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【フランス・トゥールーズ】「バラ色の街」の観光必須スポット11選

取材・写真・文:

東京在住

2022年7月21日更新

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写真:Emily

フランスというと多くの人はその首都「パリ」を思い浮かべますが、ワインで有名なボルドーやバカンスの地として人気があるニース、食の街リヨンなど、個性豊かな都市がいくつもあります。今回は、そんな個性豊かな都市のひとつ、「トゥールーズ」をご紹介し、観光必須スポットを11箇所ご紹介します。

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トゥールーズについて

  • 写真:Emily

フランス南西部にある都市。フランス第5の都市で、航空・宇宙産業が有名です。この都市は建物が赤レンガで作られています。ほとんどのフランスの都市の建物は石で作られているのですが、トゥールーズは建築に適した石が周辺で採れなかったため、赤レンガをトゥールーズで焼いて、これを建築に使用したのです。

街に入ると、赤レンガの建物がとても綺麗です。その様子から、トゥールーズは「バラ色の街」と呼ばれています。

  • 写真:Emily

トゥールーズの人々は今でも、その「バラ色の街」を誇りに思い、そして自分たちの歴史を大事にしています。その昔使われいたオック語と呼ばれる言語は、今でも街の番地表示に、フランス語の看板と共に使われています。

  • 出典:www.flickr.comToulouse-8 by Stéphane Gallay 煉瓦造りの街並みの中に、エアバス社が開発したトラムが走っています。芝生の上にレールがあり、自然と技術との調和がとても心地よく感じます。

歴史を大事にする一方で、航空産業や宇宙開発にも力を入れているトゥールーズ。パリのように観光客ですごく混み合っていることもなく、とってもゆったりとした空気が流れている都市です。

街の人々もどこかゆったりとした雰囲気で、「観光」ではなく、「暮らす」のに適している、とさえ感じることができる素敵な都市なのです。

トゥールーズ観光必須スポット11選

(1) キャピタル広場・トゥールーズ市庁舎

トゥールーズ中心部にある、約2万平方メートルの広さを持つ美しい広場です。お祭り好きのトゥールーズっ子たちは、この広場で何かしらのイベントをいつも楽しんでいます。

広場の中心にはオクシタンクロスと呼ばれる18メートルの十字架が描かれています。オクシタンクロスとは、オクシタニアと呼ばれるかつての南フランスからイタリアの一部・スペインの一部などを含む地域の「象徴」として使われていたものです。十字架の角一つ一つに円が描かれており、これは12星座を表しているそうです。

  • 出典:www.flickr.comLe Capitole (Toulouse) by Jean-Pierre Dalbéra

朝は朝市でにぎやか、昼間はなんらかのイベントで多くの人が集まり、夕方になるとどこからともなくクレープのワゴンが来ていい香りが漂い、夜はライトアップされてとても綺麗な姿を見せてくれるキャピタル広場。1日の中で色々な表情を楽しむことができます。

  • 写真:Emily

このキャピタル広場の中心的な建物が、トゥールーズ市庁舎。18世紀中頃につくられたバロック様式の建物です。トゥールーズを象徴する赤レンガと白の石灰岩で作られた建物は外から見てもとても美しいのですが、もっと美しいのは中。「宮殿なの!?」と勘違いしてしまうくらい、とても綺麗なのです。

  • 写真:Emily入ってすぐ、シャンデリアにびっくりしますが、驚くのは階段を登り始めてから
  • 写真:Emily階段を登り始めると大きな絵画、そして天井にも絵画!豪華絢爛すぎです、この市庁舎。

壁画に囲まれた階段を登ると、トゥールーズの四季を描いたヘンリー・マルティンの作品が存分に楽しめる部屋にたどり着きます。

  • 写真:Emily

そしてそこを進むと豪華絢爛な大広間…トゥールーズ市民はここで結婚式を挙げることができるそうです。

  • 写真:Emily

この大広間に来たら、誰もが「トゥールーズ市民だったらよかった…」と思うでしょう…。

アクセス:地下鉄キャピタル駅で下車すぐ
市庁舎の見学時間:月~土 8:30~19:00 日・祝 10:00~19:00  休業日 1/1、12/25
※広場はいつでも見学可。
料金 無料

