「車大国」と呼ばれる程、車の使用が日常的なアメリカ。広大な景色を楽しむドライブやロードトリップも、アメリカ旅行の醍醐味の一つです。レンタカーはお手頃価格でレンタルでき、限りある旅の時間を有効に活用することにも役立つのでとても便利です。今回は、レンタカーを借りる前に知っておきたいアメリカの交通ルールの基本をご紹介します。(※州ごとに交通ルールは異なる点もあります。)
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まずは、レンタカーを運転するための最低条件を確認
(1)最低利用年齢は21歳
日本では車の運転ができる最低年齢は18歳ですが、アメリカでは21歳からとなります。また25歳未満のドライバーは、ヤングドライバー料金が別途かかります。
(2)国際免許と有効な日本の免許証が必要
取得後、1年以上が経過した有効な日本の免許証と国際免許証が必要です。
☆国際免許の取得方法はこちら。
(3)日本のパスポート
もちろん身分証明のためにパスポートの提示も求められます。
アメリカの交通事情の基本
(1)左ハンドル、左側通行
ハンドルと車線は日本と反対の左側になります。ウィンカーとワイパーの位置も、日本車とは逆になっています。中央車線のない道路や、右折、左折の際はとても間違いやすいので注意が必要です。
(2)マイル表示
- 出典:free-designer.net
- 写真:SF_logbook
アメリカでは"キロ"ではなく、"マイル"が速度の単位として使われています。車の速度表示、標識の速度表示もマイルで表示されています。1マイル=約1.6kmです。またアメリカの道路は、日本の制限速度よりも早い制限速度になっているところが多いです。
(3)無料で走れる高速道路
アメリカでは、基本的に高速道路は無料です。フリーウェイと呼ばれています。しかし、東海岸の都市部など、一部有料の高速道路も存在します。また、橋の通行には別途料金がかかる場合もあります。標識を確認しながら運転する様にしましょう。
(4)街に溢れる路上駐車
車大国のアメリカ。街のいたるところに路上駐車がされています。無料で止められるところも多数ありますが、ルールを破ると高額の罰金が課せられます。駐車違反の確認は、警察官の他に専用のチェックスタッフもいるほどで、とてもとても厳しいです。
道路には上の写真左のような標識があり、駐車のルールが記載されています。また、縁石が赤く塗られている歩道は駐車禁止です。車を止める前には、駐車がOKか確認が必要です。
日本にはない交通ルールと標識
ルール1:赤信号でも右折してもよい
アメリカでは一般的に、信号のある交差点では、赤信号でも右折が可能です。必ず、一時停止をして、歩行者、対向車の確認をし、安全が確認できれば赤信号でも右折して問題ありません。
しかし、例外があります。"NO TURN ON RED" の標識がある交差点では、赤信号時の右折はNGです。
ルール2:踏切手前で一時停止不要
日本とは異なり、バスやトラックなどの大型車両を除いて、踏切前での一時停止は不要です。踏切の信号に従って、周囲の安全を確かめて渡ればOKです。逆に一時停止をしてしまうと、後続車に追突されてしまう危険がありますので、注意が必要です。
ルール3:スクールバスの追越しはNG
通勤、通学の時間はよく黄色いスクールバスを見かけます。スクールバスが前方を走っていたら要注意です。
スクールバスは、生徒、児童が乗降りをしている間、"STOP"サインを出して停止しています。STOPサインを出している間、スクールバスの追越しは禁止です。後続車はもちろん、対向車も停止する必要があります。うっかり追越してしまわないように注意が必要です。
ルール4:相乗り専用レーン、"カープール" (Car Pool Lane)
フリーウェイの一番左側には、"カープールレーン"が存在している場所があります。2人以上(3人以上の場合も有)が車に乗っていれば、走行OKなレーンです。渋滞緩和のために作られたレーンですが、とても便利で渋滞時に活躍します。ぜひ覚えておくことをオススメします!!
標識1:YIELD (ゆずれ)
この標識は"譲れ"を意味します。合流する道に入る前によく見かけます。この場合、前方にある道を走る車に優先権があります。標識の前では徐行、または一時停止をして、前を走る車に道を譲る必要があります。
標識2:All Way Stop (4-Way)
信号のない交差点でよく見かけます。この標識がある交差点では、全ての車が必ず一時停止をしなければなりません。最初に止まった車に優先権があります。もし、同時に止まった場合には、右側が優先です。
州独自の交通ルールも存在
州ごとに異なる独自のルールもあります。必ず、ご旅行先の交通ルールを事前に確認しておくことをお忘れなく!いくつか例をご紹介します。
事例1:赤信号での右折NGのニューヨーク
NY市内では、"NO TURN ON RED"の標識の有無に関わらず、赤信号での右折は禁止です。
事例2:坂道に駐車の際は絶対タイヤを縁石側に切るサンフランシスコ
坂が多いことで有名なサンフランシスコでは、坂道に駐車をする場合は、"タイヤを縁石の方に切って駐車をしないと駐車違反"になります。下り坂であれば、ハンドルを右に。上り坂であれば左に切った状態で駐車します。
その他に気を付けたいポイント
車上荒らしに注意!!
アメリカでは車上荒らしが多いです。車から離れる際は、必ず荷物は車に残さず持って行くことをオススメします。車に置いておく場合は、トランクの中に入れるなどして、外から荷物が見えない様にすることが大切です。
交通違反の罰金は高額!!
アメリカでは、交通違反には厳しいペナルティが課せられます。州により金額は異なりますが、罰金は高額です。交差点にはカメラが設置してあります。信号無視をすると"パシャっ"と写真を撮られてしまうことも。無理な走行はせずに、くれぐれも安全運転を心がけましょう。
おわりに
今回は、アメリカの交通ルールをご紹介しました。この他にも、州独自のルールや、細かいルールがあります。お出かけ前の事前確認は必ずするようにしましょう。アメリカ旅行の際は、アメリカならではのドライビングロードや車窓からの景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。