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元添乗員が「お勧めしない」遺跡観光時の服装

Madam Satoko

2016年10月25日更新

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暑いですよ、沢山歩きますよ、という事前アナウンスは遺跡観光時のつきものですね。ガイドブックやインターネットでは「楽な服装で、歩きやすい靴で」とアドバイスがあります。元添乗員+遺跡好きとしては楽で歩きやすいのも大切ですが、旅行先での健康が守られること、事故怪我なく行動出来ること、という面から「お勧めしない」服装や持ち物を考査したいと思います。今回はアジアの遺跡を舞台にしましたが、他の国の遺跡観光時にも参考になると幸いです。

その服装、体調崩したり怪我したりしやすいのでは?

その①直射日光への肌さらし

熱帯への旅行、とにかく暑い、一年中暑い、となりつい半そでやノースリーブなどを準備しますよね。都会のエアコンが効いているショッピングセンターなどなら問題ないのですが、日陰のない遺跡ですと、さんさんと降り注ぐ直射日光は激しい日焼けを起こします。

「日焼け止めを塗っておけばいいんじゃない?」という声もあるともいますが、常夏の太陽の直射日光は日本では考えられないほど強力。日焼け止めが塗ってあってもひどい炎症を起こすことはよくありますし、日焼けではありますが、程度によってはやけどとして病院で取り扱われます。該当箇所が痛く熱を持つのはもちろん、吐き気や頭痛そして高熱を引き起こしたりもします。

■対策:何といっても「直射日光に肌を晒さない」こと。日焼け止めを過信しないこと。

その②アジアパンツ

風通しのよさそうな布製の幅広パンツはいかにもアジア風ですし、大胆な柄を選べるのも旅行先ファッションならではの楽しみ。露天でお手頃な価格で売っていたり、さっと洗って絞って干しておけばあっという間に乾くという気軽さもいい点ですね。

しかし遺跡観光にはお勧めしません。まずこの幅広パンツ、結構な風の抵抗を受けるので慣れていないと意外と疲れます。履く分には楽ですが歩くと疲れるというこの盲点。

そしてもう一つ、ひらひらしてかわいいこの裾が遺跡のあちこちに引っかかって転んだり、足を取られる原因になります。遺跡が現役だった時代と違う服装ですと、建物を設計した時には起こり得なかった事も出てきます。また、観光しやすいように後付された階段や手すりなどのでっぱりに裾が絡まって転んでしまう事も。

遺跡のあるところは大体が郊外です。けがなどした場合に安心して治療が受けられる医療施設まで遠いことも多く、安全に観光できる服装というのにも気をつけたい点です。

■対策:「風通しがよい素材を使ったぴったりしたもの」がお勧め。いくら慣れていてぴったりしていてもスリムジーンズは暑い気候の中ではお勧めできません。

その③ビーチサンダル、つま先の出るサンダル

「気軽で涼しく」の筆頭とも言えるビーチサンダルですが、これこそ全く遺跡にはお勧めできません。

まず、南国暮らしで一年中ビーチサンダルになれているのであれば話は別ですが、日本の方ですと鼻緒で足の親指の付け根が擦れてしまうことが非常に多いです。アジアの旅行先で買うような、ちょっと履いて帰る時に置き土産にしてもいいような価格ものだと、鼻緒の材質が硬く皮が捲れてしまう事もよくあります。この激痛と来たら、「たかがこれだけの面積の皮がめくれただけなのに!」と驚くほど。場合によってはただ歩くのもつらい痛さです。

また、ビーチサンダルも含めますが、つま先の出るサンダルもお勧めしません。きれいに舗装され、何も躓くものがない環境になれている日本の皆さんですと、多少の段差に足がとられることも非常に多く、その際につま先がむき出しだと指を切ったり足の爪が割れるなども発生、その傷口からバイキンがはいる可能性もあります。

また、遺跡によっては雑草の手入れがしていないようなところを通ることもあると思いますが、その際にとげが刺さったり鋭利な枝の先で切ったり、ということも発生します。

■対策:履きやすい、軽い、歩きやすいは必須。条件に合った「スニーカー」などが良いでしょう。

という事を踏まえつつ、通気性も考慮したうえで、私はスポーツ用長袖Tシャツ、街着用足首まであるぴったりしたズボン、まるで靴下かと思うような軽く薄く簡単に履ける上に、裸足で歩いているような柔軟性のあるスニーカーを着用しました。もちろん事故怪我病気なく過ごせました。

服装以外にも気をつけたい2点

その④手提げかばん

旅行先でかわいい鞄を見つけすぐ使ってみる。旅行中の楽しい一コマですが、遺跡観光時には手提げタイプはお勧めしません。

遺跡は岩肌の表面処理をせずそのまま建物にしていることも少なくありません。見ている最中、その岩肌に手提げかばんだがあたってやすり効果?をもつ表面でうっかりこすっちゃった、なんてことがよくあります。また、手すりなどないことが多く、岩肌に手を置きながら進むこともあり、こういう際に手が塞がっていると非常に不便です。

両手が自由という点ではリュックは良いと思いますが使い慣れたものを持っていってください。普段使っていないものですと、遺跡によくある狭い通路を譲りあったりするときについ自分の背中感覚で身を引きリュックが岩肌に当たる、自分の目で見えないどこかに引っかかるなどが起こりやすくなります。また、普段の習慣がないためうっかりチャックを閉め忘れて人混みの中で紛失物が発生、という事もよくあります。

■対策:ファッションとのトータルコーディネートはありますが、「ななめ肩かけ」がお勧め。両手が自由になりますし、かばんが岩肌に触れる前に必ず自分の腕が出るためうっかりお気に入りに傷が入った、という事も非常に少なくなるでしょう。

その⑤帽子

帽子は観光中の健康を守るのに非常に有効です。そして「あご紐あり」を強くお勧めします「あごひもって幼稚園の子みたい」と思われがちですが、これは非常に大事です。

まず、多くの遺跡が日陰がなく帽子必須なのはご理解いただけるかとおもいますが、知られていないのは遺跡は「その地で風通りがよいように設計されている建物」の場合が多いことです。湿気が溜まらないように、埃がたまらないように、などそれぞれの気象条件の中で快適に過ごせるような作りとなっています。つまり、遺跡観光中は風に吹かれることも多いという事です。

遺跡で帽子をかぶっていて、急に吹いた風にふわっと飛ばされた経験のある方も多いのではないでしょうか。急に飛ばされると焦りますし、階段などの途中で吹かれ飛ばされるのを押さえようと体制を崩して怪我の元になったり。拾いに行けない場所に落ちてしまうとその後日光に晒されて体調を崩すかもしれませんし、「高かったのに、気に入っていたのに。ひも付きにしておけばよかった」と悔やむかもしれません。安全や健康のキーである帽子は万全にしておきたい点です。

■対策:日本から持参するのなら「ゴムのあごひも」をつけておく、現地で買うなら顎紐のあるものを選ぶ

安全で楽しい思い出づくりを

旅行先での事故怪我病気ほど悔やまれるそして困ることはありません。一般的な情報を鵜呑みにして自分を危険に晒していないか、検討材料になれば幸いです。

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※この記事は2016年9月2日の取材に基づき公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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