写真:Zonオスマン朝最初の古都が置かれたトルコのブルサは、イスタンブールから片道2時間半~3時間でアクセスできる、日帰り旅行にピッタリの町です。ブルサで訪れるべきスポット、ブルサで食べたいものをご紹介します。
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イスタンブールからブルサへ
ブルサで宿泊せず、一日でブルサの観光を済ませるためには、遅くとも朝10時から観光を始める必要があります。イスタンブールからブルサへ行く場合、都市間を行き来する長距離バスが便利です。このバスを使えば、2時間半から3時間ほどでブルサにアクセスできます。ブルサへの行き方、バスの乗り方、ブルサでの移動手段に便利なブカルトの使い方はこちらの記事をご覧ください。
10:00 ムスタファ皇子やマヒデヴラン妃が眠るムラディエ・キュッリエスィ
ブルサ観光を一日で済ませるには、他の観光スポットから少し離れたところにあるムラディエ・キュッリエスィの観光を一番最初に済ませておくことで、そのあとスムーズ周ることができます。ムラディエ・キュッリエスィは、オスマン帝国第6代スルタンであるムラト2世によって15世紀に建設された宗教・社会複合施設です。礼拝堂、学校、浴場、食堂、病院などが含まれており、オスマン時代の建築と文化を感じることができます。特にムラト2世の霊廟は精緻な装飾が施されており、その美しさが訪れる人々を魅了します。また、日本でも空前の大ヒットとなったトルコの歴史ドラマ『オスマン帝国外伝』にも登場したスレイマン大帝の息子ムスタファ皇子とその母親マヒデヴラン妃が眠っていることでも有名です。

- ムラディエ・キュリエスィ
- トルコ / 遺跡・史跡
- 住所:Muradiye Prf Dr Halil İnalcık Sk 16050 Osmangazi Bursa地図で見る
11:30 ゴマの風味が最高!「ターヒンリ・チョレッキ」
軽く朝食を済ませたいときや、軽食にもピッタリなのがターヒンリ・チョレッキです。ターヒンとはゴマペーストのことで、トルコではサラダのドレッシングを手作りするときに使われたりします。パイ生地にふんわりと香るゴマの風味は、日本人なら誰でも気に入ること間違いなし!熱々のチャイと一緒にお召し上がりください。

- スィミット・サラユ ヘイケル店
- トルコ / カフェ・喫茶店
- 住所:NALBANT OĞLU MAH Atatürk Cd. NO:69 /A 16010 Osmangazi̇/Bursa地図で見る
12:30 息を呑む美しさのタイルで覆われたイェシル・モスクとイェシル・トゥルベ
イェシル・モスク(緑のモスク)は、15世紀初頭にメフメト1世によって建設され、名前の通り、鮮やかな緑色のタイルで装飾された外観が特徴的です。その内部にはイスラム芸術の最高峰とされるタイル装飾やカリグラフィーが施されています。
また、隣接するイェシル・トゥルベ(緑の霊廟)にはメフメト1世が埋葬されており、その内部も美しいタイルで飾られています。2つの建物は初期オスマン建築の代表作として知られています。

- イェシル・ジャーミィ
- トルコ / 社寺・教会
- 住所:Yeşil Mh 16360 Yıldırım Bursa地図で見る
14:00歴史ある隊商宿コザハンでお土産探し
コザハンは、15世紀にメフメト2世によって建設された歴史的な隊商宿(キャラバンサライ)で、かつてシルクロードを行き交う商人たちの交易や宿泊の場として使われていました。現在はシルク製品を扱う店舗やカフェが立ち並び、観光客や地元の人々が集う賑やかなスポットとなっています。ブルサの伝統と歴史を感じながら、シルク製品のショッピングや休憩ができる魅力的な場所です。
15:30 小型のトルコ風ピザ「チャヌック」
軽食、もしくは一回の食事にもピッタリなのがチャヌックというトルコ風の小ぶりのピザです。牛挽肉入り、チーズ入り、小さな角切りの羊肉入り、など様々な種類があります。
16:30ブルサを代表するウル・モスク
ウル・モスク(大モスク)は、ブルサの中心部に位置し、14世紀末から15世紀初頭にかけて建設されました。オスマン建築の初期の傑作であり、20のドームと2つのミナレットで構成される独特の形をしたモスクです。内部にはいくつもの壮麗なカリグラフィーが施されており、タイルとはまた違ったイスラム芸術の美しさを堪能できます。通常、モスクの外にある泉亭がモスク内に設置されており、絶え間なく流れ出る水の音がモスク内の雰囲気をより神聖なものにしています。
18:00ブルサ市内を見渡せるトプハネ公園
トプハネ公園は、ブルサ市内を見渡すことができる高台に位置する緑豊かな公園で、市民の憩いの場となっています。
この公園には、オスマン帝国の創設者オスマン・ガズィとその息子オルハン・ガズィの霊廟があり、歴史的な名所としても知られています。また、ブルサの街並みを一望できる絶好のビューポイントで、観光客にとっては写真撮影や休息にぴったりの場所です。
19:00 夕食は定番中の定番「イスケンデル・ケバブ」
ブルサが発祥と言われるイスケンデル・ケバブは、ブルサに来たら必ず食べておきたい料理です。こちらはかなりヘヴィーなので、ランチ、もしくはディナーに食べると良いでしょう。町の至る所にイスケンデル・ケバブ屋さんはありますが、おすすめはイスケンデル・ケバブ発祥のお店といわれる

- イスケンデル・ターリヒ・アフシャプ・デュッキャン
- トルコ / トルコ料理
- 住所:Kayıhan Ünlü Cd. No:7 16010 Osmangazi̇/Bursa地図で見る
オスマン帝国時代初期の都市ジュマルクズク
ジュマルクズクは、中心地からは少し離れており、ミニビュスもしくはタクシーでアクセスする必要があるため、時間に余裕がある場合に訪れることをおすすめします。ジュマルクズクは、オスマン帝国の初期の都市として重要な役割を果たし、伝統的な家屋やモスクが立ち並んでいます。美しい自然環境にも恵まれており、昔から受け継がれている村人たちの暮らしぶりを垣間見ることができる貴重なエリアです。村人たちが、それぞれの家の前で出店しているお土産物は、手作りものがほとんど。都会にいては滅多に目にすることのない村での生活や歴史、文化を感じることができます。市内と往復する時間も含め2~3時間あれば見学できます。
おわりに
朝10時頃からスタートし、ときどき食事をとって休憩しながら観光すると夕方6時くらいには周遊でき、夕ご飯の時間になります。筆者はご紹介したスポットの順に観光し、ときごき休憩を挟み、夕方にはイスケンデル・ケバブを食べ、23時にはイスタンブールに帰ることができました。ブルサは観光スポットが町の中心に集中しているので、1日あれば十分観光できます。イスタンブールから足を延ばして、オスマン朝の古都の魅力を感じてみてください。

























































