スレイマン大帝の時代のオスマン帝国とそのハレムに焦点を当てて描かれた連続テレビドラマ『オスマン帝国外伝』は日本でも人気を博しました。シーズン3における登場人物や史実に関連するスポットを、舞台の中心であるイスタンブールでリサーチしました!
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【1】ハフサ・アイシェ・スルタンが眠る「ヤヴズ・スルタン・セリム・ジャーミィ」
『オスマン帝国外伝』のシーズン3は、スレイマン大帝の母でありトプカプ宮殿のハレムを支配していた母皇后ハフサ・アイシェ・スルタンが亡くなったあと、ついにヒュッレム妃がハレムの支配者となるところから始まります。スレイマン大帝、ハティジェ皇女の母でハレム内での信頼も厚かったハフサ・アイシェは、先代のスルタン、セリム1世が眠るモスク「ヤヴズ・スルタン・セリム・ジャーミィ」内の敷地で眠っています。
- ヤヴズ・スルタン・セリム・ジャーミィ
- イスタンブール / モスク
- 住所:Balat Mahallesi Sultan Selim Cd. No:18 34087 Fatih/İstanbul地図で見る
【2】フィルーゼに懐いたヒュッレム妃の息子「ジハンギル」
スレイマン大帝とヒュッレム妃との間の息子で、身体に障害を抱えて生まれてきたジハンギルは、皮肉なことに、ヒュッレム妃の宿敵であるフィルーゼによく懐き、泣き止まないときもフィルーゼに触れられると泣き止んでしまうほどでした。
新市街のベイオールには、アンティークを扱う店やおしゃれなカフェ、急坂を利用した展望スポットがある「ジハンギル」と呼ばれているエリアがあります。かつてこのエリアにジハンギルのための木造のモスクが建てられたことから、彼の名に因んで「ジハンギル」と呼ばれるようになったのです。
- ジハンギル・ソスヤル・テスィスレリ
- イスタンブール / トルコ料理
- 住所:Kılıçalipaşa Mahallesi Sanatkarlar Caddesi Kamacı Ustası Sk. D:No: 1 34425 Beyoğlu/İstanbul地図で見る
【3】のちの大宰相のモスク「リュステム・パシャ・ジャーミィ」
スレイマン大帝に処刑されることになる大宰相イブラヒムの宿敵であった財務長官イスケンデルを慕い、またヒュッレム妃と結託して自らの地位を確かなものにしようしたリュステムは、のちにヒュッレム妃の娘ミフリマーと結婚し、ついに大宰相の地位にまで登りつめます。
そんな彼が旧市街のエミノニュに造らせたモスクが「リュステム・パシャ・ジャーミィ」です。大量のイズニック製タイルを使った装飾は、リュステムの財力を証明しています。
- リュステム・パシャ・ジャーミィ
- イスタンブール / モスク
- 住所:Rüstam Paşa Hasırcılar Cd. No:62 34116 Fatih/İstanbul地図で見る
【4】名医「ヤフヤー・エフェンディ」の霊廟
スレイマン大帝が倒れたとき、イブラヒムが急いで助けを求めに行ったのがヤフヤー・エフェンディです。彼は名医でもあり、スレイマン大帝の乳兄弟でもありました。ヤフヤー・エフェンディの霊廟は、ボスポラス海峡を一望できる新市街ベシクタシュの小高い丘の上に建てられています。
- ヤフヤー・エフェンディの霊廟
- イスタンブール / 建造物
- 住所:Yıldız Çırağan Cd. 34349 Beşiktaş/İstanbul地図で見る