ口に近付けると、自動でお酒が出てきます。一つ目は「蔵酒」特別純米原酒です。辛口ですが、濃く旨味を感じる、飲みごたえのあるお酒です。こちらは、お土産でも人気だそうです。

もう一つは、期間限定の「特別純米生酒 山田錦 新米新酒」です。「蔵酒」と比べるとさっぱりとしていますが、フレッシュで軽快な味が魅力です。最後の「にごりゆず酒」は、甘くて飲みやすく、日本酒があまり飲めないという方に良さそうです。

有料試飲は、500円で2種類のお酒が楽しめます。普段味わえないような特別なお酒が用意されていますし、お猪口も付いています。気になる方は試してみてください。

酒蔵のソフトクリーム

  • 写真:ゆきたかさっぱりとした風味の酒蔵ソフトクリームはぜひ味わいたい。

売店では、資料館リジナルのソフトクリームも販売されています。酒蔵甘酒ソフトクリーム(330円)は、白鶴の酒粕や米こうじを使用しています。アルコール度数は1パーセント未満となっています。筆者もいただきましたが、甘さ控えめで、後味がさっぱりとしており、美味しくいただけました。

周辺の酒蔵・資料館へも

白鶴酒造資料館の周辺には、菊正宗酒造記念館や浜福鶴 吟醸工房といった同様の見学施設が点在しているので、ほかの施設を巡ってみるのも良いかもしれません。なお、他の施設は白鶴酒造資料館より少し離れています。最寄り駅を調べてから、訪れてみてください。

菊正宗酒造記念館
神戸 / 博物館 / 雨の日観光
住所:神戸市東灘区魚崎西町1-9-1地図で見る
電話:078-854-1029
Web:http://www.kikumasamune.co.jp/kinenkan/
浜福鶴吟醸工房
神戸 / 酒蔵見学 / 穴場観光スポット / 日本酒 / 酒蔵
住所:神戸市東灘区魚崎南町4丁目4番6号地図で見る
電話:078-411-8339
Web:http://www.hamafukutsuru.co.jp/

おわりに

白鶴酒造資料館は、いかがでしたか?昭和の時代まで使われていた酒蔵で日本酒について学べば、ふだんいただくお酒もより美味しく感じられるかもしれません。試飲などを楽しむためにも、是非電車などの公共交通機関で訪ねてみてください。

白鶴酒造資料館
神戸 / 穴場観光スポット / 博物館
住所:神戸市東灘区住吉南町4丁目5-5地図で見る
電話:078-822-8907
Web:http://www.hakutsuru.co.jp/community/shiryo/

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この記事を書いたトラベルライター

奈良在住 日本酒好きなブロガー&ライター
半日でも時間があれば、どこかへ出かけたい性格です。行ったことのない街やカフェ、公園などに出かけ、お気に入りの場所を増やしていくことを楽しんでいます。日本酒が好きで、旅先では必ず地酒を買い求めます。公共交通機関を使って旅行やお出かけをすることも多いので、列車などでの旅を楽しみたいという方の参考になるような記事も書いていきたいと思っています。
http://odekake-ks.jugem.jp/

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