オーストラリア
オーストラリア観光
日本の約22倍の広大な土地に広がる大自然

野生のコアラが木に鈴なり!オーストラリア・Otway Lighthouse Rd

取材・写真・文:

Tamami Persson
シンガポール在住

2017年5月10日更新

2,108view

お気に入り

写真:Tamami Persson

ダイナミックな大自然の景観で有名な、オーストラリア南部のグレートオーシャンロードから少し道を外れると、そこにはなんと野生のコアラが鈴なりの雑木林に挟まれたOtway Lighthouse Rdと言う道があります。運が良ければ、地上に降りて来たコアラが真近で見られますよ!

この記事の目次表示

Otway Lighthouse Rdってどこ?

Otway Lighthouse Rdは、グレートオーシャンロードの途中からCape Otway Lighthouseと言う灯台へ向かう脇道のような、全長12kmの道路です。

グレートオーシャンロードとは

グレートオーシャンロードとは、オーストラリア南東部にある243kmにわたる道路の名称です。元々は第一次世界大戦の戦没者記念のために作られた道路でしたが、現在では海岸沿いの大自然の景観の美しさから観光道路の扱いともなり、世界中から観光客が訪れています。

  • 出典:commons.wikimedia.orgTeddy's Lookoutからの眺め(Photo by DAVID ILIFF. License: CC-BY-SA 3.0)
  • 写真:Tamami Perssonグレートオーシャンロードの有名スポット 十二使徒

自然にあふれたグレートオーシャンロードの近辺には、いくつかコアラが観察できると言われるところがありますが、筆者が実際に訪れたOtway Lighthouse Rdは、最も確実にコアラに遭遇できるスポットと言われているようです。

Otway Lighthouse Rdへの行き方

グレートオーシャンロードは、戦没者記念の他、海から船でしかアプローチできないような遠隔地に住んでいる人たちに陸の交通手段を与えるために、と言う目的でも作られたそうです。

今でも一帯は、一般のオーストラリア人にとっては辺鄙な場所。グレートオーシャンロードは、主な観光名所はツアーが催行していますし、主要な町を結ぶ長距離バスも運行していますが、路線バスのようなものはなく、Otway Lighthouse Rdにも公共の交通機関は通っていません。

そのため、旅行者はレンタカーで行くのが現実的な手段です。オーストラリアは日本と同じ右ハンドル左側走行で、しかもグレートオーシャンロードは交通量も信号も極端に少ないので、運転はそれほど苦ではないですよ。

車で行くと、メルボルン市街からですと200kmを超えたくらいのところ、グレートオーシャンロードの途中にあり宿泊施設などの多いApollo Bayからですと25kmほどのところ、また最も有名な名所の十二使徒からは70kmくらいの地点のグレートオーシャンロードの道路沿いに、「Cape Otway」と方向を指した標識が現れます。「Cape Otway Lighthouse」と書いた標識もあります。

標識の矢印に従ってグレートオーシャンロードを外れ南へ曲がると、そこがOtway Lighthouse Rdです。

コアラパラダイス!

Otway Lighthouse Rdを進んで行くと、雑木林に囲まれて来ます。

  • 写真:Tamami Persson

そして車を進ませながらその雑木林を見上げると、木々にコアラがいるのです!

  • 写真:Tamami Persson写真には2匹いますよ。
  • 写真:Tamami Persson

こちらの写真、分かりますか?

  • 写真:Tamami Persson

左のコアラは赤ちゃん連れです!

  • 写真:Tamami Persson

コアラは1日18~20時間寝ているそうで、動物園で見るコアラはいつも眠そうですが、筆者がOtway Lighthouse Rdを訪れた時は、見かけたコアラのほとんどが起きていて信じられないくらい活発でした。

求愛なのか、別のコアラに向かって鳴いているコアラもいて、コアラが鳴くとは知らなかったので驚きました。

また木から降りて来るコアラも何匹かいますが、様子をうかがいながらそっと近くまで寄ってもまったく気にしません。

  • 写真:Tamami Persson

コアラは同じオーストラリアでも北と南で種類が違うらしく、あくまで筆者の私見ですが、北のコアラは痩せていて手足が長いおじさんと言う感じ(笑)なのに対し、南のコアラはふくふくと丸っこく毛足も長くてとてもかわいいです。

