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「Aセット」はまるでターリー
「ニューラホール 竹町店」
秋葉原界隈に3店舗を展開するカレー専門店「ラホール」。このうち、筆者が最もおいしいと太鼓判を押す店が「ニューラホール」竹町店です。同店の各カレーに「日本風」と「インド風」のカレーをチョイスすることができます。
え?パキスタンカレーじゃないの?とお思いの方、インドとパキスタンはかつてムガル帝国として繁栄した国であり、インド北西部とパキスタン東部の料理には共通性が多いのも事実。カレーについても例外ではありません。パキスタンの都市名である「ラホール」で食べるカレー、ちょっとこじつけですが、パキスタン気分で召し上がってください。
この店のカレーは何を食べてもはずれはありません。筆者のおすすめは日替わりの「Aセット」のインド風。にんじん、トマトなどの野菜と20種類のスパイスで煮込まれたカレーは、さらさらながら濃厚そのもの。
また、セットのお味噌汁が変わっています。どこかスパイシーな味付けでエスニック。まさにインドのターリー(インド風の定食)についているダル(インド版味噌汁)そのもの。「Aセット」はまさにターリーといえるでしょう。食券を購入し、店員さんに「インド風」と声をかけてください。
- 「Aセット」850円(サラダ、お味噌汁付き)
- ごはんの大盛り無料
- 辛味の調整あり
- ニューラホール 竹町店
- 浅草・上野・谷根千 / カレー
- 住所:東京都台東区台東2丁目19−7 ダイアパレス竹町 1F地図で見る
- Web:http://www.nogawa.co.jp/lahore/report.html
もはやカレーを解脱した「精進カレー」はクールジャパン
「こまきしょくどう 鎌倉不識庵」
秋葉原の新名所、「CHABARA」は電気街口を出て北に徒歩1分。全国の名産品を集めた新しい形の食品専門店です。この店にテナントするのが、「こまきしょくどう 鎌倉不識庵」。食は「心を育むもの」というコンセプトのもと、失われつつある日本の食文化を「精進料理」という形で提供しています。
精進料理とは、仏教の戒律に基づいて調理された料理のことで、不殺生をベースに、煩悩に繋がる刺激を避けた食材と料理法を用いています。平日の11時から16時が同店のランチタイム。3種類の精進料理を選び、ワンプレートに盛った「3種のおかず精進定食」が人気です。
精進料理にはカレーもラインナップされており、これがまた新たなカレーの世界の扉を開いています。今回、筆者は、「精進カレー」に加え、「おからサラダ」、「ゴーヤ炒め」をいただきました。
精進料理ですから、肉はご法度。各種野菜や豆を煮込み、味噌やしょうゆなどの、日本の発酵食品で味付けしたであろう精進カレーは、もはや異次元の味。日本の伝統食品が体に沁みいり、まるで瞑想状態に。ライスは+200円で「ねかせ玄米」に変えることもできます。
ルーに辛味はありません。ヒンドゥーではない、もうひとつのインドカレー。いえ、長い旅路の果てに、和と融合した新しいカレーが、ここにあります。手作り味噌のお味噌汁も抜群です。
- 「精進定食」3種980円(精進料理3種、お味噌汁付き)
- ごはんの大盛り無料
- 辛味の調整なし
- こまきしょくどう 鎌倉不識庵
- 秋葉原・神田・御茶ノ水 / 和食
- 住所:東京都千代田区神田練塀町8−2地図で見る
- Web:http://konnichiha.net/fushikian/