2017年に開館した藤沢市の「いすゞプラザ」は、80年以上の歴史を持ついすゞ自動車のあゆみや活躍がわかる展示や、車のしくみを学べる体験もできる施設です。入場無料なのに、大人から子どもまで楽しめる、いすゞプラザの見どころをご紹介します。
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いすゞプラザに入るまで
- 出典:ja.wikipedia.orgいすゞプラザ外観
車で訪ねる時は、いすゞ自動車の藤沢工場を目標に行くと良いでしょう。工場の敷地と道路を挟んで向かいにあり、真っ白な外壁が目を引くモダンな建物がいすゞプラザです。平日の見学は完全予約制、土曜日が自由見学となっています。
乗用車14台バス3台収容の無料駐車場が隣接しています。その隣の臨時駐車場が開いていることもありますが、筆者が訪ねた土曜日の昼前には臨時駐車場もほぼ満車でした。
湘南台駅東口発着の無料送迎バスもあります。このバス、「ガーラ」のスーパーハイデッカーは、高速バスや観光バスにも利用されているハイクラスの大型バスなのです。そんなバスを無料で利用することも、めったにない体験かも?
いすゞの大型トラック「ギガ」の屋外展示と、看板のそばにある入り口から建物に入ります。受付で受け取ったステッカーのシールを見える場所に貼り、見学に行きましょう。入館料は無料で、撮影もOkです。記念写真も気にせずに撮れますね。
1階展示のみどころ
いすゞの始まり
エントランスに展示されているのは「ウーズレーCP型トラック(1924年式)」。いすゞの前身である東京石川島造船所(現IHI)の自動車部門が、イギリスのウーズレー・モーター・カンパニーと提携して作ったトラックで、いすゞが作った最初のトラックともいえる車です。ここから内部に進んでいくと、いすずの歴史がパネルで綴られていきます。
いすゞミニチュアワールド
パネル展示の通路を抜けた先には、「いすゞ県いすゞ市」と名付けられたジオラマの街が広がります。人々の動きも隅々まで細かく作られています。遊園地に集まる人々の中には、藤沢市と隣接の市町村に住んでいる人ならわかるローカルなキャラクターがいるので、実際に訪ねたときに探してみてくださいね。小ネタもきいている楽しいミニチュアです。
街の中には様々な施設が建っており、地形も山、川、海と揃っています。自分の住んでいる街で見かけたことがある施設や、近所に似ている場所もありそうです。
人々の様子や建物など、見えなくてもったいないと思ってしまう細かい部分は、前方のスクリーンや中央部のモニターにも映し出されています。
ジオラマの街では1時間に1回、15分ほどの演出が行われます。照明が変わって夜になり、また明けて、街の一日が移り変わるのです。夜が明けるとそれまでジオラマにいなかった車達が動き出し、リアルな街の中でも「はたらくくるま」としてよく使われているいすゞ車が、どのように動いているのかが分かるようになっています。
いすゞの今を見よう!
ミニチュアワールドを抜けると、実物の車が並ぶ広々とした明るいスペースに出ます。上の写真は2階から見下ろしたところです。
陸上自衛隊で使われている車や、バス、トラックの運転席に入ることもできます。
2階のみどころ
トラックができるまでを知る
2階にあがるとすぐ、いすゞと言えばおなじみのトラックを知るフロアが広がります。こちらでは、体験しながら学べる楽しい演出がたくさんあります。
こちらでは、トラックができるまでの工程を体験しながら学ぶことができます
またしても細かいミニチュアで、工場の車両を組み立てるラインが再現されています。ミニチュアを見るだけでも工場見学をしているような気分になれるリアルさです。このミニチュアで見ているトラックを作る工程を、それぞれ体験できるのですが、その中でも、見逃したくないおすすめの体験を2つご紹介します。
プレス工程の体験。工場のプレス機械のミニチュアとも言えそうな機械で、鉄板のかわりに紙をプレスし、できたものを持ち帰ることができるのです。来館の記念になりますね。
塗装の体験。真っ白なドアにエアガンで塗装を吹き付け、時間内にどれだけ綺麗に塗ることができるかをゲーム感覚で体験します。本当の塗装ではないので、汚れる心配はありません。ですが、同じ所をずっと塗っていると垂れてきたり、濃淡でムラができてしまったりと、とてもリアルなのです。