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【滋賀】彦根城に来たら立ち寄りたい!美しい庭園「玄宮園」

取材・写真・文:

奈良在住
訪問エリア:25都道府県

2023年8月29日更新

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写真:ゆきたか

滋賀県彦根市の彦根城すぐそばに、玄宮園という大名庭園があります。大きな池に橋が架かった庭園では、紅葉や新緑など、四季折々の景色が楽しめ、彦根城天守の美しい姿も見られます。高台にある茶屋では、抹茶や銘菓もいただけます。

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玄宮園とは

  • 写真:ゆきたか

玄宮園(げんきゅうえん)は、滋賀県彦根市の彦根城北東にある庭園です。彦根藩4代藩主の井伊直興(なおおき)が、延宝5年(1677年)に造営したとされる大名庭園で、国の名勝に指定されています。彦根城の天守や樹木を背景とした美しい景観が魅力で、観光客や市民の憩いの場となっています。

玄宮園の隣には、彦根藩の二の丸御殿「楽々園」(らくらくえん)があります。玄宮園と合わせて、玄宮楽々園と呼ばれています。

玄宮園を散策しよう

  • 写真:ゆきたか

それでは、玄宮園を散策してみましょう。入場ゲートで入園料を支払います。玄宮園のみなら、大人200円、小、中学生100円です。彦根城の入場券(大人800円)を購入すると、玄宮園にも入れますので、彦根城にも立ち寄られる方は、そちらを購入してください。

  • 写真:ゆきたか

庭園は、池泉回遊式となっており、中央に大きな池が配されています。そこに4つの島が浮かんでおり、島に渡る橋も架けられています。

  • 写真:ゆきたか

その橋は、全部で9つあります。そり橋となっており、造りも様々です。基本的に島に架かっていますが、中には渓谷を模した場所に架かっているものもあります。これらの橋を鑑賞したり、渡ったりするのも楽しいものです。なお、渡れない橋もありますので、注意してくださいね。

  • 写真:ゆきたか

さらに歩くと、奥の方に建物が見えてきます。池にせり出した建物が臨池閣(りんちかく)、少し高台になった築山にあるのが鳳翔台(ほうしょうだい)です。どちらもかつては玄宮園の茶屋だったそうです。このうち、鳳翔台では、現在でもお茶をいただくことができます。さらに園内を進むと到着しますので、後ほどご紹介します。

  • 写真:ゆきたか

彦根城から見て最も奥、北東のあたりまで歩くと、天守が良く見えるようになります。お城の緑と天守を借景とした玄宮園の美しさが、一番よく感じられる場所ではないでしょうか。

彦根城に登るのは、少々大変ですから、体力に不安のある方などは、こちらから眺めるのが良さそうです。玄宮園は、一部砂利道や段差などがありますが、ほとんどが平坦です。車いすの方でも、介助者がいれば散策できそうです。

  • 写真:ゆきたか

さて、そろそろ鳳翔台に近付いてきました。木造の橋を渡って進みましょう。この橋は、龍臥橋(りゅうがばし)と呼ばれています。途中の小さな島「亀島」を挟み、2連の橋になっています。こちらの橋が、玄宮園では最も大きいそうです。

  • 写真:ゆきたか当時の姿で残る鳳翔台では、お抹茶が銘菓とともにいただける。

さらに歩くと、鳳翔台の前までやってきました。藩主がお客をもてなすために建てたとされる建物とされています。地元彦根の銘菓とともにお抹茶(500円)を味わうことができるので、こちらで休憩するのも良さそうです。

鳳翔台は、庭園内でも高台に建っているので、園内を見渡すことができます。季節ごとに変わる景色を、お茶や和菓子とともに楽しむのは、格別ではないでしょうか。

  • 写真:ゆきたか

こちらは、庭園とは反対側です。彦根城の天守が見える方向となります。風通しも良さそうですね。

楽々園

  • 写真:ゆきたか楽々園の玄関

楽々園は、玄宮園の北西にある、彦根藩の二の丸御殿です。こちらも、彦根藩の井伊直興が、藩主になった翌年の延宝5年(1677年)から、2年かけて造営されました。槻御殿(けやきごてん)とも呼ばれていたそうです。南側に立派な玄関があり、そこに御書院が続いています。

  • 写真:ゆきたか楽々園の御書院。右奥の高台には、地震の間、楽々の間が建っている。

玄関右側の小さな出入口から入ると、御書院が見られます。藩主が隠居後に利用する建物となっています。奥のやや高台になった部分に「地震の間」が、さらに奥には「楽々の間」が建っています。

