エスワティニ
エスワティニ観光
”アフリカ最後の古王国”と言われるアフリカ南部の小国

【エスワティニ】自分で運転するサファリ!Hlane国定公園で野生動物を探そう!

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:191ヶ国

2023年6月27日更新

1,442view

お気に入り

写真:toshel

自然大国であるアフリカ大陸には、国定公園が多く存在します。そこでは、日本の動物園で見られるゾウやキリン、サイなどが自然に棲息しており、人間はその生活を垣間見ることができます。大きくて有名な公園の場合、サファリ用の大きな車に乗って運転手が案内してくれるツアーが主です。でも、連れていかれるばかりじゃつまらない!アフリカのサファリには、自分で車を運転して自然動物を探しに行くことのできるドキドキのサファリもあります。今回は、スワジランド王国にある、Hlane国定公園サファリをご紹介します。

この記事の目次表示

スワジランド王国のサファリは安い

スワジランド王国は、アフリカ大陸の南端、南アフリカ共和国の東側に位置する小国です。南アフリカ共和国には、クルーガー国立公園を始めとし、広大な敷地を有するサファリがあるため、一大観光地と化していて世界中から人が集まります。

一方、スワジランド王国のサファリは、南アフリカ共和国と陸続きで同じような動物が棲息しているにもかかわらず、無名で観光客も少ないです。

  • 写真:toshel

そして、スワジランド王国サファリの特徴的なところは、自分で運転して動物を探しに行くタイプが多いことです!

サファリパークというと、大きいジープに乗って少人数(4~12人)のグループで行くものがほとんどで、時間も決められているうえ、動物を見つけてずっと眺めていたくても、他に乗客がいるとそうもいきません。また乗客が動物らしいものを見つけても、運転士が気付かずに素通りしてしまうなんてこともあります。

スワジランド王国のサファリは個人で行けるため、時間を気にせず一日中、自分のペースで楽しむことができます。サイが昼寝するのを観察するもよし、シマウマが草を蝕むのを眺めるもよし。

入場料もとても安く、50リランゲニ≒450円くらい。これだけ安ければ数日にわたって滞在してもよいですね!

それでは、スワジランド王国のHlane国定公園をレンタカーで探索しましょう。

サファリパークでセルフドライブ!どんな動物を見つけられるかな?

レンタカーを借りてHlane国定公園へ向かおう

2017年9月現在、スワジランド王国への空路は南アフリカ共和国のヨハネスブルグからのみになっています。陸路は隣国の南アフリカ共和国、モザンビークから数か所、イミグレーションがあります。今回は空路のルートをご紹介します。

キング・ムスワティ3世国際空港に到着したら、車を借ります。空港には3社の欧米系レンタカー会社が入ってますので、事前に予約をして行かれることをお勧めします。幹線道路のコンディションは良く、単純なので分かりやすいです。

ところどころにこの写真の看板が出て来ます。

  • 写真:toshel

料金を払ってHlane国定公園へ入場!

Hlane国定公園に到着したら、入園時に現地通貨50リランゲニを支払い、名前と出身国を台帳に記入します。公園の大まかな地図と注意事項の書かれたA4の紙をもらえます。

地図は、道路で大まかに区画され、大体この辺りに象がいる、キリンが居るなどが示されています。(注*必ずそこにいるとは限りません!)

注意事項には、「絶対に車外へ出ないこと」、「走行は20Km/h以下」、「動物を見つけても60m以内に近づかないこと」「特に象はナイーブでとても危険」なので、「近くに車を停めず、ゆっくり走り過ぎること」などが記載されています。(英語)

  • 写真:toshel

いざレンタカーでGO!

  • 写真:toshel

とにかく広いサファリですので、中へ入ってもそうそう動物は見つかりません。道路に近い草原などに草食動物がいても、車のエンジン音を警戒して、逃げるか屈んで身を潜めてしまうことも度々。

また、土の道でところどころぬかるんでいたり、アップダウンの激しい個所があるため、バンパーを擦らないよう気をつけてください。

"動物を見つけるのは意外と難しい!"

自然に生息していますので、すぐに見つかっては動物園と変わらなくなってしまいますよね。と、いっても本当になかなか見つかりません。

筆者がウロウロと運転を始め、1時間ほど経った頃、わりと広いサバンナに出ました。そこでようやく出会った動物がインパラ。

  • 写真:toshel

この後、度々お目見えするのですが、この公園で初めて見た動物ということもあり、とても感動しました!