  • 写真:Tamami Perssonこの子は水を飲みに降りたようです。

以下、Otway Lighthouse Rdでの注意点です。

  • 車を停める時は、他の車の通行の妨げにならないよう細心の注意を払いましょう。
  • コアラが道路を歩いていることもあるので、気をつけて運転をしましょう。
  • コアラはストレスに弱いので、注意を引くためにものを投げたり大きな音を立てたりしてはいけません。
  • コアラは鋭い爪を持っています。絶対に触らないようにしましょう。
  • 負傷したコアラを見た場合は、最寄りのコアラの保護機関に連絡をしましょう。(Conservation Ecology Centre 連絡先

Cape Otway Lighthouse

コアラがたくさんいるOtway Lighthouse Rdの行き着く先は、Cape Otway Lighthouse(Cape Otway Lighthstationと表記されることもあります)と言う、オーストラリアでは現役で活躍する最古の灯台です。

灯台なので岬の突端に立っていますが、敷地に入るのに入場料が20オーストラリアドル(約1,680円/2017年5月現在)かかります。

特に家族連れなどになると入場料が安くありませんので、灯台はどこにでもあるようなものだし、景色は良いけれどグレートオーシャンロードとしては、ここでないと見られないと言うものではないのに、この入場料は高いのでは、と言う意見がインターネット上で散見されます(笑)

入場するかどうかは、各人の判断によるかと思います。

ケープ・オトウェイ・ライトハウス
オーストラリア / 展望・景観
住所:Great Otway National Park, Otway Lighthouse Rd, Cape Otway VIC 3233, Australia地図で見る
Web:http://www.lightstation.com/

車はちょっとと言う方は

Otway Lighthouse Rdは、自分で運転してグレートオーシャンロードを周られる場合には、簡単に寄れるのでついでに是非おすすめしたい場所です。

しかし、自分で車を運転するのはちょっと、と言われる方には、メルボルンなどからの現地発着のグレートオーシャンロードのツアーに、「野生のコアラ探し」の時間の入ったものがあります。

これはコアラの生息する国立公園などに立ち寄るものらしく、遭遇率は分からないのですが、検討されても良いかも知れませんね。

オトウェイ・ライトハウス・ロード
オーストラリア / 自然・景勝地
住所:Otway Lighthouse Road,Cape Otway VIC, Australia地図で見る

オーストラリアの旅行予約はこちら


オーストラリアのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

オーストラリアのホテルを探す

オーストラリアの航空券を探す

オーストラリアの現地アクティビティを探す

オーストラリアのWi-Fiレンタルを探す

オーストラリアのレンタカーを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【オーストラリア】ジブリだらけ!モデルスポットをめぐる最強の聖地巡礼リスト

オーストラリアはジブリファンにとって生唾モノのモデルスポットがいくつも点在しています!ジブリファンでなくても行きたくなってしまう、フォトジェニックなジブリの世界...


【オーストラリア・ロットネスト島】乗り降り自由なバスで島内を楽ちん周遊

世界一幸せな動物クォッカがいる事で有名な、ロットネスト島。一般の車が乗り入れできない島なので、周遊手段は自転車かバスを利用することになります。こちらの記事では、...

オシャレ満載!シドニーの大人気カフェ複合施設The Grounds of Alexandria

シドニーにあるアレクサンドリアは工業地帯とカフェ文化が入り交じったエリア。そこに2012年4月にオープンした、カフェを中心とした大人気の複合施設「ザ・グラウンズ...

年末年始の海外旅行におすすめの国・都市16選!お正月は海外で年越ししよう

お正月休みに海外旅行へ出かけたいという方に、冬にベストシーズンを迎える国や、年越しのカウントダウンイベントが魅力の旅行先など、年末年始の海外旅行におすすめの国・...

オーストラリアのシドニーCBDエリアの楽しみ方

シドニーは、サーキュラーキーからセントラル駅エリアを、商業やビジネスの中心地としてCBDと呼んでいます。オフィスビル、レストラン、ショッピングモールなど所狭しと...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります