フランス北西部・ノルマンディ地方にある小さな港町、オンフルール。印象派画家ウジェーヌ・ブーダンや、「ジムノペディ」で有名なエリック・サティ生誕の地でもあります。数々の芸術家たちに愛された美しい街並みは、一見の価値ありですよ。特にオススメの見どころスポットを5つご紹介します!
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【1】旧市街地
風景のどこを切り取っても絵になる街並みが続く、旧市街地。雑貨屋、酒屋、お土産屋、パティスリー等々、様々なお店が軒を連ねており、散策するのが特に楽しいエリアです。
ヨーロッパの田舎町らしい石畳の小路と、昔ながらの木造やレンガ造りの建物が並んでおり、ちょっとした看板でさえもレトロでおしゃれに映ります。
お土産にオススメなのは、名産品のりんごが原料となったお酒である、カルヴァドスやシードル。「フランス=ワイン」というイメージがありますが、この地域では糖度の高いブドウの栽培には向かないことから、りんごのお酒が主流です。
- 出典:www.flickr.comphoto: Honfleur by Passion Leica
【2】旧港
昔ながらの建物が並ぶ旧港エリアは、オンフルールのシンボルでもあり、随一の絶景ポイントでもあります。このあたりの建物は、かつて間口の広さによって課税額が決められていた時代の名残で、いずれも間口がとても小さいことが特徴です。
旧港エリアの中心にある「Hotel de Ville」と書かれた白い建物も必見。「Hotel」と書いてありますが、こちらはなんと市庁舎。なんとも風情のある佇まいですよね。
【3】遊覧クルーズ
セーヌ川河口の街という、立地を生かした遊覧クルーズもあります。45分コースと90分コースの2パターンあり、それぞれオンフルールを起点にノルマンディー大橋や、対岸の街などを周遊します。水上から見るオンフルールの街もまた味わい深いものです。
- オンフルール遊覧クルーズ
- フランス / 乗り物
- 住所:55 chemin des Varêts, 14600 Honfleur地図で見る
- Web:http://www.promenade-en-bateau-honfleur.fr/
【4】サント・カトリーヌ教会
旧港から旧市街地方面へ向かう道沿いにそびえたつサント・カトリーヌ教会は、フランスにおいて現存する最古の木造教会です。
1339年から1453年まで続いた百年戦争により、元々建っていた石造の教会は破壊されてしまいました。終戦後、オンフルールの船大工たちが立ち上がり、造船技術を結集させて(当時は資材難だったため、石材ではなく木材を使って)再建したのが、現在の教会です。
教会前のサント・カトリーヌ広場を挟んで反対側には、教会の別棟となる鐘楼があります。以前は、鐘つき番が住んでいましたが、現在は博物館となっています。この鐘楼も、教会と同じく木造です。
- サント・カトリーヌ教会
- フランス / 社寺・教会 / 教会
- 住所:13 Rue des Capucins, 14600 Honfleur地図で見る
【5】ブーダン美術館
19世紀に活躍した画家、ウジェーヌ・ブーダン(Eugène-Louis Boudin)は、オンフルールの生まれ。印象派の巨匠クロード・モネ(Claude Monet)の直接の師匠であり、モネに屋外で絵を描くことの愉しみを教えた人として知られています。
ここブーダン美術館には、ウジェーヌ・ブーダンの作品をメインに、印象派の作品の数々やオンフルールに関係する現代絵画、さらにはノルマンディ地方の民族衣装なども展示されています。
- 出典:www.flickr.comphoto: Eugène Boudin Museum, Honfleur, Normandy - France. by Jim Linwood
ノルマンディ地方は印象派発祥の地。オンフルールにも数々の画家が訪れ、その美しい景色を絵に残しています。ここに来れば、「見たことある!」という風景の作品に出会えるかも?
- ウジェーヌ・ブーダン美術館
- フランス / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Rue de l'Homme de Bois, 14600 Honfleur地図で見る
- Web:http://www.musees-honfleur.fr/musee-eugene-boudin
絵になる街へショートトリップ!
いくらシャッターを切っても足りないくらい、フォトジェニックな風景が広がるオンフルール。パリから車や電車で約2時間ほどなので、日帰りでの訪問も可能ですし、モンサンミッシェルと合わせたイイとこどりの現地ツアーも催行されていますよ。アナタも、芸術家たちに愛された「絵になる」街へ繰り出してみませんか?