日本からのアクセスも良く、海のリゾート地としても人気の高いインドネシアのバリ島。皆さんは、そんなバリに世界中から入学希望者が殺到している学校があるのをご存知でしょうか?今回は、次バリに行く際にはぜひ見学に行きたい、「世界最先端」で「エコ」な教育が行われている「グリーンスクール」の魅力と見学ツアーのご紹介です。
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グリーンスクールとは?
グリーンスクールとは、インドネシア・バリ島のうっそうと茂る熱帯雨林の中にある学校です。
ジュエリービジネスを大成功させたジョン・ハーディー氏が創設したこの学校のミッションは「A community of learners making our world sustainable」。つまり、「持続可能な社会を担うリーダーを育成する」ために生まれたのが、グリーンスクールなのです。
グリーンスクールの魅力とは?
グリーンスクールは、実際にたくさんのメディアにも取り上げられ、世界中で大きな話題になっています。世界中から毎日のように見学者が訪れ、入学希望者が殺到しているグリーンスクール。
なぜグリーンスクールがそこまで人気なのか?キーワードは、世界最先端の「教育」と「エコ」です。
世界最先端の教育
グリーンスクールで行われている教育は、一般の学校で行われている教育とは一線を画します。
日本の一般的な学校では、黒板のある教室で机を並べて授業が行われる場合がほとんどですが、グリーンスクールの校舎には壁がなく、常に自然と共に授業が行われます。
また、講義型の授業ばかりではなく、わかる生徒がわからない生徒に教える「学び合い」や「教えあい」を取り入れたり、自然の中で実際の作業や体験を通して学ぶ授業もあるんです。
理科や数学の知識を応用しながら、生徒が敷地内に吊り橋を作ったといった実例もあり、これこそ、生きる力を手に入れるための実践的な学びといえるのではないでしょうか。
さらに、高校生になるとNPOやプロジェクトを立ち上げて活動する授業もあるそうです。グリーンスクールに通う姉妹が立ち上げた「バイバイプラスチックバッグプロジェクト」は、SNSを通して若者の間で急速に広がった結果、2018年までにプラスチックバッグを撤廃させるという約束を州知事に取り付けるまでのビッグプロジェクトに。
まさにこれからのリーダーを育む最先端の教育が行われているのが、このグリーンスクールなのです。
エコな取り組み
最先端の「エコ」を取り入れていることも、グリーンスクールの特徴であり魅力の1つ。
持続可能な社会を作るという理念に基づき、学校の校舎は全てアジアに豊富な竹のみで作られています。壁がなく、校舎の光も基本的には太陽光を中心に取り入れるという徹底ぶり。
また、トイレも水洗ではなく「コンポスト・トイレ」を採用。用を足した後におがくずをかけて微生物の分解を促し、肥料として再利用するというサステナブルを地でいく取り組みも。
生徒や見学者も利用できるオーガニックカフェでは、実際に敷地内で育てた農作物を使った料理が提供され、食器の代わりにバナナの葉っぱが利用されています。
この学校のエコで最先端な取り組みに多くの企業が賛同し、スポンサーに。大規模な太陽光発電のシステムが欧州の企業から寄付され、水力発電と合わせて学校コミュニティーのエネルギーは100%自給自足です。
とにかく理念である「サステナブル」に徹底的にこだわり、どこまでもエコを追求する姿勢もこの学校が注目される理由の1つ。見学でも実際に、コンポスト・トイレや、オーガニックカフェのナチュラルな食事を体験することができます。