道東にある阿寒湖の南西に位置する活火山、「雌阿寒岳(めあかんだけ)」についてご紹介します!登山初心者でも比較的チャレンジしやすい山で、わずか2時間半ほどの登山で大地のエネルギーを間近に感じられる壮大な景色と出会えます。北海道らしい雄大な景色やオンネトーを上から見渡すこともできるので、絶景を求めて雌阿寒岳登山へと出かけましょう!
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雌阿寒岳って、どんな山?
雌阿寒岳は阿寒湖の南西に位置する噴火警戒レベル1の活火山で、阿寒山群の主峰です。
約2万年前から何度も噴火を繰り返し、10の山が複雑な山体を形成した複式火山で、山頂のポンマチネシリは標高1,499mあります。
登山道中では、北海道三大秘湖の1つであるオンネトーを一望できたり、直径約1.1kmの火口を見られたりと、とにかく絶景続き。
登山初心者でも比較的チャレンジしやすい山とされているので、準備を万全にして登ってみましょう!
- オンネトー
- 足寄町(足寄郡) / 自然・景勝地 / パワースポット / ハイキング / ツーリング / 湖
- 住所:北海道足寄郡足寄町茂足寄地図で見る
- Web:http://ja.kushiro-lakeakan.com/sightseeing_around/...
雌阿寒岳の登山コース紹介
雌阿寒岳の登山コースは、雌阿寒温泉コース・オンネトーコース・阿寒湖畔コースと、全部で3つあります。
それぞれ歩行距離や所要時間、標高差などが異なっているので、自身のレベルに合ったコースを選択しましょう。各コースの概要は下記の通りです。
歩行距離:片道約3.3km/標高差:792m/所要時間:[登り]2時間30分[下り]1時間40分
〇オンネトーコース
歩行距離:片道約4.4km/標高差:857m/所要時間:[登り]2時間50分[下り]2時間
〇阿寒湖畔コース
歩行距離:片道約6.3km/標高差:729m/所要時間:[登り]3時間30分[下り]2時間35分
今回は、コースタイムも短くて見晴らしもいい、最も一般的なコースとされている雌阿寒温泉コースについて詳しくご紹介していきます!
登る前に知っておきたい注意点
雌阿寒温泉コースにチャレンジする前に知っておきたい、大切な注意点についてご紹介します!
どんな山に登るときでも、天候や災害情報の確認、水分や雨具などの基本的な装備が必要ですが、雌阿寒岳で合わせて意識したいのが火山情報。
雌阿寒岳では火口付近を中心に現在でも活発な火山活動が行われています。
入山前の確認はもちろんのこと、登山中でも平常時とは異なる灰色の噴煙が立ち上るのを見たり、異変を感じたら直ちに下山しましょう!
そのほか、北海道はヒグマの生息地でもあるので、クマ対策も忘れずに。
事前の情報確認や準備を万全にしたら、いよいよ大絶景が待つ雌阿寒岳登山へと出発しましょう!
想像をこえる大絶景と出会える!雌阿寒岳に登ろう
雌阿寒温泉コースの登山口は、オンネトーへと続く道の途中にある雌阿寒温泉のすぐそばにあります。
登山者用の無料駐車場やお手洗い、水飲み場なども整えられていて、駐車場から約200mで登山口にアクセスできます。
登山者名簿に記入をして、その他の注意点に目を通したら、さっそく登り出しましょう!
1合目・2合目
登山口から1合目・2合目までは、木の根が張り巡らされたアカエゾマツの森が続きます。
北海道らしい過酷な自然環境が伺えると共に、森の静かさや美味しい空気などの美しさも感じられます。
立派な木の根があちらこちらでむき出しになっているので、足元に注意しながら慎重に進んでいきましょう!
3合目・4合目
3合目からは足元に小さめの石や岩が転がり始め、少し歩きにくくなってきます。
アカエゾマツの森から次第にハイマツ帯と変わっていき、ジグザグに登り進めていくと、4合目に到着します。
4合目からは大きな岩場も出はじめ、視界も開けるところが増えてきて、より楽しい気持ちで登っていけます。
3合目よりも足場は悪くなっていきますが、腰かけて休むのにピッタリな眺望のいい岩場なども多いので、景色を楽しみながら5合目を目指しましょう!
5合目・6合目
5合目・6合目は更に大きな岩がゴロゴロとした道となっていきます。
ひと足ごとに高度が増していくのが感じられ、眺望もはるかに良くなり、振り返るとオンネトーを見渡すことができます。
足場も悪く、やや厳しめの登りが続きますが、樹海のなかで青色に輝くオンネトーや北海道らしい雄大な眺めを楽しみながら、一気に登り進めていきましょう♪
7合目・8合目
7合目・8合目は、火山の素肌が現れた火山れきの急な登りとなります。
ゴツゴツとした大きな岩があちらこちらに転がっていて、壮大な眺めの中を歩いて行けます。
足元に転がっている岩や石には、丁寧に矢印やマーキングが施されているので、迷わないようにしかっり追っていきましょう!
マーキングや登山道から外れてしまうと、急な岩場が続いたり、足場が脆いところもあるので、注意が必要です。
きつい登りが続くところですが、振り返っても前を見ても、活火山らしい感動的な景色が広がっているので、最後のひと踏ん張りです!
9合目
9合目の道標を過ぎると、火口を眼下に見下ろせる外輪山に到着します。
ロープのすぐ横には直径約1.1kmにも及ぶ火口が広がっていて、もくもくと噴煙をあげていて迫力満点です。
右を見ても左を見ても活火山の様子が感じられる衝撃的な景色で、これまでの疲れも一気に吹っ飛びます。
ここまで来れば山頂は目前。大迫力の火口を楽しみながら登っていきましょう!
山頂
火口に沿って登り進めていくと、すぐに標高1,499mの雌阿寒岳山頂に到着します!
見渡す限り活火山らしい荒涼とした景色が広がっていて、轟音と共に噴気の立ち上る様子が常に見られ、大地のエネルギーを間近で感じることができます。
道標の奥には阿寒富士へと続く縦走路も続いており、火口付近とはまた違った美しい景色を楽しめます。
壮大な景色を楽しみながらゆっくりと休憩したいところですが、山頂付近は地形等の影響により防災無線放送(サイレン)が聞こえません。
火口から近いこともあるので長時間の滞在は避け、迫力満点の景色を堪能して少し休憩をしたら、速やかに下山(通過)しましょう!
おわりに
活火山の凄まじさが感じられる迫力満点の火口や、北海道三大秘湖のオンネトーを一望できる、雌阿寒岳のご紹介はいかがだったでしょうか?
登山初心者でも比較的気軽にチャレンジすることができ、わずか2時間半ほどの歩行で大地のエネルギーを間近に感じることができる壮大な景色と出会えます。
北海道の山々の中でも人気が高いオススメの山なので、ぜひ雌阿寒岳登山に挑戦してみて下さいね!
- 雌阿寒岳
- 釧路市 / 自然・景勝地 / 山 / 登山
- 住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉地図で見る
- Web:https://www.town.ashoro.hokkaido.jp/kanko/spot/spo...