トルコのイスタンブールを旅行する際に外せない観光スポットのひとつといえば、グランドバザール。この巨大バザールの中にある雰囲気たっぷりの老舗カフェ「シャルク・カフヴェシ」をご紹介します。
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グランドバザールとは?
イスタンブールの旧市街にある、中東最大級の市場といわれるグランドバザール。トルコ語ではカパル・チャルシュ(Kapalı Çarşı)、屋根つきの市場と呼ばれており、雨の日でも濡れることなくショッピングや観光を楽しめるスポットです。
グランドバザールの歴史は古く、1455年にコンスタンティノープル(現イスタンブール)を攻略したメフメト2世によって建設がはじめられました。当初はイチ・ベデステン(オールド・バザール)という市場の中心部分が造られ、16世紀のスレイマン大帝時代に大幅に拡張されました。
オスマン帝国時代の雰囲気を存分に感じることのできるこのバザールには、4,000以上のお店、60以上の通り、20以上の出入り口となる門があり、まるで迷路のように入り組んだ空間になっています。
活気あふれるバザールでは定番のトルコランプ、ナザールボンジュウなどの雑貨や、絨毯、クッション、香水、貴金属類、スパイス、ナッツなどありとあらゆるものが販売されていて、観光客を楽しませてくれています。
- グランド・バザール
- イスタンブール / 市場・朝市
- 住所:Fatih, Beyazıt Mh.地図で見る
- Web:http://www.kapalicarsi.com.tr/
50年以上続く老舗カフェ「シャルク・カフヴェシ」
だだっ広いグランドバザールで買い物をしていると、途中で少し足休めしたくなります。そんなときに是非立ち寄っていただきたいのが、1959年創業の老舗カフェ「シャルク・カフヴェシ(Şark Kahvesi)」です。
外観
バザール内には頭上に案内表示があり、通りの名前が書かれています。「シャルク・カフヴェシ」はヤールクチュラル(Yağlıkçılar)通りにあります。
あまり目立った看板はありませんが、店の外の席にはいつも人がいっぱい座っているのですぐわかります。木枠の大きなガラス窓が目印です。
店内の様子
アーチ状の屋根には、壁面が剥がれたままになっている個所も多く、それが一層歴史を感じさせます。
天井よりやや下に画かれた絵は1959年創業当初に描かれたものだそうで、オスマン帝国時代の民俗衣装を着た人々の壁画が残されています。
薄暗い店内の照明も心地よく、観光客に交じって利用している地元のかたも多く、バザールの客引きから逃れてゆっくりと時間を過ごすにはもってこいのカフェです。
メニュー
定番のトルココーヒー(10TL/約210円)、チャイ(4TL/約84円)、レモネード(12TL/約252円)、カフェラテ(14TL/約294円)などの飲み物のほか、チーズケーキ(18TL/約378円)やバクラヴァ(18TL/約378円)などのスイーツ類も販売されています。トーストなどの軽食(18TL~/約378円~)もあるので、朝ごはんや昼ごはんのときにも利用できるカフェです。
おわりに
グランドバザールは想像以上に広く、そしてどれだけ見ていても飽きがこないくらいエンターテイメント性にも富んだ観光スポットです。カフェで足休めの時間もとりながら、ゆっくり観光、ショッピングを楽しんでくださいね!
価格は2018年11月現在(1TL約21円)
- シャルク・カフヴェシ
- イスタンブール / カフェ・喫茶店
- 住所:Beyazıt Mh. Yağlıkçılar Sk. No:134 34126 Fatih/İstanbul地図で見る