岡山城は豊臣時代の面影を残した漆黒の城。外壁に黒漆が塗られていた為、太陽に照らされると、まるで烏の濡れ羽色によく似ていたため「烏城(うじょう)」とも呼ばれていました。この漆黒のお城はまるで、要塞の様でもあり、そして、どっしりと構えた様子は歴史の中で、沢山の人々を見守ってきたように感じます。夜にライトアップされた岡山城は、日中に見る勇ましいお城とは違い、とても美しいお城へと変わります。
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川面に映える漆黒の城、岡山城
烏城とも呼ばれる岡山城の魅力はなんと言っても外観の黒さです。城内には重要文化財などもあり、豊臣時代の面影を残す数少ないお城でもあります。
岡山城の歴史
時の天下人、豊臣秀吉に厚遇され大大名となった宇喜多秀家が、秀吉の指導を受け1597年(慶長2)に築城された城です。天守閣の壁に黒漆塗りの下見板を取り付けた事から外観が黒く、まるで烏の濡れ羽のように見えた事から、「烏城(うじょう)」とも呼ばれています。57万4000石の大大名となり、岡山城を築城した秀家ですが、関ケ原の戦いでは敗軍の将となったため、流配となります。次の城主は、関ケ原の戦いの勝敗を決めた、と言われている、小早川秀秋。秀秋は城域を拡張するなど、改修工事を行いましたが、若くして急死。後に、岡山藩の城府となり、池田家を藩主に迎え、明治維新に至ります。
岡山城の見どころ
安土城を模したと言われる天守台
天守台は、北側に大きく突き出しおり、不等辺五角形をした野面積(のづらづみ)の石垣でできています。織田信長の安土城を模して築かれたと伝えられており、全国的にも珍しい造りになっているそう。この北側の突き出た岡山城を真下から見上げるとかなり迫力があります。
岡山城の中で最も美しい櫓と言われる、月見櫓
現存する「月見櫓」や「西の丸西手櫓」は国指定重要文化財に指定されており、必ず見ておきたいスポットです。月見櫓は城内に35棟あった櫓の中で最新かつ、最も優美な櫓でもあったと言われています。
名古屋城だけではありません!岡山城の金の鯱(しゃちほこ)
漆黒の城壁に映える、金箔瓦と金の鯱(しゃちほこ)。城内からは、この金の鯱(しゃちほこ)を間近に見る事ができます。鯱(しゃちほこ)越しに岡山後楽園の緑が見え、とても印象的な景色です。
ライトアップ「烏城灯源郷」
「烏城灯源郷」として、岡山城がライトアップされます。ライトアップされた岡山城は、日中に見る勇ましいお城と違い、とても美しいお城へと変わります。
※ライトアップは期間があります。公式サイトや岡山の観光サイトでご確認下さい。
日本三名園のひとつ岡山後楽園
旭川を挟み、対岸には特別名勝岡山後楽園があります。代々、岡山藩主の憩いの庭として使われ、今でも江戸時代の面影を残した庭園として親しまれています。岡山後楽園は、岡山城と旭川を挟み、行き来できるようになっており、岡山城へ行かれた際は、岡山後楽園へ足を延ばすことをおすすめします。
岡山後楽園の記事はこちら
- 岡山後楽園
- 岡山市 / 観光名所 / 庭園 / 紅葉 / 花畑(4月) / 花畑(5月) / 花畑(6月) / 桜の名所 / ツーリング / つつじの名所
- 住所:岡山県岡山市北区後楽園1-5地図で見る
- 電話:086-272-1148
- Web:http://okayama-korakuen.jp/
おわりに
岡山城は豊臣時代の面影を残す数少ないお城。黒いお城は豊臣方、白いお城は徳川方など、歴史的視点で楽しむのも面白いですし、歴史に興味が無い方は、夜のライトアップに出かけてみるのも良いと思います。岡山城の美しさに魅了されるかもしれません。
岡山城の詳細
- 住所:〒700-0823 岡山市北区丸の内 2-3-1
- TEL:086-225-2096
- 休館日:12月29・30・31日
- 開館時間:午前9時~午後5時30分(入館は午後5時まで)
- 料金:大人 300円 / 小中学生 120円 ※岡山城・後楽園共通券あり
- 公式HP:http://okayama-kanko.net/ujo/
- 岡山城
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- 住所:岡山県岡山市北区丸の内2-3-1地図で見る
- 電話:086-225-2096
- Web:http://okayama-kanko.net/ujo/