ヨーロッパの鉄道の歴史がわかる ブリュッセル トレイン・ワールド

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   2017年1月18日更新

ベルギーは、欧州で最古の歴史を持つ「鉄道の国」だということをご存知でしょうか?その鉄道の国、ベルギーの首都ブリュッセルに鉄道博物館「トレイン・ワールド」が2015年、オープンしました。トレイン・ワールドは、ベルギー鉄道の過去・現在・未来を紹介する施設で、世界各国から集められた機関車の部品や、電車の模型など、見どころ満載のスポットです!

ベルギーでの機関車の歴史

世界に先駆けてはじめられたベルギーの機関車開発は、産業界と国家の投資により、激しいスピードで発展していきました。

そして1835年5月5日、欧州の中で最古の鉄道路線、ブリュッセル(Brussels)とメッヘレン(Mechelen)間を結ぶ22㎞が開通。この日、「La Fleche」「the Stephenson」「L’Elephant」と名付けられた3台の蒸気機関車が、10両ずつの車両を連結し、合計900人もの乗客を乗せて走りました。

車両は屋根のないもの、あるもの、またラグジュアリークラスに分かれ、多くの人々が乗車し大賑わいだったようです。ベルギーの国旗を飾った蒸気機関車は、当初の予測最高速度60kmには達しませんでしたが、人々はこの機関車の完成を喜びました。

トレイン・ワールド(Train World)とは

ベルギーの首都ブリュッセルにある、旧スカルベーク駅(Schaerbeek)の駅舎内に2015年9月25日にオープンした、鉄道博物館です。

このトレイン・ワールドがある旧スカルベーク駅は、ベルギーの鉄道網の中央に位置しており、ベルギーで最初にできた鉄道路線、ブリュッセル(Brussels)とメッヘレン(Mechelen)の間にあります。

駅舎の建物を利用した館内には、アール・デコ建築が今も残っており、館内に入るとまるでタイムスリップした気分。その他、昔使用していた機関車や小物、また現在の電車、未来予想の電車が体験できる部屋などがあり、見どころ満載です。

ここに注目!トレイン・ワールド

入り口付近は当時の駅舎を使用

  • 期間限定TIN TINの催し

アール・デコ建築のネオ・ルネッサンス様式が残る駅構内を使った館内は、レトロ感があり素敵!券売所の窓を覗くと、男性鉄道員や女性鉄道員の制服、当時使われていた機械等のコレクションを見られます。

女性は1958年から働けるようになったようで、当時、制服を着るというのはとても貴重なことだったよう!時の流れとともに変化する制服が飾られているので、お見逃しなく。

たくさんの電車について学べる新館

館内は、古い建物と新しくできた建物とを、昔使っていた電車の一部が置かれている庭園(外の路地)を通って移動します。

新館には、昔の蒸気機関車5両のほか、現在の機関車も展示されています。

中でもヨーロッパ最古の機関車「Pays de Waes」(1842年製造)や、王族専用の車両、アウシュビッツまでユダヤ人を運ぶのに使われたという車両などは必見です。アウシュビッツ行きの乗務員は、何とか電車を遅らせてアウシュビッツにたどり着かないようにした、という話も残されています。

ガイドツアーに参加すると、当時の歴史についても詳しく案内してもらえるのでおすすめです。貴重なヨーロッパの鉄道技術や、歴史を見比べられることのできるチャンス!

また博物館の中の大きな窓からは、現在の街と電車を一望することができます。

当時の車両内を再現

こちらの部屋は、蒸気機関車の運転席がどんなものだったのかが表現されています。どのように警笛を鳴らしているのか、運転席はどうなっているのか、とても興味がわきますね。

またこちらは郵便物を扱う車両を再現したもの。袋にあふれる郵便物を運ぶ以外にも、1840年から1984年の間は、なんと電車の中で郵便物の仕分けが行われていたんです!機関車は、いろいろな役割を果たしていたんですね。

昔使用していた時計やプレート、通信機や電車の模型など、いろいろなものが展示されています。ベルギーで開発された発券機などもあり、今では見かけることがめったになく、何に使うのかわからない代物までも見受けられます。

蒸気機関車が開発され、現在の電車に至るまで200年弱。時代の変化を感じることができますね。

有名な漫画“la 12”にも出てくる、ベルギーの当時最速蒸気機関車

1939年に登場した12型(NMBS/SNCB Type 12)は、当時、世界最高速度165Km/hを記録したベルギーの機関車。

第二次世界大戦では、鉄道員がブリュッセルの周囲半径20キロにわたり、12型をわざとさまよわせたことで、これに乗ってドイツに移送されるはずだった多くの乗客の運命が救われた、という歴史を持っているようです。

戦後、ディーゼルや電気機関車の登場により、1962年7月29日で仕事を終えました。しかし12型は、ベルギー鉄道開通150周年記念の1985年に修復され、2015年からトレイン・ワールドで展示されています。トレイン・ワールドの大きな目玉のひとつとなっているので、ぜひ見てほしい展示です。

なお、有名漫画家「フランソワ・スクイテン(Francois Schuiten)」の 作品『la 12(LA DOUSE)』で、この12型蒸気機関車が紹介されており、トレイン・ワールド館内のデザインも彼が手掛けています。

漫画『la 12(LA DOUSE)』の紹介
http://books.shopro.co.jp/12-ladouce/the-12004.html

レトロ感あふれるレストラン RN Express

「RN Express」はトレイン・ワールド内にあるレストランで、ブリュッセルの楽器博物館(MIM)にも系列店があります。世界の様々な電車にまつわるポスターに囲まれた店内は、レトロ感があふれ、素敵な雰囲気。

牛肉の黒ビール煮や、ムール貝などのベルギー料理を味わえる本格レストランとしても、コーヒーやカクテルなどで休憩するカフェとしても利用可能なので、見学前後に覗いてみてもよいでしょう。

RN Express

ブリュッセル / 洋食・西洋料理

 

住所:Place Princesse Elisabeth 5, 1030 Schaerbeek

電話:+32 2 241 88 14

Web:http://www.trainworld.be/nl/praktische-informatie/...

まとめ

ベルギーの首都ブリュッセルにある「トレイン・ワールド」。ヨーロッパの機関車の歴史や、当時の車両の内装、ヨーロッパの電車の現状など、なかなか見ることのできない電車の謎を解きに、ぜひ訪れてみて下さい。

トレイン・ワールド

ブリュッセル / 博物館・美術館

 

住所:Place Princesse Elisabeth 5, 1030 Bruxelles

電話:+32 2 224 74 98

Web:http://www.trainworld.be/en

この記事で紹介されたスポットの地図

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※この記事は2017年1月10日の取材に基づき公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
トラベルライター
Life is an advenure

異文化の人と接してみたい!そう思ってから世界に旅に行くようになりました。バックパッカーから始まり世界各国と旅しているうちに、大自然に魅了され秘境地の虜に。その後、南米に移住。現在は、香港に住んでいます。好きな旅のスタイルは、無計画。行き当たりばったりの旅にワクワクしています。ワインが大好きで世界のワイナリーもめぐっているので合わせて各地のローカルな情報をお伝えしていけたらと思います。

http://nanadolcevita.com/

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