  • 写真:toshel

光に当たって神々しくさえ感じました。

  • 写真:toshel

また、1時間ほど走った頃、道をふさいでいた動物。カバです。

  • 写真:toshel

こんなにも大きいとは!エンジンを切って、ひたすら道から去るのを待ちます。

  • 写真:toshel

水飲み場へ移動していきます。

  • 写真:toshel

すると何やらサイ同士が喧嘩を始め、一匹を追いかけて行きました。走る姿は大迫力!

  • 写真:toshel

車に突進されたら、ひとたまりもありませんね。

  • 写真:toshel

でも、水を飲む後ろ姿は可愛い。

  • 写真:toshel

その水飲み場に、カバがやってきました。

  • 写真:toshel

サイと違い、どことなく優しさが感じられます。

  • 写真:toshel

周りには鳥もいますね!

この区画を離れて別の区画へ行ってみます。しばらくすると、車道に何かが首を出しました。

  • 写真:toshel

親子のキリンです。

  • 写真:toshel

とても警戒しています。再びエンジンを切り、ジーーっと観察します。見てる見てる見てる。

  • 写真:toshel

筆者がしばらく動かないことに安心したのか、道を横切ってサバンナへ消えました。

  • 写真:toshel

その先に、シマウマを発見!

  • 写真:toshel

被写体が大きくて、近くに居るように感じられると思いますが、望遠レンズで写真を撮っているため、実際は30m~60mも離れているのですよ!

そして、大分経った頃、林をガサガサと歩く音がしました。

  • 写真:toshel

象です!!

  • 写真:toshel

なんと堂々とした風格なのでしょうか。そして大きい。ゆっくりとした動きで林へと消えていきました。

動物は早朝と夜に動くと云われていますが、私は午前より午後に多くの動物を見つけることができました。

Hlane国定公園に泊まってナイトサファリ!

Hlane国定公園の開門は6:00amから。そして6:00pmに閉門してしまうので、外部から入園した人は公園を出なくてはなりません。

ですが、公園内にはホテルやキャンプ場もあり、そこへ泊まれば夜でも公園内の移動は自由!(公園外へは出られませんのでご注意を!)ナイトサファリを楽しむこともできますよ!電灯などはありませんが、日中と同じようにツアーやセルフドライブもできます。

詳しくはこちら Hlane Royal National Park Game Parks in Swajilandをご覧ください。

  • 写真:toshel

おわりに

いかがでしたでしょうか。

筆者は残念ながらライオンは見つけることができませんでした。でも、ツアーなどで連れていかれるサファリと違って、自ら探しに行くサファリは格段に楽しい!動物を見つけた時の感動もひとしおです。

是非、様々な動物を探してみてくださいね!

フラネロイヤルナショナルパーク
エスワティニ / 公園・動植物園
住所:Hlane National Park, スワジランド地図で見る
Web:http://biggameparks.org/properties/hlane-royal-nat...

エスワティニの旅行予約はこちら


エスワティニのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

エスワティニのホテルを探す

エスワティニの航空券を探す

エスワティニのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

この記事を書いたトラベルライター

地球旅~現在191ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

【ホンジュラス】世界屈指の犯罪都市テグシガルパ

世界の治安が悪い国ランキングなどを見ると、毎年必ず上位になってしまうホンジュラス。しかし、手つかずの美しい自然が多く、世界遺産に登録されたマヤ文明のコパン遺跡を...


【レバノン】ベイルート・ビブロス・バールベックの見どころ

遠い昔、世界の中心が地中海にあった時代、レバノンは東西貿易の交差点となる重要な位置にあり、繁栄の極みにありました。古くから数多くの王様や将軍が、この土地を挙って...


カリブの島はどこがいい?陽気レゲエでちょっぴり危険な「バルバドス」どこまでも静かな「アンティグア」

カリブ海には、大小様々な島がおよそ700あります。そのほとんどは欧米各国の領土で、独立国はわずか13カ国のみ。今回は、その中より対極にある2つの小さな島国をご紹...

【サウジアラビア】ついに観光ビザ解禁!閉ざされていた王国の珍しい文化と各都市の見どころ

観光での入国が困難だったサウジアラビアが、2019年9月27日に突然、ツーリストビザの発給開始を発表しました。今回は、サウジアラビアに古くからある慣習と文化、そ...

【ベネズエラ】世界の危険都市上位?首都カラカス

世界屈指の産油国にしてハイパーインフレーションに陥った南米の国ベネズエラ。かつて、スペイン植民地から独立へと導いた英雄「シモン・ボリバル」の生まれ育った街でもあ...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります