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高野山の紅葉を混雑を避けて楽しもう
ここからは、高野山の紅葉を、混雑を避けて楽しむ方法をご紹介します。ちょっとした工夫で、快適に鑑賞することができますので、試してみてくださいね。
1,休日や混雑する時間帯を避けて観賞する
高野山の紅葉の時季は、他のスポットと同様に、週末や連休に多くの人が訪れて混雑します。大阪、神戸、京都といった周辺の大都市からもやや遠いので、特に時間に余裕のある日に出かける人が多いのでしょう。
筆者は10月下旬の日曜日、月曜日の2日間、高野山の紅葉を楽しみましたが、やはり日曜日の方が、多くの人が訪れているように感じました。飲食店には、行列ができているところもありましたし、できれば連休や休日を避けて訪れたいものです。
混雑する時間帯は、日によって異なるでしょうが、だいたい午前11時頃から午後4時前までがピークのようです。朝早い時間は、日帰りの観光客の多くがまだ到着していないこともあり、比較的すいています。日帰りで訪れる方は、朝やや早めに到着すると良いかもしれません。
2,公共交通機関の利用を検討する
高野山へは、車で訪れる人が多いですが、道路は片側1車線となっており、ルートも限られるため、紅葉シーズンには混雑します。特に紅葉の最盛期には、長い渋滞が発生することもあり、せっかく来たのに到着が遅れ、ゆっくり観賞できなかったという人もいるようです。
そのようなことを避けるためにも、電車やバスなどの公共交通機関を利用してみるのもおすすめです。途中で乗り換えの必要はありますが、希望する時間に到着できるので、散策の計画を立てやすいです。
大阪方面からですと、なんばから南海電車が高野山方面行への電車を運行しています。高野山の少し手前にある極楽橋駅で、ケーブルカーに乗り換え、終点の高野山駅に向かいましょう。奈良県北部や和歌山市方面からは、JR和歌山線の電車でふもとの橋本駅まで向かい、南海電車に乗り換えて下さい。
終点の高野山駅からは、山内各所に向けて路線バスが出ています。街中を通り、主要観光スポットの奥之院へ向かうバスは、平日の日中が一時間あたり2~3本、休日が2~4本程度は確保されています。筆者も利用しましたが、バス停や駅で長時間待つこともなく、便利に利用することができました。
高野山内の観光スポットにいくつか立ち寄りたいという方には、1日乗り放題のフリー切符も販売されているので、事前に買っておくと良いでしょう。
- 極楽橋駅
- 高野町(伊都郡) / 駅 / インスタ映え
- 住所:〒648-0171 和歌山県伊都郡高野町西郷 極楽橋駅地図で見る
- Web:http://www.nankai.co.jp/traffic/station/gokurakuba...
- 高野山駅
- 高野町(伊都郡) / 駅
- 住所:和歌山県伊都郡高野町大字高野山国有林第9林班ノは地図で見る
- Web:http://www.nankai.co.jp/traffic/station/koyasan.ht...
- 高野山ケーブルカー
- 高野町(伊都郡) / 乗り物
- 住所:和歌山県伊都郡高野町高野山 高野山駅地図で見る
- Web:https://www.nankaikoya.jp/event/cablecar/
3,宿坊などに宿泊して楽しむ
高野山の紅葉を、ゆっくりと楽しみたい方には、宿泊を検討してみるのも良いかもしれません。高野山で泊まれば、混雑しない時間帯に紅葉を楽しんだり、散策したりできるためです。
筆者は高野山に2日間滞在しましたが、やはり朝11時頃から午後4時前までは、多くの観光客で混雑しているように感じました。昼間は日帰りの観光客、バスツアーのお客さんなども多数訪れるからでしょう。夕方から夜までと、早朝から11時ごろまでは比較的すいているので、快適に観賞できるのではないでしょうか。
高野山には、宿坊という宿泊施設を持つ寺院が多くあります。宿坊と言うと、質素なイメージがするかもしれませんが、バス、トイレ付の和室や温泉大浴場を備えるところもあり、旅館と同じように利用できます。
筆者も宿坊に泊まりましたが、快適に過ごすことができました。料理は夕食、朝食とも、肉や魚、においの強い野菜を使わない精進料理がいただけますし、朝のお勤めに参加できるお寺もあるので、非日常の気分が満喫できますよ。
宿坊より気軽に低料金で泊まりたいという方には、数は少ないですが、素泊まりの旅館、ゲストハウスもあります。ただし、高野山内には、夕食を提供している飲食店が少ないので、注意してください。
- 高野山別格本山 清浄心院
- 高野町(伊都郡) / 宿坊 / 寺
- 住所:和歌山県伊都郡高野町大字高野山566地図で見る
- 電話:0736-56-2006
- Web:https://shojoshinin.jp/
4,あえて最盛期を外して観賞する
高野山の紅葉は、例年10月下旬頃から11月中旬が見頃ですが、11月に入ると、より一層赤く染まり、美しい紅葉が楽しめるようになります。
しかし、その頃になると、テレビで取り上げられたり、SNSに紅葉の写真が掲載されることも増えるため、多く人が訪れます。紅葉は年に一度ですから、見頃を過ぎてしまえば、翌年のシーズンまで楽しめません。駆け込みで訪れる方も多くなり、混雑しがちになります。
そこで、紅葉が一番美しい時期をあえて外して、楽しんでみることをおすすめします。まだ真っ赤ではないけれど、緑や黄色、赤のグラデーションが美しい、色付き始めの頃はいかがでしょうか。また、紅葉が色褪せ始め、そろそろ終わりという頃でも、場所によってはまだ鮮やかな紅葉が楽しめることもあるので、少し遅い時期に訪れるのも良いかもしれませんね。
筆者は10月下旬に訪れたところ、有名な紅葉スポットでは混雑がみられましたが、少し離れた場所では、ゆっくり鑑賞したり、写真を撮ることもできました。まだ青葉も残っている状態でしたが、徐々に色付きつつある紅葉も美しいものです。山内を巡ってみると、少々早めに紅葉が進んでいる場所もあり、十分楽しむことができましたよ。
おわりに
高野山の紅葉はいかがでしたか?紅葉の名所はもちろん外せないですが、宿坊の前や寺院の庭園などにも、きれいに色付いている木々があります。穴場を見つけたり、混雑する時間帯や曜日を避けると、ゆっくりと鑑賞できるかもしれませんね。