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井伊家歴代当主と家臣団の墓地
外へ出て補陀落の庭を通り過ぎて奥へ行くと、たくさんの古い墓石が並ぶ墓地へ出ます。ここには、井伊家の家臣団や井伊谷ゆかりの人々の墓が集まっています。大河ドラマを見た人には聞き覚えのある名前の墓もありますよ。
家臣団の墓地をさらにいくと、井伊家当主の墓があります。1番奥にある背の高い墓石は、初代の共保(向かって右)と、22代直盛(左)の墓です。さらに、上の画像では木に隠れていますが、右側に2代~21代までの当主の墓が並び、左側に直盛以後直政までの墓があります。
大河ドラマ主人公となった直虎の墓は、左の列の奥から2番めです。訪ねた日は法要のために墓石近くまで入ることができましたが、通常は井伊家墓所内の立ち入りは禁止されています。(入口からの見学はできます)
他にも江戸時代の建物や井伊家の歴史を語るスポットが
山門、本堂、庫裡、開山堂、井伊家霊屋、稲荷堂は全て江戸時代の建築で、庭園だけでなく建物自体も風情のある佇まいです。また、子ども時代の井伊直政が井伊谷城を追われて母・叔母(直虎)と寺にいた時、直政の母が子の安泰を願って植えたという梛(なぎ)の木と地蔵、井伊直弼が座ったとされる書院や井伊家ゆかりの寺宝(撮影禁止)など、歴史的に興味深いスポットもあります。
龍潭寺から歩いていける、周辺の観光スポット
井伊家祖 共保(ともやす)公出生の井戸
龍潭寺の山門から出て南へ歩いて数分の場所です。一面の田園風景の中に白い塀があるので、わかりやすいと思います。
井伊家初代の共保は、平安時代の1010年に八幡宮の井戸のそばに捨てられていたのを神主が見つけて育てたと言われています。その共保が捨てられていた井戸とされているのがこの場所です。幕末の井伊直弼がここを訪れた時に詠んだ句の石碑もあり、江戸時代に彦根藩主となった井伊家からも大切にされてきたことがわかります。
- 井伊共保公 出生の井戸
- 浜松・浜名湖 / 遺跡・史跡
- 住所:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1881-9地図で見る
井伊谷宮・宗良親王墓
南北朝時代に活躍した後醍醐天皇の皇子である宗良(むねよし)親王は、ここ井伊谷の井伊家のもとに身を寄せて戦っていました。敗北してから各地を転々とし、井伊谷で亡くなったともいわれています(諸説あり)。この宗良親王の墓が明治時代に整備され、親王を祀るために建てられたのが井伊谷宮です。
龍潭寺のすぐ北側にあり、井伊家墓地を過ぎてそのまま行くことができます。
- 井伊谷宮・宗良親王墓
- 浜松・浜名湖 / 遺跡・史跡
- 住所:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1991−1地図で見る
- 電話:053-542-0355
- Web:http://www.iinoyaguu.or.jp/
渭伊(いい)神社・天白磐座遺跡(てんぱくいわくらいせき)
渭伊神社は龍潭寺から徒歩15分ほどの場所ですが、数台収容できる駐車場もあるので車で行くことも可能です。神社はもとは龍潭寺の境内にあったものが南北朝時代に移されたと伝わっており、先に紹介した井伊共保公誕生の井戸もこの神社の敷地内だったといわれています。
境内にある天白磐座遺跡は4世紀の古墳時代から13世紀の鎌倉時代頃まで祭祀が行われる場所で、発掘調査では勾玉などが見つかりました。小高い丘の森の中に巨大な石が立ち並ぶ様子はまさに神秘的な光景で、パワースポットとしても知られています。
季節ごとに訪れたい名刹・龍潭寺
龍潭寺では、毎年、紅葉が映える11月上旬~12月上旬と、さつきが咲く4月下旬~5月に、イベントや寺宝の展示が行われるので、あわせて訪ねるのもいいですね。
2017年は、大河ドラマの影響もあり、龍潭寺など浜松市では様々な企画が目白押しで訪ね時でもあります。ですが、ドラマの放映後も、また、ドラマを知らない人にもおすすめしたい魅力が、龍潭寺には詰まっています。ぜひ訪ねてみて下さい!
- 龍潭寺
- 浜松・浜名湖 / 寺 / 紅葉 / パワースポット / 穴場観光スポット / 一人旅 / 春のおすすめ観光スポット / 夏のおすすめ観光スポット / 秋のおすすめ観光スポット / あじさい名所
- 住所:静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989地図で見る
- 電話:053-542-0480
- Web:http://www.ryotanji.com/