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あやかしの世界観あふれる日本三大盆踊り【秋田・西馬音内盆踊り】

2018年7月4日更新

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日本全国で夏の風物詩である盆踊り。地元の人しか知らないような小規模のものから、何十万人と観光客が訪れる大規模なものまでさまざまです。いくつもある盆踊りの中で、日本三大盆踊りのひとつである「西馬音内盆踊り」は、ちょっとエッチでワイルドなお囃子や、上品で流れるような優雅な踊り、そして亡者のような衣装が、かがり火に照らされ、この世のものとは思えないあやしく幻想的な盆踊りです。一度見た人は、その強烈な印象に根強いファンになってしまうという、不思議な盆踊りをご紹介します。

日本三大盆踊りはどこの盆踊り?

今回ご紹介する「西馬音内盆踊り」は、日本三大盆踊りのひとつです。盆踊りって全国で催されていますが、日本にいくつあるかご存知ですか?

伝統的なもので約500。ですが、地域振興などで新しい盆踊りが開催されており、その数はどんどん増えています。

  • 盆踊りのイメージ

数多くの盆踊りの中から三大と言われるのが、徳島県の「阿波踊り」、岐阜県の「郡上踊り」そして秋田県の「西馬音内盆踊り」です。

西馬音内ってどう読むの?

さて、西馬音内盆踊りの「西馬音内」をどう読むかご存知ですか?これは難しいですよ。

正解は「にしもない」です。「西」→「にし」、「馬音」→「も」、「内」→「ない」と読みます。「も」は、なんと漢字2文字がくっついて1音で発音するという、通常の日本語にはない読み方。知らないと絶対に読めない単語ですね。

  • 西馬音内

順番に意味を解読していきましょう。「にし」は、「東西南北」の「西」ではなく、アイヌ語の「谷」の意味であるニシを漢字に置き換えたもの。「も」も同じくアイヌ語で「小さい」の意、「ない」は「沢」だそうで、「小さい沢の流れる谷」を意味する地名なわけですね。


どうやって?いつ見に行くの?

どうやって行くの?

秋田県羽後町(うごまち)にある西馬音内地区は、残念ながら大きな地区ではありません。そのため宿泊施設や交通手段が限られています。盆踊りの開催期間は、車で1時間圏内の宿はすべて満室になります。交通も最寄りの駅からは車でないと行けない距離にあり、ぷらっと行くには難易度が高いのです。

そのため、最初は旅行会社が開催するバスツアーに参加するのがいいでしょう。

  • 観光バス

普段からバックパッカー的な旅に慣れているのであれば、ドミトリー感覚で宿泊するホームステイがいいかも。ホームステイ先で知り合った人と一緒に、踊りを見に行くのも楽しいですよ。

車中泊に慣れているのであれば、自走していくのが自由度が高くていいかもしれません。盆踊り会場の徒歩圏内には、2016年7月1日にオープンした道の駅、道の駅うご「端縫いの郷」があります。盆踊り期間は、根強いファンがキャンピングカーで訪れます。

道の駅 うご 端縫いの郷
秋田 / 道の駅・サービスエリア
住所:秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字中野200
電話:0183-56-6128
Web:http://www.hanuinosato.jp/

いつ行くの?

西馬音内盆踊りの開催期間は、毎年8/16,17,18の3日間です。秋田では、お盆は13日に迎え盆、16日が送り盆となっていますが、この送り盆から3日間です。

この期間、夜の7時半から盆踊りがスタートします。最初は子供や、初心者が踊る時間帯です。ベテランは、子供たちを寝かしつけた夜9時から踊り始めます。熟練の踊りに焦点をあわせるなら、夜9時から見に行くといいでしょう。終わりは11時半まで続くので、たっぷりと楽しめます。

盆踊り会場へ

それでは、夜も更けた9時過ぎに盆踊り会場へ。ふだんはひっそりとした小さな商店街から、お囃子が聞こえてきます。

  • 会場へ向かう道

お囃子が聞こえる方向に歩いていくと、あかみがかった灯りが、ぼやぁっと街を照らして幻想的です。お囃子の音と相まって、脳内が痺れた不思議な感覚になってきます。

会場へ向かう道路には、ご当地マンホールが。この柄もバッチリ西馬音内盆踊り柄です。

  • ご当地マンホール

艶やかで幻想的な盆踊り

会場につくと、商店街の小さな道路に点々とかがり火をたいて、そのまわりを踊り子たちが一列になって踊っています。

根強いファンが、カメラを片手に踊り子を接写しています。

  • 連なって踊る踊り子たち

何が西馬音内盆踊りの特徴なのか?一回見てしまうと強烈な印象を植え付ける西馬音内盆踊りの特徴を解説していきましょう。

衣装

まず最初に「えーっ?」とびっくりするのが衣装。なんといっても、亡者を連想させるこちらの頭巾にインパクトがあります。

  • 彦三頭巾

こちらの頭巾は、真っ黒に見えますが藍染の一枚布です。これをスポっと被り、目の部分をくりぬいた亡霊的な衣装は、かなりのインパクトですよね。なんの予備知識もなく見ると「あの世にきちゃったかなあ」と思わせるビジュアルだと思います。ずうっと頭巾の踊り子の動きを目で追っていると、なんだか超自然的なものにいざなわれて、あやかしの世界に迷い込んだ感じがしてきます。

もう一つは編み笠を深くかぶった衣装。全国に同じような半月形の編み笠がありますが、西馬音内のものは弧を描いて反っているので、優美さが強調されています。

  • 編み笠

どちらも徹底的に顔を隠すのが西馬音内流。顔を隠す理由は諸説あるようですが、その一つに人から神に近づくために、顔を隠すというシャーマン的な説があるそう。

そして着物。パッチワーク的なこの衣装は、端縫い(はぬい)と言われていて、4、5種類の布を端縫いしたものなんです。この中には、100年以上も代々伝わる衣装も珍しくはないんですよ。

  • 端縫い

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※この記事は2017年8月16日の取材に基づき公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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