四国遍路の道「菩提の道場」愛媛の寺26箇所②（第53番～第65番）

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• 第53番　圓明寺（えんみょうじ）
• 第54番　延命寺（えんめいじ）
• 第55番　南光坊（なんこうぼう）
• 第56番　泰山寺（たいさんじ）
• 第57番　栄福寺（えいふくじ）
• 第58番　仙遊寺（せんゆうじ）
• 第59番　国分寺（こくぶんじ）
• 第60番　横峰寺（よこみねじ）
• 第61番　香園寺（こうおんじ）
• 第62番　宝寿寺（ほうじゅじ）
• 第63番　吉祥寺（きっしょうじ）
• 第64番　前神寺（まえがみじ）
• 第65番　三角寺（さんかくじ）

第57番　栄福寺（えいふくじ）

• 写真：トラベルライター栄福寺　本堂

海難事故を防ぐため弘法大師が海上安全を祈祷したところ、阿弥陀如来が現れこれを本尊として祀ったのが栄福寺の始まりと言われています。また昭和8年に足の不自由な少年が箱車に乗って参拝した際、足が治癒したことに由来する箱車や杖が本堂横に置かれており、足腰のお守りも販売されています。

第58番　仙遊寺（せんゆうじ）

• 写真：トラベルライター仙遊寺　山門

標高約300mの作礼山の頂上にあり、山門をくぐってからも長い階段が続きます。天智天皇の勅願で建てられました。本尊の千手観音は海から上がってきた竜女が彫り上げたという伝説があります。

第59番　国分寺（こくぶんじ）

• 写真：トラベルライター国分寺　本堂

聖武天皇が鎮護国家のため全国に国分寺を建立。四国各県にも一カ所ずつあり、愛媛では59番札所がそれにあたります。創建当時は七堂伽藍の大寺でしたが、度重なる戦火の被害で伽藍を失いました。

現在の本堂は1789年に再建されたものです。境内には等身大と言われている大師像があり、握手をしながらお願い事をすることができます。

• 写真：トラベルライター握手修行大師像　「お大師様も忙しいから願い事は一つだけ」の注意書きが。

第60番　横峰寺（よこみねじ）

• 写真：トラベルライター横峰寺　本堂

標高1982m、西日本最高峰の石鎚山系の中腹にあります。修験道の始祖である役行者が開いたお寺。修行中、石鎚山の山頂に現れた蔵王権現をシャクナゲの木に刻み安置したと伝えられています。現在も5月下旬頃から満開のシャクナゲの花を境内で楽しむことができます。

第61番　香園寺（こうおんじ）

• 写真：トラベルライター香園寺　本堂

用明天皇の病気治癒を祈願し、聖徳太子が建立したお寺です。お寺自体の歴史は古いですが、本堂と大師堂が納まる大聖堂は鉄筋コンクリートの近代的な建物。境内には安産・子育てのご利益がある子安大師堂があります。

第62番　宝寿寺（ほうじゅじ）

• 宝寿寺　本堂

聖武天皇の勅願により建立。本尊は、弘法大師が聖武天皇の妃である光明皇后の姿をかたどって彫ったと言われる十一面観世音菩薩像。境内には安産観音像があり、妊婦の方からの信仰を集めています。

第63番　吉祥寺（きっしょうじ）

• 写真：トラベルライター吉祥寺　本堂

弘法大師が光を放つヒノキを見つけ、人々の貧困救済を願い彫った毘沙聞天が本尊。四国八十八箇所の中で、毘沙聞天を本尊として祀っているのはここ吉祥寺のみです。

境内には、くぐると金運のご利益があるという「くぐり吉祥天女」や、目をつぶったまま丸い穴に金剛杖が通ると願いが叶うという「成就石」があります。

• 写真：トラベルライターくぐり吉祥天女（右側）吉祥天女は毘沙聞天の妃。あらゆる貧困を取り除き、富や財を授かれると言われています。
• 写真：トラベルライター目をつぶったまま穴に金剛杖が通ると願いが叶うと言われる「成就石」

第64番　前神寺（まえがみじ）

• 写真：トラベルライター前神寺　本堂

60番の横峰寺と同様、役行者によって開かれ、石鎚山系修験道の総本山でもあります。弘法大師も2度入山し修行を行ったと言われています。大師堂から本堂にある「御滝不動尊」は1円玉を投げ張り付くと御利益があると言われています。

• 写真：トラベルライター１円玉が張り付くと御利益があると言われる「御滝不動尊」は、滝打ち修行の名残

第65番　三角寺（さんかくじ）

• 写真：トラベルライター三角寺　本堂

聖武天皇の勅願により行基によって開かれました。弘法大師が護摩壇を築き国家の安泰と万民の福祉を祈念したと伝わっています。その護摩壇あとが現在も「三角の池」として境内に残っており、寺名の由来にもなっています。

• 写真：トラベルライター弘法大師が築いた三角形の護摩壇跡の名残と伝わる「三角の池」