世界約180都市に就航し、日本人旅行客も多く利用する韓国・仁川(いんちょん)国際空港。スカイトラックスが実施する空港ランキングで、2017年には「乗り継ぎにベストな空港」として世界中の空港から第1位に選ばれました。そんな仁川空港、乗り継ぎ時間を利用した無料のツアーがあるのをご存知でしょうか。知らないともったいない仁川空港のトランジットツアーについて紹介します。
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仁川空港のトランジットツアーとは?
ソウル近郊に位置し、日本からの乗り継ぎにも便利な仁川国際空港。ここでは、乗り継ぎのために仁川空港に降り立った旅客を対象とした市内観光ツアーが提供されています。
このトランジットツアーの観光ツアーは、大きく分けると、所要時間ごとに1時間、2時間、3時間、3.5時間、5時間のコースがあります。所要時間によって、空港近郊の観光スポットを訪ねるものから、ソウル市内の名所を巡るもの、ショッピングが楽しめるものなど、多彩なコースが用意されています。
注目すべきは、専用のバスでの移動、ツアーガイドも含めて、"無料"で利用できること!(※)仁川空港で乗り継ぎ時間に余裕があれば、ぜひ参加してみましょう!
(※)ただし、現地での食事や買い物など、一部料金の負担がある場合があります。
どんなコースがあるの?
1日の催行回数はコースによって異なるので、乗り継ぎスケジュールにうまく合うよう、計画を立てましょう。
1時間コース
仁川空港近くにある古刹(こさつ)・龍宮寺を拝観するコース。わずかな乗り継ぎ時間でも有効に活用したい人はぜひ。
2時間コース(仁川寺院ツアー)
仁川空港近郊にある興輪寺、仁川上陸作戦記念館を訪れるコース。
3時間コース(仁川文化ツアー)
仁川市民の台所・新基市場、韓国の伝統文化が体験できる仁川都護府庁舎を参観するコース。
3.5時間コース(仁川シティツアー)
歴史ある広大な月尾公園、国際市場としても賑わう新浦市場を回るコース。
5時間コース
5時間コースでは、3種類の異なるツアーの中から好きなツアーを選ぶことができます。
- ソウルシティツアー:景福宮、仁寺洞、清渓川 or 曹渓寺、のソウル市内にある観光名所を巡るコース。※ただし火曜日は景福宮が休館のため、昌徳宮に変更
- ソウル文化ツアー:東大門DDPと昌徳宮を巡るコース。新旧の韓国文化に触れることができそうです。
- ソウルショッピングツアー:明洞と南山コル韓屋村を巡るコース。ソウル中心部にある繁華街・明洞での時間が長めにとられているようなので、たっぷりショッピングを楽しむことができそうです。
参加の条件として、ツアー終了予定時間から、次の搭乗便まで1時間以上ある場合のみ、とウェブサイトに明記されています。実際、時間的な余裕がないと参加を申し込む際に断られる場合がありますので、行きたいコースがある場合には乗り継ぐ便の搭乗時間と、参加したいツアーの催行スケジュールをよく確認したうえで計画を立てることが肝心です。
(参照サイト:仁川国際空港トランジットツアーのサイト ※「トランジットツアー無料プログラム」タブでツアーの詳細確認)
ツアー参加までの流れは?
申し込み方や実際のツアーの流れを、筆者が実際に参加したときのことに触れつつ、ご紹介したいと思います。
事前予約(出発前)
当日行ってみると、定員がいっぱいで参加できなかった!ということにならないためにも、事前に参加予約をしておくことがおすすめです。ツアーは、仁川空港のサイトから予約することが可能です。
仁川国際空港トランジットツアーのサイト
※予約は「ご予約」タブから
「ご予約」タブを選んで表示されたページで希望の日付を選んで「索検」を押すと、コース一覧とそれぞれの予約状況が表示されます。「予約する」ボタンを押して必要事項を記入したら、予約完了です。
集合(空港にて)
さて、空港に着いたら、ツアー参加の待ち合わせ場所(ピックアップデスク)に向かいましょう。待ち合わせ場所は出発フロアにあります。「free transit tour」と書かれた大きな看板が目印です。この待ち合わせ場所に、係員が1時間に2回(毎日6:00~18:00)の頻度で参加希望者をピックアップに来てくれ、到着フロアにあるトランジットツアーデスクに案内してくれます。
また、到着フロアのトランジットツアーデスクには、直接自分で向かっても構いません。
ツアーに参加する際は、参加したいツアーの開始時刻から余裕をもって行動することをおすすめします。トランジットツアーではいったん空港の外を出るため、韓国への入国手続きが必要となるからです。係員の方に先導してもらえばスムーズに入国手続きの場所まで辿り着けますが、入国書類の記入などはちょっと面倒で時間がかかるかもしれません。
無事入国手続きを済ませたら、到着フロアのロビーにトランジットツアーのメインデスクがあるので、まっすぐ向かいましょう。
筆者は、ツアーの待ち合わせ場所(ピックアップデスク)を見つけるのに手間取ってしまい、事前予約していた3時間コースに参加することができませんでした。
待ち合わせ場所で係員の方に会えたときに「1時間のコースなら参加できそうです」と言われたので、とりあえず入国手続きへ。入国審査には少し列ができていましたが、スムーズに入国ができました。メインデスクを見つけ、急いで向かいます。
ツアーの確認又は申し込み(ツアーデスクにて)
事前申し込みが済んでいる場合、ここで再度参加ツアーの確認をしましょう。確認が済むとツアーのバッジが手渡され、注意事項の説明を受け、ツアー開始時間にデスク前に来るように、と言われます。
筆者の場合はツアーデスクにて再度参加できそうなコースを確認したところ、2時間コースに参加可能ということでした。このように、予約していたコースに参加できなかったり、事前予約をしていなかったりする場合にも、ツアーデスクに行けば臨機応変に対応してもらえ、新しいツアーを申し込むことができる場合もあるので安心です。