ガーナの名産品として欠かせないカゴバッグ。どこでどんな風に作られているかご存知ですか?それはなんと、首都から遠く離れた、隣国との国境沿いにある小さな村で1つ1つ手作りされていたのです!本記事では、ガーナのお土産で絶対に外せないカゴバッグの工房や購入方法についてをご紹介します。
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ガーナのカゴバッグとは
突然ですが、日本の雑貨屋さんでこんなカゴを目にしたことはありませんか?
実は日本には、西アフリカ、ガーナ共和国の北部の民芸品であるカゴバッグが多く流通しているのです。これらのガーナ産と表示されたカゴバッグは、ガーナの人々の手で、1つ1つ丁寧に編まれています。
カゴの作り方
原料は「Elephant grass(エレファントグラス)」というアフリカ原産のイネ科の植物です。茎の部分がとても丈夫な性質のため、カゴの素材に向いているのだそうです。
カゴが完成するまでには、いくつもの工程があります。
まず、乾燥させた1本のエレファントグラスを半分に割きます。そして2つになったものをそれぞれ撚ります。さらにその2本をねじり合わせて1本にします。カゴを編むのに必要な量ができるまで、これを繰り返します。
これらの作業が終わると、ようやくカゴ編みが始まります。カゴ編みも簡単ではありません。きつく編みすぎても、ゆるく編みすぎてもきれいなカゴはできません。そして、力加減が一定でないと、カゴはゆがんでしまいます。
気の遠くなるような作業ですが、すべての工程が手作業で行われています。ガーナ人たちが実際にカゴを作っている様子は、こちらの動画をご覧ください。
カゴの種類
無着色のエレファントグラスを用いたシンプルなカゴから、着色したエレファントグラスを編んだアフリカらしいカラフルな色合いのものまで、様々です。「あの人にはこの色が似合うかな?」と想像しながら、とても楽しくお土産選びをできるという点も魅力の1つです。
カゴは普段使い用のバッグだけでなく、インテリア用もあります。ハンドルのついていない小物入れや、うちわ等もあります。
カゴバッグがお土産にお勧めの理由
1つ1つ丁寧に編まれたガーナのカゴは、1つとして同じものはありません。多少形のいびつな物もありますが、そこはご愛嬌。そんなところも、ガーナらしくてきっと愛着が湧くでしょう。
見るたびにガーナを思い出す、ガーナ人の心のこもった手作りのカゴバッグは性別・国籍を問わず大人気。自分へのお土産はもちろんのこと、家族や友人にプレゼントしても、喜ばれること間違いありません。
カゴバックの産地「Bolgatanga」へ行ってみよう
カゴバックの産地は、ガーナ北部にあります。ガーナ北部への玄関口は、Upper East(アッパーイースト)州の州都、Bolgatanga(ボルガタンガ)です。
首都Accra(アクラ)のNkrumah Circle(ンクルマ・サークル)からBolgatanga(略称:Bolga)行きのバスに乗り、終点で下車しましょう。移動には夜行バスの利用が便利です。
バスケットマーケットへ足を運ぼう!
Bolgatanga中心街では、定期的にバスケットマーケットが開催されています。マーケットデーは、3日に1度。Bolgatangaに到着したら、現地の方にバスケットマーケットの開催日を尋ねてみましょう。
なお、日用品のマーケットとバスケット専門のマーケットは場所が異なります。バスケット専門のマーケットの場所や開催日を確認する際は、きちんと「バスケットマーケット」と伝えましょう。
旅程がマーケットデーにうまく合わない、という方もご安心を。Bolgatanga中心街でカゴを倉庫にストックしているディーラーさんがいます。中心街でカゴを買える倉庫はないか、現地の方に尋ねてみましょう。