“飛騨の小京都”と呼ばれる、岐阜県・飛騨高山。国選定の重要伝統的建造物群保存地区である古い街並みをはじめ、全国で唯一江戸時代の役所が現存する高山陣屋など、日本らしい情緒に溢れた飛騨高山は、国内外を問わず人気のある観光スポットです。そんな飛騨高山では、毎年、厄(や・く)にちなんだ8月9日に厄払いを祈願した手筒花火大会が行われています。今回は、手筒花火大会を中心に、飛騨高山の歴史や、古い町並みの見どころなどをご紹介したいと思います。
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飛騨高山とは
江戸時代以来の城下町・商家町の姿が保全された飛騨高山は、その景観から“飛騨の小京都”と呼ばれ、親しまれています。
海外でも「日本の原風景を残す街」として紹介され、仏ミシュランの実用旅行ガイド「ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」内では、必見の観光地として3ツ星を獲得しているなど、国内外問わず人気のある観光スポットです。
飛騨高山の見どころ
古い町並み
商人町として発達した一之町、二之町、三之町の「三町」は、旦那衆と呼ばれた豪商たちの屋敷が現存しており「岐阜県高山市三町商家町」という名称で、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
特に「さんまち通り」と呼ばれる上一之町、上二之町、上三之町には、町家の大戸や老舗の暖簾が軒を連ね、古き良き城下町の風情を今日に伝えています。
- 飛騨高山さんまち通り
- 高山 / 町・ストリート / 観光名所 / 重要伝統的建造物群保存地区
- 住所:岐阜県高山市上三之町地図で見る
- 電話:0577-32-3333
高山陣屋
陣屋とは、江戸時代に郡代・代官が治政を行った場所で、御役所や郡代(代官)役宅、御蔵などを総称した呼び名です。高山陣屋は、幕末には全国に60数ヵ所あったと言われている郡代・代官所の中で、当時の主要建物が現存している唯一の陣屋で、昭和4年(1929年)に国の史跡に指定されました。
飛騨が幕府直轄領となった天領以後、明治まで25代177年もの間、代官や郡代が派遣され、江戸幕府の役所として使用されていましたが、昭和44年(1969年)に飛騨県事務所が移転したため、岐阜県教育委員会が高山陣屋の保存へと乗り出し、平成8年3月に修復・復元作業が完了しました。
生活には欠かせない炊き出し場から、奉行所ならではの御白洲(吟味所)まで、江戸時代の役所の様子を窺い知ることが出来る、たいへん貴重な史跡です。
- 高山陣屋
- 高山 / 建造物 / 観光名所 / 歴史的建造物
- 住所:岐阜県高山市八軒町1-5地図で見る
- 電話:0577-32-0643
- Web:https://jinya.gifu.jp/
飛騨高山手筒花火打ち上げ大会
打ち上げる者、観る者、双方の厄払いを祈念し、毎年、厄(や・く)にちなんだ8月9日に行われている飛騨高山手筒花火打ち上げ大会。宮川の川床に設けられた仮設台から、竹筒に仕込んだ花火を持ち上げて火の粉を浴びながら行う勇壮な手筒花火は、飛騨高山手筒組総勢約40人の手によって夜空に噴き上げられます。
火花を浴びながら竹筒を抱える勇姿は、まさに圧巻!!
手筒花火の他にも、至近距離での打ち上げ花火や水上を走る仕掛け花火など、様々な花火が夏の夜を彩ります。
この夏、飛騨高山方面へご旅行をお考えなら、厄払いを祈念して8月9日の手筒花火打ち上げ大会にも足を運んでみてはいかがでしょうか?
第34回飛騨高山手筒花火打ち上げ
- 公式HP
- 開催日時 令和元年8月9日金曜日
- 開催時間 午後7時30分~午後9時00分(小雨決行)
- 開催場所 宮川(弥生橋下流)
■19時30分 花火打上 (21時終了予定)
- 飛騨高山手筒花火打ち上げ
- 高山 / イベント・祭り / 夏のおすすめ観光スポット
- 住所:岐阜県高山市 宮川地図で見る
- 電話:0577-32-0380