(2) サン・セルナン・バジリカ聖堂

  • 写真:Emily

11世紀に建てられたロマネスク様式の建物です。ヨーロッパ最大のロマネスク様式の建物で、1998年の世界遺産にも登録されています。

実はトゥールーズはキリスト教徒の巡礼「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の巡礼地であったため、この聖堂が建設されたのです。

  • 写真:Emily

遠くからでもわかる「塔」がこの聖堂のシンボル。5段から成っており、下から3段は12世紀に、上の2段は14世紀に作られたそうです。尖塔は15世紀に付け加えられたものなのだとか。

  • 写真:Emily
  • 写真:Emily

参拝者の椅子が並んでいる場所はかまぼこ状の天井になっており、対角線状の肋材で天井面が分割されています。1888年に作られたオルガンもとても有名で、その古さからフランスでも最も重要なオルガンの一つとされています。

アクセス:キャピタル広場から北へ3分
時間:8:30〜19:00(イベント時には一般見学不可の場合があります)
料金:無料
サン・セルナン・バジリカ聖堂
フランス / 社寺・教会 / 教会
住所:Place Saint-Sernin, 31000 Toulouse, France地図で見る
電話:05 61 21 80 45
Web:http://www.basilique-saint-sernin.fr/

(3) ジャコバン修道院

13世紀に南ゴシック様式で建てられた修道院。キリスト教の一派「ドミニコ会」が最初に建てた修道院として知られています。トゥールーズにある建物の特徴、総レンガ造り…。ということで、外から見ると、「どうってことなさそう」と思うのですが、中に入るとびっくり。

  • 写真:Emily

高さ23メートルの天井。まずその高さにびっくりですが、もっとびっくりするのが柱。「ヤシの木」のような22本の柱によって天井が支えられています。天井は、その「ヤシの木」から派生した枝がくっついているような模様。写真にすると迫力がなくなってしまうのが残念ですが、この空間、本当に迫力があります。

  • 写真:Emily

さて、この空間も素晴らしいのですが、もっと素晴らしい箇所があります。これからご紹介するエリアは有料なのですが、入場料を払って見学する価値、大いにあり、です。

まず、カウンターでチケットを買った後に外へ出るのですが、その「回廊」がすばらしい。中庭をぐるりと囲んでいる回廊なのですが、中庭が丁寧に手入れされており、トゥールーズの青空と相まって、そこを取り囲む回廊を歩くととても気持ちが良いのです。

  • 写真:Emily
  • 写真:Emily
  • 写真:Emily

また、会議場や食堂なども見学できます。随所にゴシック建築の様式を感じられ、入場料4ユーロ(約520円)以上の感動を味わえます。

アクセス:キャピタル広場から西へ3分
時間:10:00〜18:00(月曜閉館)
料金:回廊・会議場・食堂などの有料見学エリアあり(4€・約520円)
ジャコバン修道院
フランス / 社寺・教会
住所:Les Jacobins Toulouse France地図で見る
Web:http://www.jacobins.toulouse.fr

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この記事を書いたトラベルライター

グルメもアートも世界遺産も絶景も!とことん貪欲トラベラー
普段は粛々と、黙々と、真面目に仕事をこなす30代会社員。でも、心の中はいつでも、次の休みはどこに旅行しようかな〜と考えている。友達とワイワイ行く旅行も好き。一人で現地で知り合った方とビールを飲みながらお話しするのも好き。旅先で欠かせないものはその土地ならではの食、世界遺産、美術、そして人との交流!せっかく旅行するのなら貪欲に自分のやりたいこと、見たいもの、食べたいものはぜーんぶ楽しむ♪ アメリカ・フロリダ州オーランドとシンガポールは1年ずつ住んでいたことがあるので、特に好きなところ!

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