チェンマイ
チェンマイ観光
”北方のバラ”と称される美しい古都

チェンマイで最も美しい寺院、花園の寺「ワット・スアン・ドーク」

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年6月8日更新

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写真:トラベルライター

タイの北部に位置する「北方のバラ」と呼ばれる古都チェンマイにある「ワット・スアンドーク(Wat Suan Dok)」。寺院の多い旧市街付近とチェンマイの定番観光スポットであるニマンヘミン通り、どちらからも約1キロ程離れた場所にありますが、少し足を伸ばしてでも訪れて欲しい魅力がこの寺院にはあります。きっと今後チェンマイの欠かせない観光スポットになる「チェンマイで最も美しい寺院」を紹介します。

この記事の目次表示

「ワット・スアン・ドーク」とはどんな寺院?

まず初めに、ほんの少しだけ寺院の説明をします。ワット・スアン・ドークは、1383年にラーンナー王朝の王であったクーナーにより、僧侶スマナテーラのために建立された寺院です。タイ3大名刹の一つとされています。

「スアン・ドーク」とは、タイ語でスアンは「」、ドークは「」という意味を持っていて、かつてここには王家の庭があったことが由来ともされており「花園の寺」と呼ばれることもあります。「ワット・ブッパラーム (Wat Buppharam)」という別名も持っています。

  • 写真:トラベルライター寺院内への入口

この寺院の敷地内に、仏教の学校であるマハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャ大学のチェンマイ校があるため、寺院に入るための入り口にこのような看板がありますが、ここで間違いありません!それでは中に入っていきましょう。

空に向けてそびえ立つ美しく白い仏塔

敷地内に入ると、向かって右手に「白い仏塔」が立ち並ぶ景観が目に入ります。

  • 写真:トラベルライター美しく白い仏塔

中央にそびえ立つ黄金の仏塔は48メートルという高さを誇っていて、白く輝く仏塔の中で一際存在感を放っています。この仏塔はスリランカ様式で建てられており、仏陀の仏舎利が中に納められていると伝えられていることで有名です。仏舎利とは、釈迦の遺骨のことを指します。

この立ち並ぶ白い仏塔は一体何?

実はこの白い仏塔は、ただの仏塔群ではありません。「白い寺院」として有名なこの場所は、寺院の敷地内にある霊廟群なんです。境内に点在する白い仏塔には、歴代の王の遺灰が納められています。

  • 写真:トラベルライター敷地内の霊廟群

霊廟群手前の注意書きを守ってマナーよく観光しましょう

  • 写真:トラベルライター霊廟群の注意事項

看板にはこのように書かれています。

観光客の方へ
寺院とこの霊廟群は神聖な場所です。敬意を払って観光してください
・写真撮影をする際は、抱き合ったりキスをしたりするような行為は慎み、失礼のない行動をしましょう
・膝を出すなどの露出を控え、礼儀正しい恰好をしましょう

数多ある寺院同様、ここは神聖な場所です。そして筆者が訪れた際も、お花を手向けに訪れる現地の方が多くいらっしゃいました。非常に神聖で厳かなエリアです。

荘厳な造りの本堂とその中にある仏像

このワット・スアン・ドークは白い仏塔と霊廟群が有名ですが、それ以外でも忘れずに訪れてほしいのが仏塔の東側に位置する、巨大な青銅の仏像が納められている本堂です!

  • 写真:トラベルライター講堂の入口

この本堂は非常に大きく、外から見るとこのように奥行きのある細長い造りになっているんです。1枚の写真に全体を収めるのは難しいくらいの巨大な本堂です。

  • 写真:トラベルライター大きく細長い講堂の外観

本堂の入り口をくぐると、広々とした空間が広がっています。多くの金色に光り輝く細やかな装飾の数々、そして何よりも目を引くのは本堂の中に納められた青銅の仏像です。この仏像は500年を経た現在でも国内で1、2位の大きさを争うと言われています。

  • 写真:トラベルライター講堂内の荘厳な仏像

本堂内の主要な2体の仏像は、それぞれが背を向けて反対方向を見ているように配置されています。

上記写真の奥に写る手前の大きな仏坐像は、厳かに目を瞑り東を向いており、もう1体の仏坐像の後ろに見える仏立像は背中を向けて西にある仏塔方向を向いています。この2体の仏像の側にも多くの仏像が飾られていました。

黄金に輝く様々な装飾

立派な仏像以外にも、本堂内では煌びやかで美しい装飾を見ることもできます。

  • 写真:トラベルライター煌びやかで美しい装飾
  • 写真:トラベルライター本堂の繊細な装飾

柱や御本尊の台座にも繊細な装飾が施されているので、じっくり見て回ると楽しく拝観することができますよ。

マナーを守り、楽しみましょう

通常の寺院同様に、本堂でもしっかりマナーを守って拝観をしましょう。

  • 写真:トラベルライター講堂内に置かれている看板

このように丁寧に看板も置いてあります。

  • ノースリーブや短パンなど露出度の高い服装は控える
  • 建物内での参拝を行う場合は靴を脱ぐ
  • 女性は僧侶に触れてはいけない

この看板に書いてあるのは服装に関してのみですが、寺院を訪れる際のマナーは色々あるので確認してみて下さいね。

観光客への心配り

この寺院の敷地内には、観光客への心配りが垣間見れる仕組みもあるんですよ。

寺院の説明が書かれたこの石碑の後ろに、QRコードの書かれた看板があります。一見敷地内には不釣り合いにも見えるこの看板ですが、このQRコードを読み取るとなんと寺院の説明動画へのリンクが表示されるんです!

  • 写真:トラベルライター寺院の説明と動画を見ることができるQRコードのある看板

右側のQRコードはワット・スアン・ドーク、左側のQRコードは中央にある仏塔の説明動画(youtube)を見ることができます。言語はタイ語・英語・中国語の3種類が用意されているので、訪れた際はぜひ体験してみて下さい!

こちらが寺院、こちらが仏塔のURLです。

敷地内には他にも多くの見所があります

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

本堂や仏塔以外にも、敷地内を散策していると様々な仏像などを見ることができます。比較的他の寺院よりも観光客が少ないため、ゆっくりとした静かな時間を過ごせるはずです。

最後に

  • 写真:トラベルライター本堂内からの風景、敷地内には法衣を纏ったお坊さんが歩いています。

「花園の寺ワット・スアン・ドーク」いかがでしたでしょうか?

冒頭で市街地から少し離れた場所にある、と記載していますが、旧市街のスアンドーク門とニマンヘミン通りからもソンテウやバイクを利用すればすぐに訪れることができますし、街を散策しながら徒歩で来れる範囲にもあります。

また営業時間は、8時から17時まで。拝観料はなんと無料なんです(2018年4月時点)。気軽に訪れることができますね。特に日が落ちるタイミングでの拝観が人気で、ステープ山をバックに見る夕日に照らされた寺院の姿は美しいに違いありません。

ぜひ、この素敵な純白の寺院に訪れてみてください。

ワット スアン ドーク
チェンマイ / 社寺・教会 / 寺
住所:Su Thep Mueang Chiang Mai Chiang Mai地図で見る
電話:053-278-304
Web:https://www.thailandtravel.or.jp/wat-suan-dok/

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