「地震の間」とは、変わった名前ですが、これは、地震対策がなされた建物であるため、現在ではそう呼んでいるもので、当時は茶座敷だったそうです。

  • 写真:ゆきたか楽々園の御書院前にある庭園。枯山水となっているが、古地図によると、水が満たされていたそうだ。

御書院前には、庭園があります。さきほどの玄宮園の大きな庭園と違って、水のある池などを配さない「枯山水」となっていますね。

楽々園は、入場は無料ですし、見学に時間もさほどかかりません。筆者が訪れた際は、公開されていませんでしたが、御書院の内部が公開されることもあるようです。興味のある方は立ち寄ってみてください。

玄宮園
滋賀 / 紅葉 / 観光名所 / 庭園
住所:滋賀県彦根市金亀町3地図で見る
電話:0749-22-2742(彦根城管理事務所)
Web:http://www.hikoneshi.com/jp/sightseeing/articles/g...
楽々園
滋賀 / 歴史的建造物
住所:彦根市金亀町3地図で見る
電話:0749-22-2742

彦根城にも登ってみよう

  • 写真:ゆきたか

玄宮園を散策したら、彦根城にも登ってみてはいかがでしょうか。彦根城は、彦根藩2代藩主の井伊直継によって彦根山に築かれた城で、天守や櫓(やぐら)が国宝に指定されています。

天守までの道や、天守内にある急勾配の階段を上るのは、体力のある人でも息が切れるほどですが、現存する天守や櫓などを見学できるのは、価値のあることでしょう。

  • 写真:ゆきたか彦根城天守からの眺め。琵琶湖や彦根市街がよく見える。

天守からは、琵琶湖を望む爽快な景色が楽しめます。しんどい思いをして登ってくると、より素晴らしく感じられるかもしれませんね。天守や、途中にある櫓からは、彦根市街もよく見えます。

  • 写真:ゆきたかお城のふもとにある彦根城博物館。料金は一般500円だが、少しお得な彦根城とのセット券もある。

ふもとには、彦根城博物館があります。館内では、彦根藩主井伊家に伝わる多くの大名道具を展示しています。また、表御殿を復元した当施設は、居間や茶室、庭園を再現しており、江戸時代の藩主の暮らしを偲ぶことができます。

彦根城
滋賀 / 城 / 観光名所 / 花畑(7月) / 花畑(8月) / 桜の名所
住所:滋賀県彦根市金亀町1-1地図で見る
電話:0749-22-2742(彦根城管理事務所)
Web:https://hikonecastle.com/
彦根城博物館
滋賀 / 観光名所 / 博物館
住所:滋賀県彦根市金亀町1番1号地図で見る
電話:0749-22-6100
Web:http://hikone-castle-museum.jp/

「彦根観光センター」で情報収集・休憩をして市内観光に!

  • 写真:ゆきたか彦根城最寄りの観光案内所「彦根観光センター」。休憩やお買い物にも利用できる。

玄宮園や彦根城の散策が終わったら、彦根市内の観光を楽しんでみて下さい。お城の南西の「夢京橋キャッスルロード」は、江戸時代の城下町を再現した通りとなっており、土産物の買い物や食事も楽しめるので、人気が高いです。玄宮園や彦根城の南東には、「彦根観光センター」があるので、観光情報の収集や休憩に利用すると良いでしょう。

こちらの施設内には、彦根や滋賀のお土産も販売されています。また、コーヒーや彦根サイダー、ソフトクリームもあるので、散策中にほっと一息つくこともできます。休憩、飲食用のテーブル席も用意されていますよ。

  • 写真:ゆきたか

筆者も彦根サイダー(250円)をいただいてみました。さっぱりとした甘さと適度な炭酸のサイダーは美味しく、散策後の体にしみわたりました。

彦根観光センター
滋賀 / 観光案内所・ビジターセンター / 観光サービス / お土産屋 / ドリンク / ソフトクリーム
住所:滋賀県彦根市尾末町1-51地図で見る
電話:0749-23-0033
夢京橋キャッスルロード
滋賀 / 町・ストリート / 女子旅
住所:滋賀県彦根市本町地図で見る
電話:0749-23-0001(彦根観光協会)
Web:http://yumekyobashi.jp/shop/

おわりに

彦根市の「玄宮園」はいかがでしたか。彦根城の入場券にセットになっていますが、お城の見学に時間を要するので、庭園に立ち寄るのをあきらめる方もいらっしゃるでしょう。しかし、短時間で回れますし、季節ごとの景観も美しいので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

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この記事を書いたトラベルライター

奈良在住 日本酒好きなブロガー&ライター
半日でも時間があれば、どこかへ出かけたい性格です。行ったことのない街やカフェ、公園などに出かけ、お気に入りの場所を増やしていくことを楽しんでいます。日本酒が好きで、旅先では必ず地酒を買い求めます。公共交通機関を使って旅行やお出かけをすることも多いので、列車などでの旅を楽しみたいという方の参考になるような記事も書いていきたいと思っています。
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