奈良県桜井市にある長谷寺は、山々に囲まれた自然豊かなお寺です。古典文学にもその名が登場する歴史的にも重要なお寺ですが、四季折々のお花を楽しむことができる場所としても知られています。
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奈良県の長谷寺
長谷寺というと鎌倉も有名ですが、JR奈良駅から1時間ほど電車で足を伸ばしたところにも長谷寺があります。飛鳥時代の686年に道明という僧により開山されたという長い歴史があり、真言宗豊山派の総本山でもあります。
昔から「花のお寺」としても親しまれている長谷寺では、特に牡丹の花が有名です。その他、桜やあじさい、つつじなど一年を通して様々な花を楽しむことができます。
長谷寺の見どころ
国宝に登録されている本堂や399段もある重要文化財の「登廊(のぼりろう)」、四季折々の植物など様々な表情で楽しませてくれるお寺です。
国宝「本堂」
舞台造りの本堂です。
舞台といえば、京都の清水寺が有名ですが、この長谷寺にもとても立派な舞台があります。境内を一望でき、周囲をぐるりと囲む山々の迫力も圧巻です。
重要文化財「登廊」
登廊の階段は399段にものぼり、平安時代に作られました。上・中・下の三つの廊に分かれていますが、中・下廊は明治時代の再建です。時期によっては灯篭が吊るされ、趣があります。
仁王門
入り口にある仁王門は長谷寺の総門で、両脇には迫力ある仁王像が安置されています。
この楼門は本瓦葺きで、立派な文字で「長谷寺」と書かれています。この額字は、江戸時代初期の頃の後陽成天皇が書いたものです。
五重塔
戦後の日本で初めて建てられた五重塔で、昭和の名塔といわれています。
牡丹
牡丹の見ごろは12月から2月にかけての冬と4月から5月にかけての春です。冬には登廊に沿うように咲く雪除けをした牡丹を見ることができます。
春には「ぼたんまつり」があり、一面に咲き誇る牡丹の花は圧巻です。
桜
境内には、河津桜や八重桜、枝垂桜、染井吉野など様々な種類の桜が植えられています。3月から4月にかけて桜を楽しむことができます。
句碑、歌碑
長谷寺は、『源氏物語』などの古典文学にたびたび登場し、また紀貫之や松尾芭蕉など多くの歌人が歌を詠んでいます。境内には、句碑や歌碑が並んでいます。
長谷寺周辺のおすすめ
古い建物が残る街並み
長谷寺駅から長谷寺までの道には古い建物が多く残っていて、街並みを楽しみながら歩くことができます。
長谷寺名物草福餅「白酒屋」
白酒屋さんの草餅は、注文するとその場で焼き上げてくれて、表面がパリッとした熱々の草餅をいただくことができます。10個入り1,000円と書かれていますが、お願いすればバラでも販売してくれます。食べ歩きにぴったりです。
拝観時間や拝観料
拝観時間
- 4月~9月:8時30分~17時
- 10月・11月・3月:9時~17時
- 12月~2月:9時~16時30分
※ただし、ぼたんまつり中などは時間の延長を行っていることもあるようです。
拝観料
大人・中・高校生は500円、小学生は250円です。その他団体割引などあるようです。
長谷寺へのアクセス
車でのアクセス
奈良駅からは1時間ほど、大阪や京都からも1時間30分ほどでアクセスできます。駐車場は一台500円です。
電車でのアクセス
JR奈良駅から桜井駅で近鉄大阪線に乗り換えて、1時間弱で長谷寺駅へ到着です。
駅からは長い階段と坂を下り、そのあとは平たんになります。最後に急な坂を上ると長谷寺の入口です。15分ほどかかります。
何度でも行きたくなる長谷寺
いかがでしたでしょうか?長谷寺には様々な見どころがあり、一度では見きれないほどです。散策ルートも複数あるので、是非なんどでも足を運んでみてください。行くたびに、また季節ごとに、違った長谷寺に出会えるはずです。
- 長谷寺
- 奈良 / 寺 / 縁結びスポット / あじさい名所
- 住所:奈良県桜井市初瀬731-1地図で見る
- 電話:0744-47-7001
- Web:http://www.hasedera.or.jp/