化石からノーベル賞まで！北海道大学総合博物館の充実過ぎる展示品(2ページ目)

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北大のいま

ここでは、人文・社会・自然科学を網羅する全12学部の教育と研究が紹介されています。

展示は、「挑戦する北大」、「北大の学び舎　－12学部－」、「北大の探求心　－研究センター・学内共同施設－」と、3つのコーナーに大別されており、1Fから2Fにかけて展示されています。

挑戦する北大

1Fの「挑戦する北大」では、時代と共に変化する社会的要請に応える研究が紹介されています。

写真：トラベルライターフード&メディカルイノベーション推進本部の展示
写真：トラベルライター北極域研究センターの展示

写真左は主に食に関する展示。食と健康は切り離せない大切なテーマだということを、改めて感じます。またブース中央にはモニターを使った、食と健康についてのクイズもあり、食育にも役立ちそうです。

写真右は北国の大学らしく、北極域研究の展示です。温暖化など地球規模の変化の観察・研究など、こちらも現代だけでなく将来にわたり重要なテーマだということがヒシヒシと伝わってきます。余談ですがホッキョクグマの剥製は、近くで見るとかなりの迫力があります。

北大の学び舎　－12学部－

「挑戦する北大」のブースを抜けると、「北大の学び舎　－12学部－」に続きます。全12学部分の展示は、1F（医学部、歯学部、薬学部、文学部、理学部、工学部）と2F（水産学部、農学部、獣医学部、経済学部、法学部、教育学部）に分かれています。

医学部

写真：トラベルライター医学部の展示コーナー
写真：トラベルライター医学部　内視鏡手術の体験コーナー

医学部の展示コーナーには内視鏡手術の体験コーナーがあります。上のモニターを見ながら操作しますが、難しいの一言です。この体験だけでも、医師は知識だけでなく、高度な技術も要求されることが、よく分かります。

歯学部

写真：トラベルライター歯学部のリアルな歯形などの展示
写真：トラベルライター歯学部　シミュレーション（練習）用マネキン

歯学部ではリアルな歯形などの展示に加え、シミュレーション（練習）用マネキンの展示があります。実際に椅子に座ってマネキンの口をのぞき込むと、歯科医の気分を味わうことができます。練習用とはいえ実物の模型なので、かなりのリアル感です。近くには白衣があり、自由に着て記念撮影ができますよ♪

薬学部

写真：トラベルライター薬学部の展示
写真：トラベルライター薬学部　一押しの研究パネル

薬学部では、薬用植物の実物が展示されています。薬学部の研究は、原料だけでなく細胞やDNAレベルまで幅広い範囲で行われており、一押し最新研究のパネルには、他の学部と共同研究していることなどが紹介されていました。

文学部

文学部では、やはり北海道の大学らしく、北方民族やアイヌ語について、充実した展示がされています。考古学・文化人類学・民族言語学と、多角的な視野で研究されています。

写真：トラベルライター文学部　北方民族コーナー1

こちらは北方民族についてのコーナー。

写真：トラベルライター文学部　北方民族コーナー2
写真：トラベルライター文学部　北方民族コーナー3

シベリア先住民やサハ共和国など、数多くの研究資料と成果が展示してあります。

写真：トラベルライター文学部　アイヌ語コーナー1
写真：トラベルライター文学部　アイヌ語コーナー2

こちらはアイヌ語についてのコーナー。パネルの下には、様々な機材が紹介されています。

理学部

写真：トラベルライター理学部　研究紹介展示1
写真：トラベルライター理学部　研究紹介展示2

理学部の範囲は広く、宇宙からミクロの世界まで、多くの展示品があります。ビッグバンや生命誕生という宇宙規模のものや、DNAレベルのものまで、多様な展示です。ノーベル化学賞を受賞された鈴木章名誉教授は、理学部化学科のご卒業だそうです。

工学部

写真：トラベルライター工学部　一押しの研究紹介

工学部の一押しは、「宇宙開発を小型化したい」という壮大なものです。

この写真の手前にあるロケットは、「CAMUI50P」という研究開発初期の機体で、北大の研究グループとの共同開発により北海道赤平市にある株式会社植松電機が製造したものだそうです。さらに2002年3月には、缶サイズの超小型模擬人工衛星を搭載した、ハイブリッド・ロケットとして国内で初めて打ち上げ実験に成功。続く実験でも成功し、基礎技術が完成したとのことです。